「ソード・オラトリア(ダンまち外伝)」のラノベ4巻ネタバレです。
3巻ではレヴィスたちが魔石を食らってパワーアップする「強化種」であることや、エニュオと呼ばれる存在の指示で動いていることが判明しました。
レヴィスは最後に、59階層に行ってみれば何か分かると捨て台詞のようにアイズに告げていきました。
ロキ・ファミリアはレヴィスの言う通り、59階層への遠征を決めましたが、一体そこに何があるのか?それではソード・オラトリア3巻の内容ネタバレです。
※この記事には「ソード・オラトリア」ラノベ3巻のネタバレ内容がガッツリ記載されています。マンガやアニメを見るよ!という方は閲覧にご注意ください。
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「ソード・オラトリア」の試し読みは?
「ソード・オラトリア(ダンまち外伝)」は8巻まで続いている人気ラノベ作品です。
コミカライズもされていて、絵があったほうが方が好き!という方は漫画も出版されています。
アニメでは描ききれなかった部分を知りたい方は、結構違いがあると思いますので原作を読んでみると良いですね。
以下ネタバレを含むので、原作で内容を知りたい方は無料の試し読みもオススメです。
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ソード・オラトリア4巻の内容ネタバレ!(後半)
プロローグ 決意の朝に・・・?
冒険者になってまだ1ヶ月しか経っていないのにも関わらず、既にダンジョン上層部にまで到達しているベル。その成長速度は並ではない。
アイズは自身の成長の為にも、ベルの師となって鍛えると共に、その成長の秘訣を吸収しようとしていた。
他のファミリアの人間と接触していることなど許されないが、アイズはベルにどのように戦いを教えていこうか悩みながら意気込んでいた。
前章 そして少年は
アイズは朝早くからホームを抜け出しベルとの特訓へ向かう。その姿を見かけたレフィーヤは気になったのでアイズを追いかけてみた。
レフィーヤは途中でアイズを見失うが、道端でベルとぶつかってしまう。ここでレフィーヤはベルにアイズという女性を見なかったか尋ねてみた。
ベルは何か知ってそうな表情と汗を垂らし、全力で逃げた。レフィーヤも追いかけるが逃げ慣れているベルを見失ってしまう。
それでもレフィーヤはアイズとベルを探してまわった結果、アイズとベルが肩を組んでいる姿を目撃してしまう。
その後レフィーヤはあれは一体どういう状況なのかアイズに尋ねた。アイズは焦りながらも稽古でベルを傷つけすぎてしまって介抱していたと告げた。
アイズと二人きりで特訓しているベルに嫉妬したレフィーヤは、自分も二人きりで特訓してもらえるなら他の団員に言わないと言ってアイズに条件を出した。
アイズはしょうがないので、ベルとレフィーヤ、二人の弟子をこの日から抱えることになった。
特訓するようになって、アイズはベルが何かに怯えていることに感づいている。だが臆病というのは重要な危機回避能力である。
ベルの良さを消さないようにアイズは慎重に訓練を続けている。早朝はベル、午前から夕方まではレフィーヤの指導にあたった。
動きながら魔法を放てること、魔導師の基本であり極意でもある「並行詠唱」の訓練を、レフィーヤはアイズと一緒に行うことになった。
アイズの攻撃をかわしながら詠唱する訓練に入るが、なかなかレフィーヤは上達できない。
レフィーヤがベルとの訓練はどのようなものか尋ねると、ベルは一日一日の成長速度がとても速いとアイズは答える。
それを聞いて悔しいレフィーヤは、その後も並行詠唱の訓練を何度も続けた。
遠征五日前。アイズのレベル6到達に触発された団員たちは、今揃って訓練に励むようになっている。
双子のアマゾネスが訓練の途中でリヴェリアの元へ来て、アイズが敵に「アリア」と呼ばれていたことについて何か知っているか尋ねてくる。
最近ダンジョンでは宝玉の胎児やレヴィスなどが現れ、何か大変なことが起きていることはティオナたちも気づいていた。
闇派閥の出現や、迷宮都市オラリオの崩壊を目論んでいる者がいることなど、不穏な動きが多い。
リヴェリアはティオナたちの問について「59階層に行けば何かが分かるはずだ」とだけ答えた。
ロキは今外界で起きようとしている未知の事態を楽しんでいた。神でも人とモンスターのハイブリッドなどは想定外なのだ。
今度の遠征では、ヘファイストス・ファミリアの上級鍛冶師に同行してもらう為、ロキはヘファイストスに挨拶をしに行く。
遠征についてきてもらうのは、ヘファイストス・ファミリア団長の椿という女鍛冶師で、ヒューマンの血筋を引いているハーフドワーフ。
椿は鍛冶師でありながら、レベル5で第一級冒険者級の戦闘能力を誇る。他にもヘファイストスは、レベル3の冒険者を20名程用意する予定だという。
都市随一の椿よりも、魔剣の鍛冶師としては腕が上という団員もいるようで、何やら有名な血筋なようだが、ここでは名前は語られなかった。
こうしてロキ・ファミリアとヘファイストス・ファミリアという巨大派閥二組の遠征の用意は着々と進んでいった。
ベルが一日修行に付き合ってほしいとアイズに頼んだため、レフィーヤは一日の予定が空いてしまい街を歩いていた。
フィルヴィスがレフィーヤに気づき声をかけてくる。隣にいたディオニュソスはレフィーヤをお茶に誘った。
ロキ・ファミリアには色々と協力してもらっているので、ディオニュソスはフィルヴィスにレフィーヤの修行の手伝いをさせることにした。
レフィーヤとフィルヴィスが去った後、実は近くに座っていたヘルメスがディオニュソスに声をかけてくる。
ヘルメスは油断ならない胡散臭い男神で、ディオニュソスに話がしたいと言ってきた。警戒しているディオニュソス。
ヘルメスも以前24階で数人のファミリアを失ってしまったので、今オラリオで何が起ころうとしているのか把握しておきたいのだという。
ヘルメスたちは二人きりで話すために移動し始めたが、主神ヘルメスの護衛でルルネとアスフィの二人が隠れながら二人を尾行していく。
フィルヴィスとの修行の中で、レフィーヤは遂に平行詠唱を一回成功させ、フィルヴィスは自身の得意な魔法【ディオ・グレイル】をレフィーヤに託した。
それは超短文詠唱から発動する「障壁魔法」だった。この日レフィーヤは平行詠唱の修得へ大きく前身し、新しい魔法も手に入れた。
一方アイズはベルとの訓練の中で加減が出来ず何度も気絶させていた。それはベルがメキメキと力をつけていくので調整が難しいからだった。
冒険者向きの性格をしていないベルだが、なぜそんなに早く強くなっていくのかアイズは本人に尋ねてみた。
どうしても追いつきたい人がいて、何が何でも辿りつきたい場所があるからだとベルは答えた。
そんな二人の訓練を高い場所から見下ろしている女性がおり、ベルの力を引き出すのは嬉しいけど、距離が近しいのは困ると嫉妬のように言った。
背後にいた猫の尾と耳を持つアレンという青年に、多少荒事になってもいいので警告してこい、と命令した。
午後の訓練ではベルの主神ヘスティアも見学に来ていた。最初は訓練を歓迎しなかったヘスティアだが、アイズがベルをボコボコにするので次第に無言になる。
どうやらアイズがベルに好意を持っていないと判断したらしい。一種の嫉妬だった。特訓の後3人はメインストリートを歩く。
アイズは何者かに見張られている気配に気づく。すぐに猫人の青年が飛び出してきてアイズと戦闘になる。
レベル6のアイズとまともに戦闘できる身体能力を持った青年。更に4名小人族の襲撃者がアイズを襲う。
襲撃者は「警告だ」「今後一切余計な真似をするな」とアイズに告げてくる。何のことだか分からないアイズ。
相手の実力を見て、相手はロキ・ファミリアと同じくらい強大な派閥の人間だと見抜き、さすがのアイズでも第一級冒険者5人相手には勝てないと思った。
相手は再度警告だと言って去っていった。ベルに近づくなということだろう、そう思ったアイズには正体に心当たりがあった。
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フレイヤ・ファミリアの首領にして、オラリオ切っての武人オッタルが17階層辺りでモンスターを狩っているという情報が流れている。
フレイヤ・ファミリアはロキ・ファミリアに唯一対抗できる巨大派閥で、オッタルは宿敵の代表格と言える。
しかしガレスはきっと遭遇してもこちらに手は出してこないだろう、と予想し団員たちを落ち着かせた。
ロキ・ファミリアが遠征を行うのは後二日後。そしてその知らせはギルドを通してウラノスの耳にも入った。
ウラノスは怪人であるレヴィスたちや、食人花などを使役する「彼女」と呼ばれる存在こそ、最近の事件の元凶であると考えている。
ダンジョンの深層深部に恐らくその「彼女」はおり、アイズと「宝玉の胎児」の関係も深層で何か分かるのではないかと予想している。
以前18階層で胎児と初接触した時、アイズは倒れてしまうほどの拒絶反応を示していた。更には闇派閥の残党も気になる。
おそらく地上の勢力と地下の勢力が手を組んで迷宮都市の壊滅を企てている、そうフェルズとウラノスは考えていた。
レヴィスはダンジョンで「エニュオ」という名前を出した。しかしウラノスの知る限り、そのような名の神は天界にはいなかったという。
だが神の言葉で「エニュオ」と単語が意味するのは「都市の破壊者」だとウラノスは言う。
遠征前日。この日がアイズとベルの訓練最終日となった。今まで防戦一方だったベルがアイズに少し反撃できた最終日。
結局ベルの成長の早さの理由は分からなかったが、日々上達するベルの姿が見れてアイズは微笑ましく思えた。そして二人は別れる。
一方レフィーヤも平行詠唱が出来るようになり、アイズが去った後も一人ダンジョンに残って訓練の仕上げを行っていた。
地上へ戻るとばったりベルと出くわしてしまい、「負けませんから」とレフィーヤは力強く言って去っていった。
他の団員もギリギリまで訓練を積み、明日の遠征に備えた。
男神(ゼウス)、女神(ヘラ)が残した未到達領域の挑戦。これを超えれば更に自分たちの名は世界に轟くとフィンは言う。
出発の前にルルネがアイズの元を訪れ、携帯食の差し入れと、フェルズから預かった青水晶を渡した。アイズはまだフェルズの正体を知らない。
59階層に行く時に身に付けていってほしい、とルルネはフェルズから伝言を頼まれたという。アイズはすぐに青水晶を腰具にくくりつけた。
フィンの掛け声と共にロキ・ファミリアの遠征が始まった。第一班はフィンとリヴェリアの部隊。二班はガレスの部隊だ。
犠牲者を出さず、全員生き延びて帰るというフィンの宣言の元、ロキ・ファミリアの遠征隊は出発した。
ロキ、ウラノス、フレイヤなどの神々も冒険者たちの出発を見守っている。
フィンとリヴェリアの第一班にはアイズやベート、アマゾネスの姉妹もいた。現在はダンジョン7階層。
上層にも関わらず、中層に存在するミノタウロスが現れたらしく、すれ違う下級冒険者たちは慌てて逃げていた。
話を冒険者に詳しく尋ねてみると、9階層を探索中に広間に繋がる一本道の奥で、ミノタウロスに襲われている白髪の子供を見たのだという。
その話を聞き瞬時にベルを思い浮かべたアイズは、遠征中であるにもかかわらず、9階へと駆け出して行った。
9階層には血まみれになった小人族の少女がいて、すぐにアイズに助けを求めてきた。「ベル様を助けて下さい」と。
場所を聞いたアイズは少女を抱きかかえ、ベルの元へと走っていった。しかし目標の広間に入る前に「止まれ」という声が聞こえてくる。
目の前には猛者(王者)と呼ばれるフレイヤ・ファミリアの首領オッタルが立ちふさがっていた。
「剣姫、手合わせ願おう」と言ってアイズとの決闘を申し込んできたオッタルは、間違いなくフィン、ガレス、リヴェリアをも超える都市最強の冒険者。
オラリオに君臨する、たった一人のレベル7だった。この前自分の前に現れた5人の刺客や、オッタルはフレイヤ・ファミリアである。
だがベルを助けたい一心で、アイズはオッタルとの戦闘を受け入れ強制戦闘となった。しかしアイズの攻撃、全斬撃が全て防御されてしまう。
純粋な剣の戦いでは太刀打ちできないと思ったアイズは、ここで対人戦では封印していた魔法を発動した。ベルを助ける為に放った風の斬撃。
だがそれでもオッタルは身体能力と戦闘技術で風をかわし、底なしの強さを見せている。怪人であったレヴィスをも完全に超えている。
アイズはとうとう必殺技の風の閃光まで放ち、オッタルはそれを迎撃しに入る。そしてオッタルはそれすらも純粋な力によって破ってしまう。
アイズが「通して」と話しかけてもオッタルは何も答えない。その内追いついたティオナ、ティオネ、ベートもアイズの加勢に入る。
さすがに4対1ともなるとオッタルに隙ができ、アイズは戦闘を3人に任せてアイズの元へ向かった。
続いてフィンやリヴェリアもその場に到着すると、このメンツが揃ってしまっては勝ち目がないと思いオッタルは戦うのをやめた。
フィンはどうして自分たちと事を構えることにしたのか尋ねてみたが、オッタルは「自分の判断だ」とそれ以上多くは語らなかった。
フィンもオッタルたちと争いたくないので、深く追求せずオッタルが立ち去るのを見ていた。
そしてオッタルはミノタウロスに襲われて雄叫びをあげているベルの声を聞き、殻を破り他者の手などはねのけて冒険に挑めと呟いた。
最後に「あの方の寵愛に、応えろ」と言った。
アイズが駆けつけると、ベルは倒れ伏し、近くにはミノタウロスが立っていた。まだベルは息をしていた。
すぐにアイズが助け出そうとするが、ベルは立ち上がり再度ミノタウロスに向かっていった。
その内ベート、ティオナ、ティオネ、リヴェリア、フィンも到着し、ベルとミノタウロスの戦いに見入ってしまう。
確か1ヶ月前までレベル1だった少年が、今ミノタウロスと対峙し、互角の戦いを繰り広げている。しかも最終的には勝利までした。
アイズは今までベルの性格を知り、冒険者の器ではないと思っていた。しかしこの日から、ベルに冒険者の心が宿ったことを知る。