ソード・オラトリア(ダンまち外伝)のラノベ2巻ネタバレです。
1巻では新種のモンスターがガンガン登場して、世界が大きく動いている様子でしたが、2巻でロキ・ファミリアはどう動いていくのでしょうか。
強いのに色々と悩み多き女性のアイズが、どのような心境で動いているのか、そしてどんな過去があるのか、少しずつ明かされていきます。
というわけでアニメの予習も兼ねて、早速ソード・オラトリア2巻の内容ネタバレを紹介します!
※この記事には「ソード・オラトリア」ラノベ2巻のネタバレ内容がガッツリ記載されています。マンガやアニメを見るよ!という方は閲覧にご注意ください。
[ad#co-1]
目次
「ソード・オラトリア」の試し読みは?
「ソード・オラトリア(ダンまち外伝)」は8巻まで続いている人気ラノベ作品です。
コミカライズもされていて、絵があったほうが方が好き!という方は漫画も出版されています。
アニメでは描ききれなかった部分を知りたい方は、結構違いがあると思いますので原作を読んでみると良いですね。
以下ネタバレを含むので、原作で内容を知りたい方は無料の試し読みもオススメです。
「ソードオラトリア」で検索
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
ソード・オラトリア(ダンまち外伝)ラノベ2巻の内容ネタバレ(前半)
プロローグ 閨の一幕
ある一室に冒険者の男と女が二人。女は男に「何の依頼を受けたんだ」と質問する。
男は「30階層に行って変なものを回収してこい」と頼まれたのだと答えた。その答えを聞いてから女は男の首を掴んで骨を折る。
男のバックを物色して何もないことを女は確認し、苛ついた。
一章 日常風景
アイズは父から剣術を習った。毎日の鍛錬をレフィーヤが憧れの目で見ている。そしてそのレフィーヤはもレヴェリアから夜通し魔法の修行を受けている。
アイズは鍛冶屋に折れた剣の修復を頼んだが、その代金があまりにも高いので、1週間ほどダンジョンに籠もって修行かつ金稼ぎをすることにした。
アイズの金稼ぎを手伝いにいくと行ってフィオナ達が集まり、たまには遠征などではなく気ままにダンジョンに潜りたいという理由でフィンやレヴェリアも参加することに。
そんな理由でアイズ、ティオナ、ティオネ、レフィーヤ、レヴェリア、フィンの6人でダンジョンに向かうことになった
その頃ロキはフィリア祭に出現した食人花の情報を探していたが、色々な情報誌を読んでみてもそのモンスターについては何も書かれていなかった。
ロキは皆においていかれたベートを連れて、今日一日自分の調べ物を手伝わせることにした。
二章 発生
アイズ達は17層半ばまでを軽く進んでいく。18階層は数少ない安全階層になっており、ダンジョン内に「リヴィラの街」という街がある。
中域層に到達可能な限られた上級冒険者が経営するダンジョンの宿場街だが、ここがダンジョンであることに変わりはない。
今までにも異常事態が発生し、333回もリヴィラの街は滅んでは再建しを繰り返し、今は334代目。これまでに歴史のある街だった。
だがアイズたちが街へ到着すると、いつもは賑わっているはずなのに街に人があまりいない。
近くの店主に事情を尋ねると、ヴィリーの宿で冒険者の亡骸が見つかったのだという。
フィンはここで宿をとる以上無関心でも無関係でもいられないと思いヴィリーの宿に向かったが、宿部屋は残酷なまでに鮮血で染まっていた。
リヴィラの街で買い取り所を営む上級冒険者「ボールス・エルダー」がこの街を腕っ節で仕切っている。彼曰く立ち入り禁止だという。
フィンはボールスとも知り合いだったので、問題の解決に協力すると言って現場を見せてもらった。
宿屋の店主ヴィリーによると、冒険者とローブを着た女が泊まりに来たので部屋に通したらしいが、その後部屋を見てみたらこの惨状だったという。
アイズ達は倒れているその男性の背中からステータスを確認してみると、なんとガネーシャ・ファミリアの一員だった。名はハシャーナ。
しかも第二級冒険者である”レベル4”の強者だった。そんな実力者を葬ったとされるローブの女とは何者なのか。
第一級冒険者に相当する危険人物がまだこの街にいるかもしれない、その事実を知り一同に戦慄が走り抜けた。
三章 外界探偵ロキ
ロキは東のメインストリートを歩き、フィリア祭で放った食人花を犯人を探していた。
どんな意図があってあのような事件を起こしたのか、落とし前をつけさせるという意味でもロキが動く理由は十分にあった。
ロキはベートを連れて街を探索し、最後に下水路に向かった。当てずっぽうに下水路を歩いていると、ロキ達の目の前に鉄の門扉が現れたので破壊し先に進む。
水路の壁面に何かが破って出てきたような大穴が空いていたので、二人はその穴を進んでみると、その先にはフィリア祭に出現した食人花が複数いた。
ベートはロキを庇い、雄叫びをあげながら食人花の元へ駆け出し、食人花に強烈な蹴りを放っていくが、かなりの硬度をほこる食人花に打撃は効かない。
その内食人花はロキの近くまで忍びよってきたので、ロキは全速力で逃げた。しかし所詮は神の力を封印した一般人の足。
凶悪なモンスターの猛追とは競り合えず、ベートはロキのピンチを見て慌てる。既に食人花はロキを飲み込もうとしていた。
そこでロキは複数の魔石を取り出して地面に転がした。食人花は魔力>魔石>人の順番で惹きつけられるので、転がった魔石の方に興味を示した。
ベートもロキの元へ合流し、打撃にはめっぽう強い食人花に対し魔剣を使うことにした。メタルブーツにも炎を宿し、ベートは食人花を一掃する。
[ad#co-2]
食人花との戦いでベートが魔剣一本を使用してしまったので、ロキ達はとりあえず調査を打ち切ることにした。
食人花から取り出した魔石は、以前遠征の時に50階層に現れた新種の芋虫型モンスターと同じ魔石だった。
二人が地上に出て歩いていると、街の一角に神・ディオニュソスとそのファミリアであるエルフが歩いているのを見かける。
ロキは話しかけようとしたが、ベートは地下水路で嗅いだ残り香とディオニュソス達の臭いが一致していることに気づき、鋭い視線を向けロキを止めた。
ディオニュソスとエルフの少女はロキ達に見られたまま、目の前で張り詰めた表情を浮かべるのだった
その頃リヴィラの街で調査する6人は、ハシャーナが持っていたとされるクエストの依頼書を見つけた。
「30階層・・単独で・・採取・・内密に」と書いてある。フィン達はハシャーナがどうして女に狙われたのか、現場を調査し色々と洗い出した。
ハシャーナはガネーシャ・ファミリアの仲間にも明かさず、たった一人で個人的にクライアントから依頼を受けていたことが分かった。
街の中でこれほどの騒ぎになっているにもかかわらず、派閥の者が何も行動を起こしていないことからも、その予想が正しいことがうかがえる。
ハシャーナ程の男が極秘に当たる依頼、そして犯人の女が探していた物はよほどの代物だったに違いない。
もしその女が探しものを確保できていないなら手ぶらでは帰れないだろうから、おそらくはまだこの街に潜んでいるのではないかとフィンは予想した。
ボールスはフィンにそう言われ、部下に街を封鎖させ、街の中の冒険者達を一箇所に集めることにした。
こうなってしまった以上はハシャーナの弔い合戦だと言ってフィンたちも動き出した。リヴィラの街は今まさに揺れ動こうとしていた。
ロキとベート、ディオニュソスとエルフの少女、4人は互いを見つめ合っていた。
ベートの鋭い視線を受けたディオニュソスは、「逃げも隠れもしないので、訳を聞いてくれないか」と言ってくる。
ディオニュソスができれば神だけで話したいと言うのでロキは了承し、近くのホテル一階のラウンジに移動した。
ベートとエルフはラウンジの真正面で大人しく待機する。まずディオニュソスは自分が事件の首謀者ではないことを告げた。
ディオニュソスは一月前に自分の団員3人が何者かに命を奪われたことを明かした。
自分の子供とも言えるファミリアを3人も手にかけられ黙っていられなかったディオニュソスは、独自にこの事件の調査を始めたのだという。
そして調べていく内に、自分の団員は何かを見てしまったために消されたのではないか、という推理材料をディオニュソスは見つけた。
ディオニュソスは極彩色の魔石を取り出した。1ヶ月前に見つけたものはこれよりももっと小さく砕けたかけらのようなものだったという。
目の前の魔石は、フィリア祭の時にアイズが倒したモンスターからディオニュソスが抜き取った魔石だった。
一ヶ月前に子供たちが命を奪われた場所も、この魔石があった場所も、今ロキとディオニュソスがいるこの場周辺だという。
しかもこの辺りでフィリア祭が行われる予定だったので、ディオニュソスは祭りの当日も様子を見ていたのだが、実際にことは起きてしまった。
今日ロキたちと出くわしたのも、下水道に残り香があったのも、自分達も食人花の調査をしていたからだとディオニュソスは言った。
ディオニュソスの葬られた団員はレベル1や2。彼らを容易く仕留めることができる冒険者ともなるとレベル3以上の冒険者の可能性が高い。
そしてレベル3以上の冒険者がいるファミリアとなると、まずロキ・ファミリアを疑わない理由はない。
更に神・ヘルメスのように「ランクアップ」の申請をあえてしないで秘匿するものもいるという。
今のところディオニュソスにとって都市にいる神は全て容疑者であり、子供の仇だという。しかしこれでロキは限り無く白になった。
犯人の狙いは分からないが、きっとこれで終わりではないだろうし、ディオニュソスは今回の件の犯人はギルドではないかと疑っていた。
ガネーシャたちにモンスターの捕獲を命じ、フィリア祭を企画したのもギルドだという。
さすがに今まで都市の平和を守ってきたギルドがそんなことするなんてありえない、とロキは言ったが、ディオニュソスは疑うだけの理由を持っているという。
ここでディオニュソスはロキに、ギルドに探りを入れてみてくれないかと頼んでくる。
ギルドがもしレベル3以上の私兵を持っているとすれば、自分たちの団員では敵わないので、都市最強と名高いロキ・ファミリアならなんとかなるだろうと。
ロキはそんなめんどくさい真似するかと怒るが、どちらにしろ自分の団員が巻き添えになった今回の件を放っておくことはロキにもできない。
こうなることが分かっていたかのように笑みを浮かべるディオニュソスを見たロキは、険悪な視線を隠そうとしなかった。
自分たちも調査を続けるのでよかったら考えてみてくれ、と言い残しディオニュソスは去っていった。
ロキはベートと一緒にギルド本部の近くに行き、1時間程この場で待つようにベートに指示した。
もし一時間経っても自分が帰ってこなかったら、自分に何かあったと考えて動いて構わないとベートに待機を言い渡したロキ。
ロキはギルドの中核、とある人柱の神が座す、本丸へ己の身一つで向かっていった。
封鎖命令の出されたリヴィラの街はざわめきと動揺にあふれていた。女性冒険者200名程が集まり、怪しい者はいないかボディチェックを始める。
ここでアイズとレフィーヤは、中型のポーチを抱えた犬人の少女が、病気かと見紛うほど青白い顔をしていることが気になった。
その少女は双子水晶のある広場の中心地を愕然と見つめたまま震え、怯え、後退りした後に集団を利用するように素早く広場から逃げ出してしまった。
明らかに不審だと思われるその少女をアイズとレフィーヤは追いかけた。
その頃ハシャーナを葬った女はこの広場におり、事態が大きくなってしまったので面倒なことをしたと後悔していた。
だが女の求めている物はもうこの街にはないらしい。苛立ちの感情を膨らませ、いっそこの場にいる全ての者たちを葬ってしまおうかとも考えていた。
しかし目の前に人混みの中を走る獣人の冒険者の姿が。それを追いかけるアイズとレフィーヤ。
女はその姿を見て少女達を追い始めた。この階層を照らす水晶の光は薄れ、街には「夜」が訪れようとしていた