「終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか?」のラノベ1巻のネタバレです!(略して”すかすか”)
2017年春アニメとして放送される終末なにしてますか?(すかすか)ですが、まずタイトルがやけに長いですね。笑
後はやはり気になるのが、タイトルの「しゅうまつ」が「週末」ではなく、「終末」となっているところに世界観の重さを感じています。
一体この「すかすか」はどのような物語なのか、このタイトルが何を意味するのか?
というわけで早速「終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか?」ラノベ1巻のネタバレを紹介していきます!
※この記事には「すかすか」1巻のネタバレ内容がガッツリ記載されています。マンガやアニメを見るよ!という方は閲覧にご注意ください。
スポンサーリンク
「終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか?」の試し読みは?
終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか?(すかすか)は5巻まで続いている人気ラノベ作品です。
コミカライズもされていて、活字が苦手!という方は漫画も出版されています。
アニメでは描ききれなかった部分を知りたい方は、結構違いがあると思いますので原作を読んでみると良いですね。
以下ネタバレを含むので、原作で内容を知りたい方は無料の試し読みもオススメです。
「終末なにしてますか?」で検索
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
>>「終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか?」を無料で試し読み
「終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか?(すかすか)」1巻の内容ネタバレ!(前半)
決戦前夜。星神「エルク・ハルクステン」討伐の為に集まった勇者一行は、それぞれ会いたい人のところで過ごす為に、一時解散することにした。
主人公ヴィレムは恋人もいないので、自分の生まれ育った養育院に戻り一日を過ごすことにした。
養育院にはヴィレムのことを「父」と呼び、ヴィレムが「娘」と呼んでいるアルマリアという少女がいた。
ヴィレムはこの養育院で最年長だったので、実の父親ではないがアルマリアから父と呼ばれているのだ。
アルマリアはヴィレムに対し、「早く恋人を作らないのか?」「討伐後無事に帰ってきてほしい」など色々と心配している様子。
ヴィレムはアルマリアに、もし無事帰ってきたらバターケーキを作ってほしいとお願いし、決戦に向かった。
そしてこの夜から一年もしない内に人類は滅び、生き残る約束もヴィレムは守れなかった。そして長い時間が流れる。
クトリという少女が黒猫を追いかけて集合住宅の屋上まで来てしまい、そのまま地面へ落下してしまった。
下でクトリが落ちてくるのを見ていたヴィレムは、すぐに落下地点まで駆けつけたが、キャッチすることはできずクトリの下敷きになってしまう。
クトリは助かりヴィレムに謝るが、少女は「徴無し(しるしなし)」と呼ばれる種族だった。
ここ浮遊大陸群という空飛ぶ群島にはかつて星神(ヴィジトルス)の眷属であった様々な種族の者が生きている。
角、牙、鱗、顔のパーツが獣など、獣に近い異相の者が沢山いる中で、極稀に徴無しという何も持たない種族がおり、人々から疎まれていた。
かつて大地を滅ぼし生ける全ての者を天空に追いやった伝説の種族「人間族(エムネトワイト)」も同様の姿をしていた。
この街の前市長が悪徳政治家だったのだが、そいつも徴無しだったので更に悪い印象を人々から持たれている。
ヴィレム自身も徴無しで人間族の生き残りだが、この辺りは初めてだと言うクトリに対し街を案内してあげた。
時間が経ち、全身を鱗に覆われた種族の巨躯の爬虫人がクトリを迎えに来る。クトリは自分のことは忘れてくれると嬉しいと言って去っていった。
人間が滅びてから526年。当時は色々な種族が大地にいて争いも耐えなかった。
人間には獣のような特徴もなく強いわけではないにも関わらず、なぜか地上のほとんどを支配していたという。
人間は特技を持つ者たちでパーティーを組み優位に戦いを進めたり、勇者と呼ばれる天井知らずの戦闘力を発揮する者もいた。
そういった工夫をしながら戦いを進め、地上の覇者になったという説がある。
しかし527年前に十七種類の獣の形をした侵略者が突然現れ、人間及び他の種族を全て滅ぼしていったのだという。
そして誰かがもう地上に生きる未来はないのだと気づき、地上を遠く離れ獣達の牙の届かない位置へと逃れる必要があると思った。
そして長い時が流れて現在に至る。
ヴィレムは多額の借金を抱えており、緑鬼族(ボーグル)の男・グリックに定期的に返済していた。
グリックはヴィレムが目を覚ましてから一年半、ただ食いつなぐ為に生きている姿を見て、何か楽しいことは無いのか?と心配してくる。
ヴィレムが曖昧な返事で誤魔化すと、グリックはヴィレムが借金を一気に返せるような仕事を斡旋してくる。
「軍の秘密兵器管理」の仕事らしく、少し物騒な話に聞こえたヴィレムは、とりあえず話だけ聞くことにした。
浮遊大陸群は百を超える数の浮遊島の集合体。ヴィレムは結局仕事を引き受け、辺境の68番浮遊島に飛空艇で移動する。
軍の所有しているある倉庫の管理人になる予定のヴィレムは、到着してから早速倉庫方向へ向かったが、道中で先日の徴無しの少女クトリと再会する。
クトリは軍の関係者だったので施設まで案内してもらうが、施設にはヴィレムの知り合いで喰人鬼(トロール)の女・ナイグラートがいた。
今日から管理人として勤めることになったはヴィレムは、軍人という肩書と部屋が用意された。
ヴィレムはクトリにこの施設のことを詳しく尋ねた。この場所はどう見ても倉庫に見えないし、兵器の管理者として来たのに肝心の兵器が見当たらないと。
そしてなぜ軍の施設であるこの場所に、なぜクトリたちのような沢山の少女たちがいるのか、疑問に思ったことを尋ねてみた。
クトリは自分たちがその兵器であると答え、それを聞いたヴィレムは何言っているのか暫く理解できず耳を疑った。
そしてクトリは「それじゃ、これからよろしく、私達の管理人さん」と言って部屋を出ていった。
スポンサーリンク
この施設には30人程の少女がいた。年はだいたい10歳前後。ヴィレムのような男性は珍しいらしく、怯えている子が多い。
そこでヴィレムは子どもたちの心を掴む為に自らデザートを作って与えることにした。
ナイグラートからは、決められた仕事以上のことをしても報酬は増えないとクールに言われてしまうが、ヴィレムは少女たちの心を掴むことに成功する。
少女たちは成体妖精兵と呼ばれており、現在クトリは妖精倉庫では最年長の一人だった。
そんなクトリだが、ヴィレムの人間性を知り変に意識するようになってしまう。
同じ妖精であるアイセアがそんなクトリを茶化す。男性として気になっているんじゃないのか?と。
常に無表情でクールなネフレンも「どういう人なの?彼」とクトリに尋ねてくる。
ネフレンもヴィレムのことを見て、不思議な人だと思っているらしかった。
幼い頃クトリにはあまり好きとは言えない姉貴分の妖精兵がいた。その妖精は戦いに行っては笑顔で帰り、クトリはその姿を自分の将来と重ねてしまった。
ある日クトリはブローチをつけている姉貴分に似合っていないと指摘した。だが姉貴分の妖精はこのブローチは自分の姉貴分がつけていたものだと答えた。
だがクトリがこの施設に来た頃にはその妖精はいなかったのだから、既にこの世にはいないことが分かった。
ある日姉貴分の妖精が戦場から帰ってこないので、クトリは彼女の部屋に行ってみた。
部屋は散らかっている割に机の上だけはとてもキレイで、そこには彼女のつけていた銀色のブローチが寂しそうに置き去りになっていたという。
その日から姉貴分の妖精兵は帰ってこなかった。
ヴィレムはここ数日クトリ、アイセア、ネフレンなどの年長妖精の姿を見かけていないことに気づいた。
その日は子どもたちがボール遊びをしていたが、ゲーム中に一人が大怪我を負ってしまう。ヴィレムは命に関わる怪我だと思ってやめさせようとした。
しかしその少女は「大丈夫」とあっけらかんとしていて、痛みも感じている様子なのに遊びに夢中なのだ。
この子達は単に、傷ついているということを大事として考えていないことにヴィレムは気づいた。試合を一方的に中断し、すぐにその子に治療を受けさせる。
ヴィレムは子供達の様子を見ていて、自分の命に無頓着である様子に気づき、ナイグラートにあの子達は一体どういう存在なのか尋ねた。
ナイグラート曰く、厳密に言うとあの子達は生きていないのだという。
五百年以上昔、伝説の人間族が地上を支配していた。
人間族は今の世では遺跡兵装(ダグウエポン)という名で知られている一連の技術体系と、その結晶である兵器群の存在で強者に勝ってきたのだ。
そう言いながらナイグラートはヴィレムを連れて重厚な金属製の扉を押し開くと、部屋の中には何十本もの剣らしきものが立てかけられていた。
個人用の武器であるにも関わらず戦争を有利に進められ、圧倒的な戦力差のある相手に立ち向かう切り札としてもトップクラスに信頼できる代物だという。
ヴィレムも準勇者として過去に戦っていた時はこの剣を使っていた。しかしこの剣は聖剣とも呼ばれ、人間族の中でも勇者の資格を持つ者にしか扱えないはず。
だが人間族が今の世界にいない代わりに、人間と同じ道具を使い、人間の仕事を代わりにやり遂げることが出来る唯一の種族がいた。
それが黄金妖精族と呼ばれる種族で、クトリ達のことだった。
ヴィレムは自分たちが使っていた聖剣のパートナーが今は妖精であると知り、寂しく、誇らしく、悲しいような微妙な気分になった。
ヴィレムはかつて正規勇者を目指した者だった。そして戦いの果て、今は抜け殻のように生きている。
自分がなれなかった勇者に妖精族がなっていることに、嫉妬心も入り混じっていた。
そんな気持ちでヴィレムが外を散歩していると、飛空艇が一気着陸し、その中からぐったりしたクトリを抱え、一緒にアイセアも出てきた。
どうやら今十七種の獣と戦ってきたところらしい。後ろには以前クトリを迎えにきた爬虫人がおり、ヴィレムに大剣を二本放り投げてくる。
これはアイセアとクトリの所有物だが、ヴィレムはその剣を良く知っていた。一つは聖剣中の聖剣とも言われている「セニオリス」。
もう一つは「ヴァルガリス」。クトリは傷ついてはいるが、それ程重症ではなかったので、今回は助かったみたいだ。
ヴィレムの看病でクトリは目を覚ました。クトリは5日後、15番浮遊島に<六番目の獣>が襲撃するという情報を聞かされたという。
十七種の獣は全て空を飛ぶことは出来ないが、六番目の獣は自分の体を何万個かに小さくちぎり、風に乗せて飛ばしてくる。
そのかけらの一つでもどこかの浮遊島に流れ着けば、その場でかけらは成長し、約8時間後には島をまるごと取り込んで壊すことが出来るのだという。
<六番目の獣>のかけら対策は軍もしているが、半年くらい前に特大かけらの到着が予知され、現地に配置可能な通常戦力では太刀打ち出来ないという。
しかしセニオリスを持ったクトリが命と引き換えに自爆特攻すれば、ちょうどぴったり倒せるくらいの相手ではあるらしい。
ヴィレムはそんな過酷な話を聞いた後、かつて準勇者として戦っていた時の経験から、魔力中毒の状態になっているクトリにマッサージを施した。
昂ったままの魔力を宿した体組織が機能を落とし、高熱を発生することもあるのだ。施術の後ヴィレムは医務室を去った。
ヴィレムはその後資料室に移動し、妖精たちの出撃記録や<六番目の獣>の出現頻度が分かる書類などの記録を探し始める。
途中でネフレンが気を使って一緒に資料探しを手伝ってくれた。結局目的の書類全ては見つけられなかったが、いくつか欲しい資料は見つかった。
妖精を人為的に発生させる方法や、いくつかの妖精の出撃記録など、あまり見ていて気持ちのいい物ではなかったが・・・。
朝になりヴィレムのマッサージで元気になったクトリがやってくる。ヴィレムはクトリを外に連れ出し、準備運動だと言ってセニオリスを持たせた。
ヴィレムはワンランク落ちる量産型の遺跡兵装を手に取り、「腕を見てやる、かかってこい」とクトリに言った。
クトリは魔力をセニオリスに注ぎヴィレムに突っ込んでいった。自分は強いので、怪我をさせる前に早めに終わらせてしまいたいとクトリは思っていた。
しかし次の瞬間クトリは自分の体に刃が食い込んだ感触を感じ、地面に倒れた。しかし体には一つも傷がない。
その後もクトリは何度かかっていってもヴィレムには全く叶わず、しっかりとした戦い方を身に付けていないことを指摘される。
ヴィレムはクトリに「まだまだ強くなれるから帰ってこい」と励ましたが、なぜか無傷の筈のヴィレムがその場で倒れてしまった。
ナイグラートは軍の上層部から司令を受け取っていた。今度の戦いではクトリが自爆対象で、保険としてアイセアとネフレンが待機するというものだった。
しかしナイグラートは完全に妖精に情が移ってしまっている。
軍が決めたことは確かに一番的確な判断だと頭で分かっていても、本心ではナイグラートは受け入れることができなかった。
しかしナイグラートは弱々しい自分がいることを知りながらも、あえて仕事の時は機械的な自分を演じていた。隠れて泣くことも多い。
そうこうしている内にヴィレムが倒れ、命の危機だという報告を妖精たちから受ける。