「ソード・オラトリア」の後半はこちら。
ラノベ4巻ネタバレの続きです。
※この記事には「ソード・オラトリア」4巻のネタバレ内容がガッツリ記載されています。
マンガやアニメを見るよ!という方は閲覧にご注意ください。
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目次
ソード・オラトリア(ダンまち外伝)ラノベ4巻の内容ネタバレ(後半)
後章 冒険へ
アイズたちは50階層に到着し、野営していた。その中でも思い出すのはベルのことだった。
ミノタウロスに勝利した後、立ったまま気絶していたベル。背中のステイタスにはオールSに等しい全能力値が示されていた。
あまりの衝撃にアイズが近寄っていくが、リヴェリアに触れてはならないと言われ思いとどまった。
傷ついているベルを背負いアイズは一度地上へと戻り、摩天楼施設の治療室に運び込んだ。その後ガレスの班と合流し再度深層へ。
アイズだけでなく、ベートたち他の冒険者もベルの戦いに触発されてしまい、変な空気がパーティー内に流れている。
51階層には選抜したパーティーで進攻し、残りのメンバーはヘファイストス・ファミリアと共にキャンプの防衛をすることになった。
52階層より下は、50階層までの常識が通用しない領域らしい。その頃レヴィスはダンジョン内のある広場にいた。
紫紺の外套に不気味な紋様の仮面を被った謎の人物が、アイズたちが深層に辿り着いたことを知らせてくる。
だが先日の戦いで体力を失っているレヴィスは、モンスターの魔石を食べて体力を回復しているところだった。
外套の男はすぐに動かないレヴィスに向かって「エニュオに逆らうつもりか?」と問いかける。
自分たちが利用されることは構わないが、その代わり自分たちも勝手に動く、とレヴィスは言い切り、外套の男はその場から去っていった。
フィンたち選抜組は59階層へと向かい始めるが、52階層からは本当に地獄と言えた。更なる数百m下の深層から竜が大火球を放ってくる。
火砲により地面が爆砕し、冒険者たちを狙い撃ちしようとしてくる。まさかの「階層無視」にパーティーは焦りを隠せない。
過去ゼウス・ファミリアが58階層に辿り着いたのが最高記録だったが、その58階層に居座っているのが砲竜「ヴォルガング・ドラゴン」だった。
ベートやレフィーヤたちは大火球によって空いた大穴に落ちてしまい、下で待ち構える竜の元へ行ってしまった。
だがフィンは58階層が単一の特大広間だと把握しているので、リヴェリアたちが生きていればすぐに合流できるだろうと冷静に考えていた。
落下しているベートとティオナは、58階層まで後200mを切った。下には砲竜が4匹いることが確認できた。
まずベートが一匹目を撃破し、続いてレフィーヤが魔法で炎矢を放ち、大紅竜と砲竜以外のモンスターはひとたまりもなく焼き尽くされていく。
その後ベートたちを追って落下してきたガレスが大紅竜の頭部を一撃で粉砕。その後竜の尻尾を掴んで振り回した。
ガレスは竜の巨体を竜巻のように振り回し、接近するモンスターたちはそれに当たって呑み込まれ、散っていく。
その豪快な戦いっぷりにベートたちは驚愕するが、58階層にフィンたちが到着するまでは気は抜けないとガレスは士気を高める。
その通り、まだまだ新種のモンスターが無数に現れるので、ガレスたちは勢いよく駆け出した。
ガレスたちが砲竜を仕留めたおかげで、フィンたちは下からの砲撃に苦しまずダンジョンを進むことが出来ていた。
しかし芋虫型の大型モンスターの上に、以前24階層で「胎児の宝玉」を回収してどこかへ持ち去った紫紺の外套が揺らめいている。
外套の人物は芋虫型と食人花を操りフィン達に攻撃を仕掛けてくる。それに対抗しアイズが反撃をする。
外套の人物がどことなくアイズを狙っていることが分かったフィンは、長槍を持って外套の人物へ向かっていった。
目の前の外套の人物はレヴィスより弱いことをフィンは見抜いた。椿が隙をついて外套の人物の片腕を切断する。
その後外套の人物は食人花に自分を飲み込ませ、素早く逃走していってしまった。
58階層で敵を倒し続けていたガレスたちの元へフィンたちが合流する。地面に座り込み束の間の休憩をとる。続く59階層は「氷河の領域」。
少なくともゼウス・ファミリアの報告では59階層は氷河と言われているのだが、フィンたちが足を踏み入れてみると59階層は密林になっていた。
荒野と見間違う階層の中心には以前出現した女体型や、食人花、芋虫型のモンスターが大量にいる。
しかしその女体型は「強化種」で、周りのモンスターから魔石を食らってサナギから羽化するように女の体が産まれた。
上半身を極彩色の衣で多い、横顔は女神にも劣らない美貌を誇る。下半身も無数の触手や巨大な花びらが咲いている。
しかもその女体型はアイズを見て「アリア アリア」と歓声をあげた。アイズは「精霊」だと確信する。
アイズの腰具に取り付けられた青水晶を通し、ウラノスとフェルズもその光景を見ていた。「やはり、か」とウラノスはこぼす。
精霊は神が地上に降臨するまで、地上で神と人間の間を取り持つ存在だった。外界のモンスターを排除する為、一部の神が放った武器でもある。
そんな中、ダンジョンには多くの精霊が遣わされた。今も「迷宮神聖譚」として残っている史実は、精霊を通して闘争してきた英雄の歴史でもある。
つまり今アイズたちの前にいる女体型は、モンスターに喰われなおも自我を持ち続けた存在、かつての精霊だった。
怪物に取り込まれた精霊は今や原始的な欲求に支配された化物に成り果てている。神々の子「精霊」と「モンスター」の融合。
神も把握できなかった外界の可能性。そしてウラノスは「あれはもはや、『穢れた精霊』だ」と言い切った。
「アイタカッタ」「あなたも一緒に成りましょう」「あなたをたべさせて」とアイズに呼びかけてくる精霊。フィンのアイズで総員戦闘態勢へ。
しかし驚いたことに女体型の精霊は魔法を放ってくる。通常モンスターが呪文を詠唱することなどない。
「超長文詠唱」を唱える精霊とリヴェリアだが、なんと精霊はあのリヴェリアの詠唱速度を上回る。
精霊は魔法を放ち、辺り一体は紅に染まった。リヴェリアの結界がパーティーを保護するが、結界すら破壊されてしまう。
リヴェリアとガレスが精霊の魔法に包まれ焼け焦げ、その場に倒れ伏し、再起不能となる。最大戦力の二人が倒れてしまいパーティーに絶望感が。
更に精霊は魔法で隕石を降らせ、続けて食人花まで召喚してくる。パーティーの誰もが「終わりだ」と思った。
しかしフィンが精霊の元へ歩いていき、勝機が見えていると言ってパーティーを煽った。
更に途中で出会ったベルのような真似事は皆には荷が重いか?と言って焚き付けていく。皆ベルの戦いを思い出し、見事に焚き付けられてしまった。
更にフィンは倒れているガレスとリヴェリアに向かって「ここで終わりか?ならばそこで寝ていろ」と挑発めいた言葉をかける。
倒れていた二人もその言葉に焚き付けられ見事に立ち上がった。満身創痍にもかかわらず闘志は燃えている。
同行していた椿も、いいものを見た、と言って助けになろうとロキ・ファミリアの戦いに参加していく。
フィンたちは時間稼ぎをし、アイズの全力の一撃で相手を葬ってくれと指示を出した。
フィンは精霊の顔面に槍を突き刺し、レフィーヤは精霊の雷の魔法を障壁魔法で押し返し爆散させた。
リヴェリアは己の最高の魔法で巨炎を出現させ、精霊の花びらを焼き尽くしていく。ここで精霊の顔から初めて笑みが消える。
精霊の魔法が発動するが、アイズは全力で神風となって突っ込み、精霊の巨体を完全に射抜いた。精霊は爆砕した。
仲間たちは精霊を打ち破ったアイズを称え、そして59階層を制覇した喜びに溢れていた。
エピローグ 暴かれたシナリオ
ロキ・ファミリアはすぐに50階層へ引き返した。恐らく女体型の精霊の本体は他にいるとフィンは予想する。
「宝玉の胎児」を産む根源である、「穢れた精霊」本体が60階層以下に潜伏しているはずだと青水晶で見ていたウラノスは推測している。
かつて人類を救うために遣わされた精霊達が、今はオラリオを脅かす全ての元凶になっている。
そして敵の狙いは、宝玉の胎児を地上に運び精霊を召喚することだとフィンは推測した。もし地上で59階層の精霊のような存在が数体出現したら・・・。
そう考えるとリヴェリアやガレスもことの深刻さを把握したような表情を見せる。
その頃ロキ、ディオニュソス、ヘルメスの三人の神は、24階層で闇派閥の残党が運ぼうとしていた食人花の黒檻について話していた。
あんなでかいモンスターの運び出しを完璧に隠蔽するのはまず不可能。
ということはダンジョンの出入り口が「バベル」という大穴以外にも、少なくとももう一つあるのではないかと、ロキ含む神たちは直感していた。
ここで「ソード・オラトリア(ダンまち外伝)」4巻のネタバレが終了です。
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ラノベネタバレ
1巻:>>ソードオラトリア1巻ネタバレ!アイズたちロキ・ファミリアの冒険
2巻:>>ソードオラトリア2巻ネタバレ!赤髪の女とギルドも探す謎の宝玉
3巻:>>ソードオラトリア3巻ネタバレ!レヴィスが運ばせた宝玉の雌の胎児
4巻:この記事
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ソード・オラトリア4巻の感想とまとめ
エニュオの正体は精霊?
ソード・オラトリア(ダンまち外伝)4巻の感想ですが、モンスターと同化した精霊の出現により、オラリオの元凶である正体が分かりはじめてきましたね。
エニュオというのが今回登場した「穢れた精霊」の本体ということで、次は60階層以下に焦点を絞って遠征が繰り返されそうです。
地下勢力と手を結ぶ地上勢力の存在もほのめかされていましたが、そちらの正体も非常に気になりますね。
ディオニュソスはまだギルドを疑っているようですが、バベル以外にダンジョンの穴がありそうだということはロキも疑っている様子。
ヘルメスは自分のファミリア数人が命を落としているという理由でディオニュソスに接近しましたが、こちらもまた怪しげな神ですね。笑
今のところ世間のイメージ通りの風格を持った神はウラノスだけに思えます(笑)
ベルの成長も著しく描かれており、アイズ含むロキ・ファミリアの皆がライバル意識を燃やすほどの存在になりかけています。
今回の精霊がアイズを「アリア」と呼ぶ理由や、エニュオとは一体何なのかが今後近い内に判明していきそうです。
今回でフィンやガレスなどのレベル6の冒険者が、ベートたちレベル5より圧倒的に強いことが分かりました。レベル7のオッタルはもっと化物でした。笑
今後の展開が楽しみです。というわけで以上「ソードオラトリア4巻ネタバレ!59階層の精霊とエニュオの正体は?」でした。