ロクでなし魔術講師と禁忌教典2巻の内容ネタバレです。
1巻ではやる気のない非常勤講師のグレンが実は熱い奴で、しかも格闘も得意というカッコイイ一面があらわになりました。
宮廷魔導師だった秘められた過去も明かされ、生徒たちに授業を教えるのもそんなに悪くないと思っている様子です。
2巻では一体どのような事件が起こるのでしょうか。更なる過去が暴かれるのでしょうか。
というわけでロクでなし魔術講師と禁忌教典2巻の内容ネタバレへと参ります。
※この記事にはロクでなし魔術講師と禁忌教典2巻のネタバレ内容がガッツリ記載されています。マンガやアニメを見るよ!という方は閲覧にご注意ください。
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目次
「ロクでなし魔術講師と禁忌教典」の試し読みは?
ロクでなし魔術講師と禁忌教典は8巻まで続いている人気ラノベ作品です。活字が苦手!という方は漫画も出版されています。
アニメでは描ききれなかった部分を知りたい方は原作を読んでみると良いですね。
以下ネタバレを含むので、原作で内容を知りたい方は無料の試し読みもオススメです。
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ロクでなし魔術講師と禁忌教典2巻の内容ネタバレ!!(前半)
序章 講師なボクが魔術競技祭に取り組むようになったワケ
グレンはギャンブルで給料をスリ、金銭苦に陥っていた。
魔術競技祭で総合で最も優秀な成績を収めたクラスの担当講師には、恒例として特別賞与が出るという話をリック学院長から聞いたグレン。
しかしハーレイの受け持っている1組は成績優秀者が多い上に層が厚く、優勝候補だと学校では評判。
それでもグレンはお金の為に優勝を狙うことにした。
第一章 エセ熱血講師、爆誕
グレンのクラスの生徒達は魔術競技祭に対し盛り下がっていた。他のクラスは例年通りクラスの成績上位陣で固め、複数種目に出場してくる。
最初から負ける可能性が高いと分かっている上に、今回は女王陛下も見に来る。生徒たちはあえて無様をさらしたくないという気持ちだった。
その時グレンが現れ、優勝を目指すと言い出す。少し前まで「好きにしろ」と言ってやる気のなかったグレンが突然熱血教師に変身している。
自分が優勝させてやると生徒に堂々と言い放ったグレンは、勝ちにいくと言って競技種目の参加メンバーを発表した。
グレンはクラスの生徒全員が種目に参加できるような組み合わせを考えていた。しかしギイブルは、なぜ全種目成績上位者で固めないのか質問してくる。
グレンはしまったと思った。優秀な生徒が複数の競技を掛け持つような編成がルール上ありだと知らなかったのだ。
それならば早く編成し直したいと思ったがもう遅く、生徒は全員を競技に出そうとしたグレンに好感を抱き、空気的にグレンは何も言えなくなってしまう。
魔術競技祭は一週間後。実は生徒たちも本音では皆出場したかったので全員が楽しそうに練習していた。
そんな光景を見たグレンは、自分は在学中平均以下の成績だった為、選抜から外されていた苦い記憶を思い出してしまう。
そんな中、グレンのクラスの生徒カッシュが一組の生徒と喧嘩し始め、取っ組み合いになったのでグレンは仲裁に入る。
カッシュ達が練習場所を多く取っていたため争いになったらしく、グレンは自分の生徒を端に寄せて一組の練習スペースを確保してあげた。
その内ハーレイがやってきて、優勝クラスは女王陛下の勲章を貰えるので、気合が入って熱くなっていた。
ハーレイは成績上級者で固めずに勝負を捨てたグレンのクラスに、「練習場所を空けてもしょうがないだろう」と横暴なことを言ってくる。
グレンのクラスの生徒達はその言葉を聞きシュンとなってしまい、グレンもまた自分の過去を思い出し気分が悪くなってしまう。
グレンは生徒の気持ちをくみとり、「自分達は成績優秀者などで固めず全員で勝ちにいく、それこそ最強の戦術なのだ」と言い切った。
グレンはハーレイに対し給料3ヶ月分を賭けると言い始める。講師は研究費を自分で出す必要があるので実は貧乏。ハーレイにとっても3ヶ月分は痛い。
だが生徒たちの手前、ハーレイも退くに退けなくなり二人の給料を賭けた戦いは始まった。
グレンも生徒が馬鹿にされた勢いでこんな賭けを仕掛けてしまったが、自信満々な態度と裏腹に內心は後悔し超焦っている。
やはり土下座をしてでも撤回しようとしたその時、システィーナが「グレンは逃げはしない」といらんことを言い始めた。
グレンも空気的に「おう」としか言えず、グレンを慕い始めた生徒たちは絶対に負けないと団結し始めた。その後生徒とグレンは熱く練習することになる。
特にグレンは生活がかかっている故、鬼気迫る熱さだった。そして魔術競技祭に近づくにつれ、グレンは金銭苦でやつれていった。
そして一週間が経過し魔術競技祭開催当日。アルザーノ帝国アリシア七世を来賓として学院に迎え、魔術競技祭は開催される。
第二章 魔術競技祭、開催
総隊長ゼーロスと王室親衛隊、そしてアリシアの隣にはかつてアルザーノ帝国大学政経学部を主席で卒業し、剣術・魔術の腕も超一流だったエノレアがいた。
エノレアは能力を買われ女王の補佐役に抜擢されたが、一ヶ月前にテロで法陣が壊されてなかったら、こんな厳戒体勢をとる必要もなく移動できている。
アリシアは三年ぶりにエルミアナ女王殿下、すなわち娘ルミアに会えることを楽しみにしていた。しかしあくまで接触はしていけないとのこと。
ルミアが異能者であるが故に、アリシアは過去にルミアを追放する決断を迫られ、今も娘を心配してたのだ。その頃ルミアは夢を見ていた。
ルミアは母に捨てられた後悪い魔法使いにさらわれ、しかしその頃のグレンが外道魔法使いを倒してくれた。その記憶はルミアの中で今も強く残っている。
ルミアは起床し「なぜこんな夢をまた見たのだろう」と思ったが、それは今日魔術競技祭に母アリシアが来るからだと気づいた。
グレンのクラスは生徒が「全員参加」、それは学院の中で噂になっていた。成績上級者も下位者も関係ない平等出場。
ハーレイと3ヶ月分の給料を賭けていることも話題になっている中、女王陛下の激励の言葉と共に魔術競技祭は始まった。
まず飛行競争でグレンのクラス2組は3位に入賞する。これはグレンにとって以外な好成績だが、あたかも自分の狙い通りの展開という風に振る舞った。
その結果を見てセリカが大笑いしてしまう。
近くにはアリシアがいるのに豪快に笑うセリカを注意する側近だが、実はセリカとアリシアは、「セリカ」「アリス」と呼び合う旧知の仲だった。
その後もグレンのクラスは好調で1位のハーレイのクラスともそれ程の点差は無いが、地力が違うからジリジリと離されていく感は否めなかった。
次の競技「精神防御」は男ばかりが参加するタフな競技。去年は軽度の精神崩壊を起こして3日間寝込む者が続出した程だった。
しかも気合の入った札付きの悪、5組のジャイルも出場しており、ジャイルが出場するからこの競技を捨てにかかっているクラスも多かった。
そんな過酷な競技に挑戦するグレンのクラスの生徒は、なんと女の子のルミアだった。
競技開始。ツェスト男爵が精神に影響を与える魔術を参加者たちに唱えていく。
他のクラスの出場生徒達はどんどん精神がやられていく中、なんとジャイルとルミアだけは余裕で立っていた。
その後も男爵は強力な魔術マインドブレイクを唱えるが、二人は何十ラウンドも耐え続ける。
だが32ラウンドでグレンはルミアの限界を感じ取り棄権させたが、実はジャイルは気絶しており、「精神防御」の種目はルミアが一位を獲得してしまった。
アリシアは娘の活躍が見れてとても感動しているが、立場的にルミアに会いにいくことはできない。
そんな気持ちを感じ取ったセリカは、自分ほどの魔術師ならそれくらいは何とでもなると言い、「会いたくないのか?」とアリシアに尋ねた。
少し躊躇するアリシアだが、背後で会話を聞いていたお付きのエレノアも娘と会うことに賛同してくれた。
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第三章 女王と王女の邂逅
魔術競技場の通路の一角に奇妙な男女二人組みが。スーツに身を包み冷淡そうな二十歳程の男がアルベルト、感情のないような小柄で十代半ばの少女リィエル。
二人が着用している外套は明らかに魔術専用のローブであり、身に纏う雰囲気が堅気のものではない。
「自分たちに何も言わずにこんなところにいたとは」グレンを見て二人は呟く。二人の任務はアリシアの護衛を務める王室親衛隊の監視だった。
生徒たちと触れ合っているグレンを見たアルベルトは、自分たちはもうグレンと関わってはいけないと感じたようだった。
競技祭も前半が終わり昼休憩へ。ルミアが弁当を持ってグレンの元へ来たが、グレンは金銭苦で飢えていたのでありがたいと思った。
昼食が食べ終わりルミアと一緒に競技場へ戻ろうとしたその時、グレンを呼び止める女性がいた。それは女王アリシアだった。
突然の女王陛下登場で焦るグレン。アリシアは過去にグレンを不名誉な形で宮廷魔導師団を除隊させたことがあったので謝ってくる。
しかしグレンは恐縮して謝る必要はないと答えた。次にアリシアはグレンと一緒にいたルミアに対し気さくに話しかけた。
久しぶりに会った愛娘に色々と声をかけたが、ルミアは最初こそ嬉しそうな表情をしたものの、すぐに凍りついた。
「自分は娘ではなく人違いである」そう改まってルミアはよそよそしく答え、重い沈黙が流れたので、アリシアはその場を去っていった。
ルミアとの距離を感じたアリシアが寂しげに歩いていると、突然目の前に総隊長ゼーロスが現れて立ちふさがる。
今からすることは決してアリシアに対する敵対行為ではないが、「力ずくでも拘束させていただく」と言ってアリシアを囲んでくる。
アルベルト達は遠くでそれを見ていて、まさか本当に王室親衛隊が不穏な動きを見せ、アリシアを自分たちの監視下に置いたことを信じられないでいた。
とりあえずアリシアに忠義厚きゼーロス達が直接危害を与えることは考えにくいので、アルベルト達は連中の行動の裏に隠された糸を探っていくことに決めた。
魔術競技祭は午後の部へ。ルミアの姿を見かけないと言って心配するシスティーナに、グレンは先程のアリシアとルミアの一件を話した。
自分が探してくると言ってグレンは競技場から離れた。グレンが歩き回っていると敷地内の木々の木陰にルミアが見える。
グレンが近寄ってきたので、ルミアは自分の生い立ちなどをグレンに明かした。
母が国の為に自分を捨てたのは頭では分かっているが、怒っている自分もあり、けれど話したい気持ちもあるという。
グレンはそういう時は向き合わないといけないとルミアに助言し、競技場に戻ろうとしたが、そこに突然王室親衛隊が現れグレンとルミアを囲った。
しかもルミアにいきなり剣を突きつけ、「アリシアを密かに亡き者にしようと計画し、国家転覆を企てた罪」がルミアにはある、などと言ってくる。
国家転覆罪によって発見次第、その場で即手討ちにせよとアリシアに命令されていると王室親衛隊の衛士は言った。
グレンとルミアはいきなりそんなことを言われて凍りついた。
第四章 いと懐かしき戦友たち
自分を庇い立てすればグレンも共犯者として処分されてしまうので、ルミアは自分が計画を企てたと言って無実の罪を受け入れてしまう。
何をバカなことを言っているんだと困惑するグレンだが、その後衛士に後頭部を打たれて気絶してしまう。
衛士は剣を構えてルミアの前に立ち、ルミアは最後だと覚悟し目を瞑った。思えば自分は3年前に処分されていた身、そう思ってもルミアはやはり怖かった。
しかしその直後、衛士達は皆突然目が見えなくなり悲鳴をあげた。グレンは実は打撃を上手く外しており倒れたふりをしていたのだ。
魔術「フラッシュライト」で相手の目をくらまし、その後グレンが衛士の鼻っ面に一撃を入れたところを、合流した仲間の衛士達に目撃されてしまう。
グレンはルミアを連れて逃亡し、巻き込まれてしまうのになぜ自分を助けるんだ?とルミアが尋ねると、グレンは「約束だからな」と言った。
ルミアは”約束”とは何なのか更に問い詰めようとする。
しかしグレンは「心配しなくてもいいし、全くアテもなくこんなことをしたわけじゃない」と言った。アテがなくてもやったかもしれないみたいだが。
とりあえずアリシアに会えば解決するはず、そう思ってグレンはセリカと通信をとったが、セリカは「自分は何もできないし言えない」と言う。
なぜアリシアがルミアを討つ勅命を下したことになっているのか尋ねてみたが、それら全てが言えないらしい。
セリカ程の大陸屈指の魔術師が何もできないのはなぜなのか、グレンも酷く困惑する。だがセリカは次に意味深なことを言った。
「お前だけがこの状況を打破できる」と。グレンだけとはどういう意味なのか。この意味をよく考えて、何とかしてアリシアの前に来いとセリカは言った。
来れば取り巻きの親衛隊くらいはセリカが何とかしてくれるという。そしてこれ以上は危険だと言ってセリカは通信を切った。
アリシアの前に来いと言われても、かなり難易度が高いことはグレンには分かっていた。
特に王室親衛隊の総隊長ローゼスは聖エリサレス教会聖堂騎士団団長「剣聖」ヨハネスと互角に渡り合ったとされる歴戦の強者である。
相手が強すぎるし、グレン一人では手に余ると思った。後仲間が数人いれば・・・そうグレンが思ったその時、突然リィエルが現れグレンを襲う。
執行者ナンバー17、天才魔導師アルベルトは愚者の世界の効果範囲外から狙撃を可能とする。
執行者ナンバー7、天才魔導剣士リィエルは肉弾戦が得意なので魔術を封じる「愚者の世界」は効果がない。
グレンが執行ナンバー0を冠していた宮廷魔導師時代、組めば最も頼りになる二人で、敵となると相性最悪の二人だった。
今も剣を振り回してリィエルが襲いかかり、アルベルトが遠方から魔術を放ってくる。グレンはさすがにこの状況は詰んだと思った。
しかしアルベルトは魔術でリィエルの動きを止め、久しぶりだなと言って近寄ってくる。
リィエルが暴走したのは現役時代に決着のつかなかったグレンとの勝負の決着をつけたかっただけらしく、時と場合と状況を考えろとグレンは怒った。
アルベルトは王室親衛隊がルミアを始末する為に独断で動いていると言った。
アリシアは競技場の貴賓席にいるが、周囲は厳戒態勢でセリカですら何も行動を起こすつもりはないようだと話す。
セリカに言われた通りアリシアに面会しに行きたいグレン。アルベルト、リィエルの二人も任務の為にとりあえずグレンに協力することにした。