「終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか?(略して”すかすか”)」のラノベ3巻ネタバレです!
2巻では侵食によって意識を失い倒れてしまったクトリが意識を取り戻し、ハッピーエンドな内容で終わりを迎えていました。
しかし侵食がかなり進んでしまっている事実は避けられません。スウォンや黒燭公とも再会し、この世界にはまだまだ謎が隠されている様子。
というわけで早速「終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか?」ラノベ3巻のネタバレを紹介していきます!
※この記事には「すかすか」3巻のネタバレ内容がガッツリ記載されています。マンガやアニメを見るよ!という方は閲覧にご注意ください。
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終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか?(すかすか)は5巻まで続いている人気ラノベ作品です。
コミカライズもされていて、活字が苦手!という方は漫画も出版されています。
アニメでは描ききれなかった部分を知りたい方は、結構違いがあると思いますので原作を読んでみると良いですね。
以下ネタバレを含むので、原作で内容を知りたい方は無料の試し読みもオススメです。
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終末なにしてますか(すかすか)3巻ネタバレ!(前半)
決戦前夜。家族も恋人もいないリーリァは、星神「エルク・ハルクステン」討伐の前に、自分の師匠に会いに行った。
リーリァは師に「世界は滅びる」と不吉に言い放つ。不幸であればあるほど勇者として認められるこの世界である。
リーリァは兄弟子ヴィレムの悪口を師匠に言いながら、実はそれ程不幸でもない気持ちになっていくことを危惧していた。
もし幸せに向かってしまうなら、勇者という称号を剥奪されてしまうかもしれないからだ。そして、実はリーリァの目的は師匠に会いにいくことではない。
自分たちが先日叩き潰した反帝国の武装宗教組織の残党と、何か新たな企てを進めようとしている危険人物を捜していたのだ。
そしてその人物を追って辿り着いた宿に、自分の師がいた。リーリァは自分の心を落ち着かせ「真界再想聖歌隊の現指導者って、師匠なの?」と尋ねる。
師匠はゆっくりと振り返りながら、リーリァのことを警戒する目を見せた。
十七種の獣は空を飛べない。空なら襲われる心配もないという理由から、ノフトとラーントルクは地上調査艇に乗っていた。
内容を正確に理解できるわけではないが、ラーントルクは古文書を読んで退屈を凌いでいる。
単語と単語を組み合わせ、何となく意味を想像できるくらいではあったが、古文書は地上が獣に滅ぼされるという預言書めいた内容の本に見えた。
この本は人間族の遺跡から出てきたもの。単語がただ並んでいるページ等もあり、意味はよく分からない。その時扉にノックが。
緑鬼族の男グリックが「船団護衛の待機室ってのはここかい?」と言って室内に入ってきて、自分のことをサルベージャーだと紹介した。
グリックはオルランドリに雇われ、今日からこの調査隊に合流してアドバイザーを任されることになったという。
ノフトとラーントルクは旅の経験豊富なグリックに、十七種の獣の内、何体に襲われたことがあるかなどを尋ねた。
そしてラーントルクは自分が奇妙だと考えていることについて、グリックに打ち明けた。
<獣>に襲われ逃げ続けて浮遊大陸群で生活してきた歴史があるのに、なぜか自分たちは<獣>のことを何も知らなすぎる、という疑問だった。
ラーントルクは自分たちより知識も経験もあるグリックに、”獣とは何なのか?”という質問を投げかけた。
前世の侵食に精神をやられ倒れていたクトリだが、何とか立ち直ることができた。ヴィレムも倉庫にいる後輩の妖精たちもクトリの安否を心配している。
妖精として年を重ねていくと、魂の持つ前世の記憶が浮かんでしまうのは、妖精たちの深刻な問題点である。
後輩の妖精ティアットも前世の記憶が頭に浮かぶようになっているので、クトリは心配を隠せない。
そんなクトリだが、自分の髪のひとふさに、赤い髪が混じっていることに気づいた。
ナイグラートは実は総合学術院で基礎医術と調理の免状を取得していたので、妖精達の本格的な健康診断を開始した。
検査が終わり、ナイグラートは今のクトリが黄金妖精ではないことを本人に伝えた。
生きていないクトリたち妖精の血を、純化銀の試薬に混ぜたら普通ならば真っ黒になるはずなのに、そうならなかった。
これはゴーストなどを見つけるための薬剤なのだが、この結果、今のクトリは妖精ではなくなっていることが判明する。
どうしてそうなったのかは不明だが、もう遺跡兵装に触るのはやめといた方がいい、そうナイグラートはクトリに忠告する。
雨漏りの応急処置で天井を見上げていたヴィレムは、前にもこんなことがあったような気がしていた。だが具体的な記憶は思い出せない。
ヴィレムはクトリに木槌の場所を尋ねたが、クトリは木槌の場所が思い出せなかった。
間違いなく場所を知っていたはずなのに、クトリは頭の中にそのイメージが浮かばず、少し戸惑って嫌な予感がしていた。
クトリが目覚めてから五日が経過。クトリは妖精兵としての役を失い、後輩たちの訓練の指導やナイグラートの手伝いなどをしている。
ヴィレムはクトリと出会った時のことを何となく話したが、クトリはヴィレムの話の内容聞いても、思い出すことができない。
大切な思い出だとは分かるのだが、忘れているのでも、欠けているのでもなく、記憶がない。
とても奇妙な感覚に襲われ、クトリはヴィレムに気づかれないように冷静に振る舞うが、かなり追い込まれている。
その後クトリは浴室の鏡に映る自分を見る。ついさっきまでほんのひとふさしかなかった赤い髪が、全体の三割程度に増えている。
そしてクトリには自分の姿が自分ではない誰かに見えているのだ。
赤い瞳の少女がこちらを見ている、そんな感覚をおぼえた後、「えるく」という名前を思い出した。クトリの目の前がグラグラと揺れはじめた。
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クトリは夜中にアイセアを呼び出した。
アイセアにはクトリの用件が大体分かっていたようだが、アイセアは先に自分の抱いていた質問をクトリにしてみた。「あんた、誰っすか?」と。
クトリはしっかりと自分の名前を言えたが、「他の誰かにでも見えてる?」という質問に対しアイセアは「確かに」と答えた。
クトリの人格と記憶は現在進行系で乗っ取られている最中、そんな話を二人はし始めた。アイセア自身元の記憶はないが、過去に記憶の侵食が起こっている。
2年前に侵食が始まって、元のアイセアという人格は消え去った。今のアイセアは魂の記憶。
侵食後、アイセアが残した日記を読み漁って、アイセアの人格のフリをして今は生きているのだという。
クトリもいずれそうなるのかもしれないが、クトリの場合は髪の色まで変化してきているので、皆に気づかれずに隠すのは難しいかもしれない。
そしてそろそろ前世の精神に支配され、クトリという人格は消える、そのことがクトリには分かってしまった。
その後ヴィレムはクトリと接していて、何となく無理しているような雰囲気を感じ取っていた。
その日ナイグラートは会議中に、クトリがヴィレムに恋しているという話をし始めた。
そしてクトリにとっては、この倉庫で唯一の大人の女性であるナイグラートを、恋のライバルとして意識しているということもナイグラートは見抜いていた。
実際ナイグラートはヴィレムのことを男性として認めているし、今後人間族の子孫を残すためにも一緒になってもよいとすら思っていた。
そのことをヴィレム本人にも伝えたが、ヴィレムは一通りそんな話を聞かされた後、「聞かなかったことにしていいか?」と動揺しながら言った。
ナイグラート、ライムスキン、ヴィレムの三人は、今後のクトリの扱いについて話し合っていた。
妖精兵として生きていけない今、クトリをどのような形で倉庫にいさせ続けることが出来るか、という内容だ。
そんな話をしていたはずが、ナイグラートは突然地上調査隊が大型の<獣>に襲われ、飛空艇が撃墜されたという話に切り替えた。
今自分たちは妖精倉庫に残された戦力の話をしているはずなのに、どうしてそんな話に切り替わったのかヴィレムには意味が分からない。
だが実は、この倉庫にいる成体妖精兵はクトリを除いて5人いるのだ。ヴィレムはクトリ以外はアイセア、ネフレン、ティアットのことしか知らない。
しかし後二人「ノフト」「ランートルク」という兵もいる。ヴィレムの知らない名前が二つある。
ヴィレムはどこに隠していたんだ?とナイグラートに質問すると、ナイグラートは「あっち」と言って地上の方向に指を指した。
地上調査隊の飛空艇「サクシフラガ」は<獣>の襲撃にあって撃墜された。現れた獣は<捩じれ呑み込む四番目の獣>と呼ばれている。
比較的遭遇率の高い<獣>で、飛空艇はその獣に見つかり破壊され、船員の半分は命を失った。
ノフトとラーントルクの活躍で獣は切り伏せたが、帰るすべを失い生き残った船員は地上で野宿中。
現状報告の為の高速艇は飛ばしてあるので、その内軍から助けが来るとはいっても、危険な地上でキャンプしている現状はよいとは言えない。
ヴィレムは上官にある報告書を見せてもらう。それは今回の地上偵察の結果が記されている書類だった。
遺跡地区全体の地図が書いてあり、五百年前に三千人程の人間族が住む街があったらしい。ヴィレムはその地図の完成度にとても驚いた。
調べてあった街はヴィレムの故郷・帝国領ゴマグ市と呼ばれていた街だったからだ。自分の育った施設も探してみたが、それは地図上では見つからなかった。
他に遺跡兵装の「ラピデムシビルス」という一文が書いてあったが、これはヴィレムのかつての仲間の一人「ナヴルテリ」が使っていた聖剣のことだった。
上官は地上にいる兵たちを迎えにいく船に、妖精兵を一人同乗させたいとヴィレムに言ってくる。ヴィレムは妖精兵の他に、自分も同乗することに決めた。
その後ヴィレムはクトリと合流し、ショッピングに向かった。ヴィレムと二人きりで外を歩くなんて初めてだと言うクトリ。
ヴィレムは初めてではないと言ったが、クトリはとぼけて話をごまかした。しかしヴィレムはそんなことも忘れたのか?と腑に落ちない様子。
実はクトリの侵食が進み、記憶がなくなってきていることにヴィレムは気づいている。
地上偵察隊を迎えにいく飛空艇には妖精兵としてネフレンを送り込み、自分も一緒に飛空艇に同席することをヴィレムはクトリに告げた。
それを聞いたクトリも、待っているのはつらいので一緒に同行することに決めた。
その間にも段々とクトリの記憶は欠けていった。もう妖精倉庫の仲間たちの名前も半分近く覚えていない。
ヴィレム、ネフレン、クトリは飛空艇で旅立ったが、ティアットは借りてた本を返すためにクトリの部屋に入る。
机の上には銀細工のブローチが置いてあった。ティアットが大きくなったらプレゼントしてあげるとクトリに言われていたブローチだった。
ちょっとつけてみようと思ったが、もしこれを試しにでもつけてしまったら、何か大切なものを失ってしまうようなそんな気がした。
飛空艇に揺られて42時間。ヴィレム達は地上に降り立った。ここがかつての故郷ゴマグ市と分かっていても、実感としてあまりピンとはこなかった。
そしてノフトが走って駆け寄ってきた。六番目の獣と戦っていたネフレンが無事なのを確認し、ノフトは嬉しそうにネフレンに話しかけている。
そしてノフトは、六番目の獣を倒す為にクトリはきっと自らが犠牲になったのだろう・・・と思っていたので悲しんでいた。
しかしクトリもこの場にいて、生きている姿を見て、ノフトやラーントルクもネフレンやクトリが無事なことに安心していた。
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