「されど罪人は竜と踊る」の文庫2巻ネタバレです。

1巻では攻性咒式士のガユス達が政治や個人の因縁に巻き込まれていましたが、2巻でも不運なくらい危険な状況に追い込まれています。

ガユス達には忘れられない過去も沢山存在するようですし、かなり謎の多い展開になっています。

というわけで今回はその「されど罪人は竜と踊る」の内容をネタバレしていきたいと思います!

※この記事には「されど罪人は竜と踊る」文庫2巻のネタバレ内容がガッツリ記載されています。マンガやアニメを見るよ!という方は閲覧にご注意ください。

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「されど罪人は竜と踊る」の試し読みは?

「されど罪人は竜と踊る」は全8巻まで続いている人気作品です。

アニメでは原作の内容を元に描かれてはいますが、もっと続きを知りたい方や詳しい内容を知りたい方は原作を読んでみると良いですね。

この記事は以下ネタバレを含むので、原作で内容を知りたい方は無料の試し読みもオススメです。

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されど罪人は竜と踊る。文庫2巻の内容ネタバレ!

零章 竜の盤面

若き頃のモルディーンはチェルス将棋の天才、数法咒式士のレメディウスを十二翼将に誘ったが、それが叶うことはなかった。

ラズエル社の当主であるレメディウスは、社員達の為に自分の力が必要だと分かっていたからだ。

しかし十二翼将として仕えたかった・・・というのがレメディウスの本心である。

レメディウスはまたいつかモルディーンとチェルス将棋を指す約束をし去っていった。

一章 軋む歯車

禍つ式と最強の咒式士ラルゴンキン。

 

一般警察士では太刀打ちできない敵が出現したので、エリダナ市警のベイリック警察官はガユス達に応援を頼むことにした。

ガユス達が向かうと現地には悪魔や魔神と呼ばれる生物「禍つ式」がいた。脳や心臓など、全てのものを破壊しないと生命活動を停止しない生物だった。

ガユスとギギナはこの禍つ式に苦戦していたが、そこにラルゴンキン咒式事務所の所長ラルゴンキンが加勢しに来る。

エリウスでも最大の咒式士会社で、実力はギギナより少し上の存在。

ドラッケン族と肩を並べる程の戦闘民族ランドック人で、194cmもあるギギナよりも更に大きい217cmという巨漢を誇っている。

 

謎の「将軍」と禍つ式に変えられた兄弟。

 

三人は禍つ式にトドメを刺したが、禍つ式は「夜会は既に始まっている」と捨て台詞を放って息絶えた。

捨て台詞の意味も分からないが、ここ最近の禍つ式の大量出現も問題だった。これが何かの前触れでなければよいが・・・、と皆思った。

<曙光の戦線>の党首ゼムンは、「将軍」と呼ばれる男に処罰され命を失った。男曰く、今からゼムンには「前党首」になってもらうのが都合がいいらしい。

将軍はゼムンを処罰した後、ナジクとナバロという兄弟の命を使い、二人を禍つ式へと変えるという。これはナジクもナバロも同意の行為だった。

将軍は「復讐を開始する」と言ってその兄弟へ咒式を放った。繭のように二人は包まれ、後は孵化を待つだけだった。

二章 凶兆

虜囚になったレメディウス。

 

レメディウスは<曙光の戦線>なる組織に囚われ虜囚となった。牢屋では食事係の少女ナリシアと知り合うことになる。砂漠の国ウルムン共和国の人間である。

独裁者、貧困、無秩序、どの国と比較しても良いことのないウルムン共和国と違い、レメディウスから聞くツェベルン龍皇国の話にナリシアは興味があった。

今現在は<曙光の戦線>は<曙光の鉄槌>と名前を変えており、ウルムン共和国の反政府組織として活動しているらしい。

国家元首のドーチェッタという男が段々と独裁者となり、その結果貧困に格差が生まれてしまっているらしい。

 

カルプルニアの訪問。

 

ガユス達の事務所にラズエル財団の党首カルプルニアと、攻性咒式士エグルドが訪ねてきた。

大企業ラズエル咒式総合社をまとめているカルプルニアだが、二年前にウルムン共和国を訪問した際に誘拐されたレメディウスの話を切り出してくる。

レメディウスを誘拐したのは当時<曙光の戦線>と名乗っていた組織で、取り戻そうにも警察は役に立たない。

そこで交渉の専門家であるエグルドが雇われ、<曙光の鉄槌>と水面下の交渉を続けた結果、遂に今朝取引の合意に成功したのだという。

二日後にレメディウスと身代金二十億イェンを交換するらしい。あまりに大きな金額。

そういった大事な交渉の場なので、ガユス達最強の咒式士にも同行してもらいたいらしい。あまりに客は上玉だったので、ガユス達は引き受けることにした。

 

道化服と騎士のような二人。

 

一方警察が禍つ式の掃討で戦力的が足りていないので、ラルゴンキン事務所が禍つ式掃討を担当し、ガユス達ソレル事務所が補佐をすることに決定した。

その頃エリダナに軍人のような巨漢の男と、道化服をまとった人影がいた。<夜会>は順調に進んでいる、と怪しげな二人は話している。

道化の放った禍つ式は警察と咒式士達に消されている。それならば次は自分の配下の出番だ、と騎士の方は言う。

二人はこれから自分たちが起こす陰謀と謀略を興行として楽しみ、次の計画を実行しようとしていた。

三章 虚実の交換

ガユス達はカルプルニア達と<曙光の鉄槌>のアジトへ向かったが、現場には構成員が隙のない配置で立っていた。

交渉をまとめるのは<曙光の鉄槌>の党首代理で、組織内では<砂礫の人食い竜>と呼ばれるズオ・ルーという男だった。

ガユス達はズオ・ルーが十二翼将以上の危険な存在だということに気付いた。

これから人質であるレメディウスと大金を交換するわけだが、その時突然野戦服を来た謎の襲撃者達が現れ現場にいた者達に襲いかかってきた。

それはここにいるもの全て、無差別な襲撃で、レメディウスも血を吐いて倒れ他界し、ズオ・ルーは事態を収拾する為に咒式の嵐で襲撃者達を一層した。

ガユス達も自分の身を守るのが精一杯だったが、カルプルニアを抱えて建物の外へ避難し無事助かることができた。

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四章 疑問手

囚われの身なのに<曙光の鉄槌>のメンバーと交流を深めていくレメディウス。

 

過去の話。ナリシアの兄ナジク、ナバロはレメディウスという存在が許せなかった。というより<曙光の鉄槌>のメンバーはほぼレメディウスを憎んでいる。

ラズエル社がドーチェッタに武器を売ったからウルムン共和国は苦しみ、自分たちの父、母、兄弟が命を奪われたのだと怒りを露わにしている。

レメディウスはナジク達の使っていた武器が動作不良を起こしていたのでそれを簡単に修理してあげた。

レメディウスは兵士が武器を上手く使えず自滅するのを可哀想に思ったのだろう。しかしこの行為が<曙光の鉄槌>の面々の心を掴んだ。

次々とメンバーの武器を修理したことで、メンバーたちもレメディウスに少し頼るようになってしまったのだ。

 

カルプルニアの追加依頼。

 

ラズエル社の交渉は大失敗。突然の謎の襲撃は無差別で、レメディウスも他界してしまった。

交渉人のエグルドが失踪しているだけに、もしかしたら一連の手引をしていたのはエグルドなのではないか、とも考えられていた。

このままではラズエル社はまた狙われる、そう思ったカルプルニアは再度ガユス達に仕事の依頼をしてきた。

内容は<曙光の鉄槌>を追跡し、二十億イェンを取り返し、亡骸かもしれないがレメディウスを取り返すというもの。

そしてエグルドとその裏で策動しているものを追って欲しい、というものだった。

 

襲撃者は軍の可能性も・・・。

 

その後ガユス達はエグルドのことを調べあげた。実在する咒式士ではあったが、経営している事務所は空。

現地の人間も客が入っているところを見たことがないらしく、実績や協会の認定もない。全てが作り事なので誰かが改竄している可能性があった。

更に、昨日の襲撃者が使っていた魔杖剣は龍皇国の咒式企業ツァマト咒式化学社のものだった。もしかすると警察か軍が動いているのかもしれない。

軍や警察がレメディウスの奪還を阻止する理由があるのかもしれないし、そう思うとガユス達は巻き込まれていることに後悔している。

五章 夜会への誘い

道化から贈られた小さな城の模型。

 

ガユス達はラルゴンキン事務所でアルリアン人の華剣士イーギー、光幻士ジャベイラ、そして副所長のヤークトーと対面した。

禍つ式掃討の会議だったが、話し合いの最中に老僧がラルゴンキンの事務所を訪れ謎の箱を渡してくる。

何でも老僧曰く、ラルゴンキンが「この箱を持参して事務所に来て欲しい」という手紙や箱を送ってきたのだとか。

だがラルゴンキンはそのようなモノを送った覚えはない。箱の中には小さな城の模型が入っていた。そして模型の上に立つ道化の人形が喋りだした。

「我らからの贈り物です」と。そして事務所内に司祭服を着た骸骨が突然現れ、この場にいる咒式士達は皆一斉に戦闘態勢に入った。

 

突然現れた強敵「大禍つ式」のアムプーラとヤナン・ガラン。

 

幸い事務所にはガユス達強力な咒式士が沢山おり、犠牲者は出たものの、その禍つ式を撃破することは出来た。しかしその後が最悪だった。

謎の道化と騎士が姿を現し、正体を明かしてきたのだ。道化の方は「秩序の第四九八式アムプーラ」。

騎士の方は「混沌の第五〇二式ヤナン・ガラン」と名乗ってくる。

番号持ちの禍つ式はその中でも「大禍つ式(アイオーン)」と呼ばれる存在で、地上最強の長命竜に匹敵する戦闘力だと言われている。

すなわち異貌のものどもの中でも最悪最強の存在で、さすがのラルゴンキンやギギナ達でも、動くことも声を出すことも出来ないほど驚愕している。

 

大禍つ式の言う「夜会」とは?

 

アムプーラとヤナン・ガランはガユスの指の指輪を見てかなり驚いている。それは禍つ式や竜が行方を追っている<宙界の瞳>と呼ばれる物らしい。

指輪を見たアムプーラ達は、自分達の開いている夜会の勝利条件の一つに攻性咒式士と指輪を賭けようと話し合い始めた。

夜会は三日後の昼三時に終幕し、その時間を越えると盤面が崩壊する、そう言い残して二人はその場から去っていった。

モルディーンの置き土産の指輪が大禍つ式の標的になったということは、すなわちガユスはもう逃げられないということだった。

六章 くちびるには唄と嘘を

曙光の鉄槌の指揮官になったレメディウス。

 

レメディウスはチェルス将棋の経験を活かし、咒式技術者以外に戦術指揮官としての才能を開花、なんと<曙光の鉄槌>の実戦指揮官にまでなる。

レメディウスの作戦を実行し、<曙光の鉄槌>の面々達はドーチェッタの兵士や警察を圧倒していった。

なぜレメディウスはツェベリン龍皇国に帰らず、ウルムンに滞在し続けているのか。それはレメディウス自身の決断だった。

自分の作った武器がウルムンの圧政に使われている現実に怒りを抱いており、そしてナリシア達国民の為に国に未来を取り返してあげたいとも思っていた。

 

クエロの目撃情報と<竜の顎>の指揮官の出現。

 

ラルゴンキンは、知り合いがエリダナの近くで「クエロ」を見かけた、という情報をガユスに告げた。

クエロはガユスの昔の彼女だが、その話を聞いたガユスは衝撃を受けてしまった。

ガユスとギギナはその後街を歩いていたが、目の前にエグルドが現れ、エグルドは二人をゴッヘル大佐なる人物の元へ連れていった。

ゴッヘルはゼノビア女王が創設したツェベルン龍皇国の特殊部隊<竜の顎(りゅうのあぎと)>の指揮官だった。

 

<竜の顎>が襲撃してきた理由。

 

ゴッヘル曰く、自分たちがラズベル財団に接近した目的は、レメディウスの身代金で<曙光の鉄槌>を誘い出し組織を殲滅することだったらしい。

レメディウスは人質としてウルムンに滞在する内に、ウルムンを支配しているドーチェッタの政治に反感を覚え、<曙光の鉄槌>の党首になってしまった。

しかしこれを放っておくとレメディウスを送ってウルムンを内政干渉している、とツェベリン龍皇国は思われてしまう。

最悪なことにレメディウスはズオ・ルーという危険人物と手を組み、最強のドーチェッタ反勢力を築き上げてしまった。

レメディウスは自身を人質にし金を要求してきた。だから軍はラズエル社に交渉を続けさせ、わざとレメディウスの策に乗ったふりをしたのだという。

 

危険な武器を仕入れるズオ・ルー。

 

襲撃して現場でレメディウスとズオ・ルー達を始末しようとしたが、ズオ・ルーには逃げられてしまい事を果たすことができなかった。

ゴッヘル大佐はこの件から手を引かないと、特別公務執行妨害と国家反逆罪を受けてもらう、とガユス達を脅してくる。

ガユス達はカルプルニアと契約している身ではあるが、流石に国に犯罪者認定されたらひとたまりもないので困ってしまった。

その頃ズオ・ルーは武器商人のパルムウェイから、沢山の武器と厳重な封印が施された咒化合金の箱を買い取っていた。

もしその咒式兵器が起動すれば市街地で核兵器を炸裂させるようなものらしい。しかもズオ・ルーが使うことを考えるとパルムウェイは更に恐怖した。

七章 おだやかな昼と寂しい夜

後日パルムウェイは何者かによって命を奪われたという。

一方ラルゴンキンに過去の話をされたガユス達は、師ジオルグと一緒に行動していた過去のことを思い出すようになってしまっていた。

ガユスは過去の恋人クエロのことも思い出すようになり、それに気付いた現在の恋人ジヴとも喧嘩をしてしまう。

ジオルグは他界し、ガユスはクエロとは過去に何らかの因縁がある様子。

それを忘れる為に修羅の世界に没頭している自分をガユスは否定することができなかった。

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八章 悪意の啓示

ドーチェッタに捕まってしまったレメディウス。

 

レメディウスは<曙光の鉄槌>として活動していたが、ある日ドーチェッタに拘束されてしまった。

一緒にナリシアも捕まっており、レメディウスの眼前でナリシアはドーチェッタによって女性として酷く汚される行為を受けることになった。

ナリシアを好きなようにしているドーチェッタを見て、レメディウスはどうしようもないほどの復讐の炎を燃やしている。

 

禍つ式の派閥。

 

ガユス達はラルゴンキンや副所長のヤークトーと店で食事をすることになった。

他愛のない話をしていたのだが、何とその店ではアムプーラとヤナン・ガランが食事をとっていた。咒式士達はすぐに臨戦態勢に。

しかしアムプーラ曰く、夜会の規則により今自分たちがガユス達を襲うことはないらしい。

アムプーラとヤナン・ガランは同じ禍つ式と言っても派閥が違うらしく、アナンは<混沌派(ケイオス)>に属しているのだとか。

混沌派は地上をどちらが支配するかを戦いによって決めるという主義。逆にアムプーラは<秩序派(オルドネン)>だった。

 

夜会の目的と、自分たちを召喚した呼び手の存在。

 

秩序派は人類との絶対的敵対を望んでいるわけではなく、自分達のような理知的な存在が手を貸し、人間と一緒に世界を作っていこうという考え方だった。

だがガユス達がその考えに「分かった」と答えられるわけがなかった。夜会の目的もアムプーラ達の口から語られた。

夜会の目的はこのエリダナで、混沌派と秩序派のどちらが、ある権利の主導権を握るかを決める遊戯らしい。

夜会自体が巨大な咒いで、夜会を止めたければ「呼び手」を倒すしかないという。つまりアムプーラ達を召喚している何者かが存在しているということだ。

 

レメディウスの立体映像。

 

後日ガユス達は情報屋のヴィネルから<曙光の鉄槌>のアジトの場所を教えてもらった。

ガユス達はもうレメディウスの件には関わるべきではないと思ったが、それでも今できることをやるべきだと判断し、そのアジトへ向かってみることにした。

到着したアジトにはゴッヘル大佐達<竜の顎>の面々がいた。まだこの件に絡んできているガユス達をゴッヘル大佐は不快に思った。

だがその場所に立体映像のズオ・ルーも現れる。近くにはレメディウスの亡骸もあり、そこから立体映像が現れ生前のレメディウスからのメッセージが流れた。

 

ラズエル社を滅ぼすべく仕掛けた咒式弾頭。

 

レメディウスはツェベルン龍皇国、ラペトデス七都市同盟、何よりもドーチャッタに武器を売るラズエル社を憎んでいるという。

標的はラズエル社のあるラズエル島で、咒式弾頭を二発既に仕込み済みらしい。爆発時刻は五月二十六日の午後三時。

ナリシアの絶望をラズエル社全体が受け取るべきだと言って映像は切れた。相当な憎悪と悪意に満ちていた。

もし爆発したらラズエル島は木っ端微塵である。仕事で出向中の恋人ジヴもラズエル島にいる。爆発まで後一時間。ガユスは相当に焦っている。

ちなみにレメディウスの愛したナリシアも、この時点で他界していた。

九章 変化定石

禍つ式掃討よりも爆弾処理優先。

 

ラズエル島に仕掛けられた咒式爆弾は、ただ時間がくれば爆発するというものではなかった。

その咒式の爆弾が発動すると、無数の理性のない禍つ式が飛び交って人の体内に入り込み、苦痛の末最終的に命を奪うという最悪の仕掛けだった。

禍つ式掃討の件に関わっていた警察、咒式士達も皆レメディウスの仕掛けた爆弾を処理する為に駆り出されることになった。

レメディウスは遺言で「島から誰か一人でも逃げ出したらその瞬間に爆弾を爆発させる」と言っていた。

それでもガユスは島にいる恋人ジヴを助けたいと思った。ギギナの飛行咒式を使えばジヴだけを助けられるかもしれない。

島にいる人々が犠牲になるだろうが、それでもジヴを助けに行くことにした。

 

将棋に見立てたレメディウスの作戦。

 

しかし一応事態を打開するためにガユスは現状を整理し考え抜いてみた結果、何となくこの事件の最終幕が分かったような気がした。

まず爆弾を発動させるのには強大な咒力が必要。そしてアムプーラ達の言っている夜会もこの件と関係があった。

アムプーラ達を召喚したのはレメディウスだと考えることができた。爆弾を発動させる為にアムプーラ達に咒式士を襲わせ咒力を集めさせたという筋書き。

禍つ式が出現した場所を地図で確認していくと、その動きは完全にレメディウスの得意としたチェルス将棋の盤面に見立てたものだった。

チェルス将棋の大陸大会でレメディウスが優勝した時の、終盤の手筋通りに禍つ式の事件は発生していたのだ。

そして最後に王手をかける場所がラズエル島ということ。禍つ式達を将棋の駒に見立てていたのである。

 

強すぎるヤナン・ガラン。

 

駒であるアムプーラ達を倒せば爆弾の発動を防げるのかもしれないし、将棋の盤通に動くならこれからアムプーラ達の居場所も予想できる。

ガユスは自分の導き出した答えをラルゴンキン含む咒式士達に伝え、全力を持って二人の大禍つ式を討つことに決めた。

アムプーラとヤナン・ガランは時計台にいることが判明。攻性咒式士達はラルゴンキンを時計台という戦場に乗り込んでいく。

ヤナン・ガランがガユス達の前に現れたが、すぐに仲間の咒式士が一瞬で始末された。ヤナン・ガランは一瞬で超々高熱を放射する禁断の咒式を放ってくる。

ガユスがもし発動させるとなると発動準備に数時間もかかる咒式。それをヤナン・ガランは一瞬で展開してきたのだ。

咒式士達は目の前にいる化物に「勝てない」と思ってしまった。

 

何とか弱点を突き、ヤナン・ガランの撃破に成功。

 

ヤナン・ガランは六本の腕を生やし、その姿はまさに巨大な蜘蛛。それぞれに大剣・槍・斧・盾などを持ち、剣術も槍術も超一流といえる最強の敵だった。

ガユスの指輪を考慮して強力な咒式を放つことはしてこないが、その間は自分に強力な結界を張っているので質が悪い。だが禍つ式は元々外界にいる存在。

現界には物体となって降臨せねばならないので、現実の肉体に慣れていない。ガユスはそこが弱点だと見抜く。

ヤナン・ガランの肉体は蜘蛛。蜘蛛は空気中の有害物質を濾過する能力が低いので、ガユスは何本もの葉巻を燃やし、煙をヤナン・ガランに吸わせたのだ。

動きの鈍ったヤナン・ガランは、イーギーとジャベイラの見事なコンビネーションをまともに受け倒れた。しかしまだアムプーラという大禍つ式が残っている。

ガユス、ギギナ、ラルゴンキンの三人で時計台の最上層部にいるアムプーラの元に向かうこととなった。

十一章 蛇の刻限

瞬間移動と最強の体術。

 

ガユス達はアムプーラの元にたどり着いたが、アムプーラ曰く、咒式弾頭はこの時計台にあり、ガユスのつけている指輪については「世界の鍵」らしい。

ガユスは偽物の指輪をアムプーラに投げつけた。アムプーラは咄嗟に指輪に手を伸ばしたので、その隙をついてガユスは強力な咒式で不意打ちした。

だがその攻撃はアムプーラの瞬間移動で避けられ、更に生物の現界を遥かに超越している体術も兼ね備えており、ギギナ達の剣撃も全てかわされてしまう。

アムプーラの左手左足は石化、右手右足が猛毒の咒式を常に発動しており、咒式を受けたガユス達は部分的な石化や壊死に苦しんだ。

アムプーラはまだ生きていたヤナン・ガランを、禍つ式達の「夜会の規則」に乗っ取り食べて取り込む。ヤナン・ガランの情報がアムプーラへ伝わる。

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アムプーラと咒式弾頭の消失。

 

アムプーラは自らの体内に隠していた咒式弾頭をラズエル島向けて発射し始めた。この咒式弾頭が爆発すると次元の穴というものが開くらしい。

次元の入り口ができたら、アムプーラ達以上の大禍つ式が大挙して出現するのだという。アムプーラにとっては自分たちの眷属を呼び込むチャンス。

しかしそんな強大すぎる大禍つ式達が地上に出現してしまっては手の施しようがない。

ここでガユスはアムプーラと咒式弾頭の周囲全体を包むこむ程の、咒式による巨大な気化燃料爆発を起こした。

アムプーラでも再生が間に合わない程の爆発で、同時に咒式弾頭も消失する。ガユスは咒式弾頭の爆発を防ぐことに成功したのだ。

 

咒式弾頭を消滅させた何者か。

 

だがその直後、もう一発の咒式弾頭が煙の中から姿を現した。どうやらこの咒式弾頭がレメディウスの用意していた本命の咒式弾頭らしい。

もう咒式を放つ力が残っていないガユスは絶望したが、遠くにいた何者がプラズマ弾を放ち、その咒式弾頭を消失させた。

ガユス達はその何者かを確認することはできなかったが、とりあえず命拾いし、治療咒式で一命をとりとめた。

その後ガユスは恋人ジヴとよりを戻し、アムプーラとの戦いで重傷を負ったラルゴンキンは入院するだけで助かっていた。

だが事務所の仲間の多くが負傷し、他界した者も多かった。今回の戦いによる犠牲者の数が、大禍つ式と戦うことへの被害の大きさを物語っていた。

十二章 砂礫の終局図

真相はゼノビアによって語られる。

 

ガユスとギギナは退院後、ゼノビア女王と面会した。事件の真相はゼノビアから語られることになった。

<曙光の鉄槌>と取引していたパルムウェイは、<曙光の鉄槌>の狂気に怯えゼノビア達に密告しに来たらしい。

その結果ゼノビア達は<曙光の鉄槌>のアジトの場所を掴み、襲撃して殲滅し、口封じにパルムウェイも始末したらしい。

しかもツェベリン龍皇国はあの悪魔とも言えるドーチェッタと手を組むつもりらしい。

龍皇国の主産業は各種咒式産業だがいかんせん資源が不足してるという。だが資源確保に必要な大規模鉱脈がよりにもよってウルムン共和国に存在するという。

そこで龍皇国は七都市同盟と緊急会談し、武器取引があったラズエル社を通してドーチェッタに接触したのだ。

 

今回も全てはモルディーンの計画。

 

皇国は、ドーチェッタの独裁政権を容認する代わりに、金属鉱山の採掘に龍皇国と同盟が加わり、価格調整権を三分割するという条件で取引したという。

今龍皇国の経済状況は崩壊する程に追い込まれているので、ゼノビアはそうまでしても国を守ろうとしたのだ。

一方でウルムン共和国の人々が苦しむことなどお構いなしだった。しかも今回の一連の事件はまたもやモルディーンの計画していたことらしい。

もうモルディーンと関わりたくないと思っていたガユス達だが、結局モルディーンの手のひらで踊っていた事実に怒りを隠せなかった。

 

テロで命を落とすドーチェッタ。

 

その後ゼノビアはウルムン共和国に向かい、ウルムン、龍皇国、七都市同盟、バッハルバ大光国、各国の政府要人が集結する条約締結の場に出席した。

席にはあのモルディーンもいる。カメラも回っており、条約の瞬間を生放送している。

しかしここでドーチェッタは突然命を奪われた。<曙光の鉄槌>が仕掛けていた咒式爆弾が起動したからだ。結界がドーチェッタを囲っている。

爆破後、理性のない禍つ式がドーチェッタの中に侵入し、苦しみの中ドーチェッタはこの世を去ることになった。人々も生放送でその凄惨な姿を見ていた。

 

一連の作戦は全てレメディウスが企てたこと。

 

ガユス達は雑踏の中でズオ・ルーと遭遇し、一連の作戦は全てレメディウスの読み通りだったことを知らされた。

ラズエル島への攻撃の失敗も計算通りだったらしい。龍皇国と七都市同盟の怒りを買えば<曙光の鉄槌>など一瞬で消されてしまう。

だからウルムンに手を出すならば、次は本気だと思わせる為に今回このような脅しの作戦を決行したのだという。

しかも弾頭発射の本当の狙いは、パルムウェイから買った大量の武器をエルダナから一気に運び出す為の囮に他ならないのだという。

最初から終局はドーチェッタの命を奪うことが本命だったのだ。独裁者がいない今、輸送した武器でウルムンの民衆が立ち上がるのは目に見えているからだ。

 

ズオ・ルーの正体はレメディウス。

 

ちなみにレメディウスは他界しておらず、何と目の前にいるズオ・ルーこそレメディウス本人だった。

そしてラズエル社の党首カルプルニアは非情なことに、自分の会社を守ることを第一にしていた。

人質交換の時に甥を心配しているような演技をしていたが、彼女はレメディウスのことを新製品開発装置としか思っていなかったのだ。

だがレメディウスにとってはラズエル社もカルプルニアにも自分の視界には入っておらず、15年前からただ一人を見つめているらしい。

自身の正義と理想の為には何でもするレメディウスに危険を感じたガユス達は、咒式で攻撃を仕掛けた。だが相手は天才数法咒式士。

ガユスとギギナの攻撃はレメディウスに少しのダメージも与えられず、レメディウスはガユス達の前から去っていった。

 

絶望の道を選択してしまったレメディウス。

 

立ち尽くしていたガユスだが、自分の知っている<欲望の九番>という香水のニオイを突然感じた。

耳元で「彼女との通信、あれはわたしからの贈り物よ」「お陰であなたたちはよく動いてくれたわ」と声が囁かれた。

ガユスはクエロかと思って身体ごと振り返ったが、その姿を確認することはできなかった。

一方会場にいたモルディーンは、レメディウスの仕掛けた咒式爆弾の被害を席から見つめていた。

レメディウス程の天才が、なぜ絶望に身を任せ、白と黒以外の灰色の選択をしなかったのか、そう重いながらモルディーンは悔やんでいた。

論理と正しさだけに頼り、世界を善と悪だけに分けたレメディウスは、いつか必ず敗北するだろう、とモルディーンは予想している。

十三章 灰と祈りと

レメディウスはクエロによって命を奪われてしまった。

 

ドーチェッタ将軍の政権を引き継いだブルング大佐は更なる圧政を敢行し、反対者を粛清し始め、<新生曙光の鉄槌>により影で命を奪われた。

ブルングの後を継いだハジス参謀長とドーチェッタ派だったアッガラー防衛大臣の意見が激突し、ウルムンは更なる内戦へと向かうことになった。

後日新聞にズオ・ルーが他界したという記事が載っていた。ズオ・ルーの亡骸には電磁雷撃系咒式の痕跡があったらしい。

ガユスはレメディウスが去った後にすれ違った甘い香水の匂いと、かつての恋人クエロの電撃系咒式の冴えを思いだしていた。

更にはラズエルへ向かう咒式弾頭を消失させた恐るべきプラズマ弾のことも。

 

レメディウスが動いていた理由。

 

どうしてレメディウスは今回のような作戦を考えたのか。

レメディウスとナリシアはドーチェッタの拷問を受けた後、デリラ山脈に捨てられた。二人は生き抜く為に必死だった。

だがナリシアは力尽きる寸前、自害し、レメディウスに自分を食べるよう言った。レメディウスはナリシアをこうまでさせた世界を憎んだ。

そして<曙光の鉄槌>となってウルムンを救おうとしたが、結局個人の復讐では何も実ることはなく、最後は命を奪われてしまったのだった。

というわけでここまでが「されど罪人は竜と踊る」文庫2巻のネタバレ内容でした。

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