「ロクでなし魔術講師と禁忌教典」ラノベ1巻の内容ネタバレです。
ロクでなし魔術講師と禁忌教典は2017年4月から春アニメとして放送されています。
複雑な魔術戦が繰り広げられる学園ファンタジーですが、一体どのような内容の作品なのか。アニメも手伝って人気が出そうな作品です。
今回はロクでなし魔術講師と禁忌教典の1巻の内容について、ネタバレを紹介していきたいと思います!
※この記事にはロクでなし魔術講師と禁忌教典ラノベ1巻のネタバレ内容がガッツリ記載されています。
マンガやアニメを見るよ!という方は閲覧にご注意ください。
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目次
「ロクでなし魔術講師と禁忌教典」の試し読みは?
ロクでなし魔術講師と禁忌教典は8巻まで続いている人気ラノベ作品です。活字が苦手!という方は漫画も出版されています。
アニメでは描ききれなかった部分を知りたい方は原作を読んでみると良いですね。
以下ネタバレを含むので、原作で内容を知りたい方は無料の試し読みもオススメです。
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ロクでなし魔術講師と禁忌教典1巻の内容ネタバレ!(前半)
序章 無職(ニート)なボクが魔術の非常勤講師になったワケ
主人公グレンは仕事を辞めて早一年、働きもせずにセリカという美女の家で毎日食って寝て、遠慮なく居候暮らしをしている。
セリカは昔のよしみで面倒を見てあげてはいたが、そろそろ働いた方がいいのではないかと本気で心配し、ある仕事をグレンに斡旋した。
実は今アルザーノ帝国魔術学院の講師枠が丁度一つ空いてしまったらしく、そこで非常勤講師になってほしいという話だった。
期間は一ヶ月、働き次第では正式な講師への格上げもあり、給与も正式な講師並みに出るという破格の条件だが、グレンは「無理だな」となぜか断った。
しかしセリカ曰く、グレンに拒否権はないという。もし拒否すれば魔術での暴力が襲いかかるらしい。それでもグレンは土下座してまで拒否を貫いた。
落ちぶれずに働いてほしいと願うセリカだが、グレンはとにかく魔術に関わりたくないらしく、講師などやらないと言い切った。
それを聞いたセリカは遂に消滅の魔法をグレンに放った。惜しくも狙いはそれてしまったが、グレンに恐怖を与えるのは十分だった。
結局グレンは強制的にアルザーノ帝国魔術学院の非常勤講師に、一ヶ月期間限定で再就職することになった。
第一章 やる気のない非常勤講師
アルザーノ帝国の南部には、フェジテという最先端を行く学究都市がある。
そんな町フェジテに住む天使のような容姿の少女・ルミアは、手を怪我した老人を魔術で治療、雑用を手伝ったりととても親切だった。
ルミアは親友のシスティーナと合流し、ハンサムで評判の良い前任講師ヒューイがやめてしまったので、次はどんな講師が来るのだろうという話をしていた。
その時二人の後ろから遅刻しそうなグレンが猛ダッシュで走ってくる。ぶつかりそうで身の危険を感じたので、システィーナは魔術でグレンを宙に浮かせた。
最初は「大丈夫かい?」なんて気を使ったグレンだが、突然下手に出るのをやめグレンは傲慢な態度を取り始めた。
それよりもグレンはルミアのことをどこかで見たことがあったのか、突然身体を触り始めた。
それを見たシスティーナがグレンに対し強烈な上段回し蹴り、脇腹に拳を突き刺したので、グレンは二人に対して謝って去っていった。
ルミアとシスティーナは最先端の魔法を学べると名高いアルザーノ帝国魔術学院の生徒で、生徒、講師共に意識が高い。よって遅刻などありえないのだ。
ルミアとシスティは教室に入り、ヒューイ先生の後任を務める非常勤講師が来るのを待っていたが、授業の時間になっても講師は姿を見せない。
大魔術師のセリカが「まあ、なかなか優秀な奴だよ」と言っており前評判は高まっていたのだが、クラスの生徒たちは不審に思い始める。
授業時間も半ば程過ぎた頃、「わりいわりい」こんな感じでグレンが教室に入ってきた。
朝の男だと思ってシスティーナは驚いているが、グレンはかったるそうに自己紹介をし、授業を始めた。
システィーナはセリカの評価を鵜呑みにせず、不真面目な態度のグレンに対し、授業でわかりにくいところは徹底して突っ込んでやろうと思っていた。
セリカ推薦の非常勤講師の授業はどんなものか、クラス生徒が注目する中、グレンが黒板に書いた文字は「自習」だった。眠いから自習にするという。
システィーナ含めクラスに圧倒的な沈黙が。グレンを非常勤講師にする話は若くして第五階梯(クインデ)に至った天才魔術師ハーレイも反対していた。
ハーレイはリック学院長に抗議したが、その理由はグレンの経歴にあった。通常学院に入学する年齢は14、5歳。
だがグレンは史上最年少11歳という年齢で入学試験を通った生徒として注目を集めていた。しかし入学後の成績は平凡。
更に卒業後今日まで4年間無職であり、そんな低俗な魔術師など講師として相応しくないという理由だった。
それでもリックはセリカの推薦だから期待しようと声をかけるが、ハーレイは認めなかった。
その内セリカもやってきて、自分の前でグレンを悪く言うのは許さないと凄んだ。ハーレイはセリカに気圧され、その場を去っていった。
一方酷くやる気のない表情で教鞭を採るグレンに対し、既に生徒たちは蔑みきっていた。生徒が質問してもグレンは自分も分からないから答えない。
そんな態度にシスティーナは怒り文句を言うが、グレンは軽く流す。
どうやらシスティーナと違いルミアはグレンに悪い印象を持っていないようで、積極的に話しかけてくる。
グレンも話しかけられれば少しは話すタイプであり、二人は割りと相性が良いみたいだった。
しかしシスティーナとグレンの相性は最悪で、食堂で二人はテーブル越しに喧嘩を始めてしまった。
第二章 子猫と子犬
グレンの態度は日に日に悪くなり、生徒との溝は深まり、特にシスティーナは怒り狂っている。システィーナの家系は力のある名門フィーベル家。
グレンの進退を決することもできるのだと脅してみるが、グレンはむしろ辞められるならお願いします!といったノリ。
怒りが頂点に達したシスティーナは、負けたほうが勝った方の言うことを何でも聞くという魔術決闘を申し込んだ。
システィーナが勝てばグレンが真面目に授業をし、グレンが勝てば自分に対する説教禁止というものだった。勝負はあっけなくシスティーナが勝利。
それなのにグレンは自分は魔術師じゃないからこんな勝負受けられないと約束を無効にし、強引に引き分けにして去っていった。システィーナは更に憤る。
この結果、生徒達のグレンに対する評価は最低になった。
ある日の授業で、魔術は偉大だと言うシスティーナに対し、いつもならスルーするグレンが真剣な表情で「何が偉大なんだ?」と言い返してくる。
しかしシスティーナは周りから偉大だと聞かされてきただけで、詳細な説明をすることができなかった。
続けてグレンは魔術は攻撃的で人の命を奪うには役に立つ、と極論じみてはいるが本質的な意見を言い放った。
システィーナは自分が情熱を持って勉強していた魔術を馬鹿にされたので、グレンの頬をぶって泣きながら去っていく。
グレンは生徒たちが帰った後、「向いてないんだな」と辞表を提出する気でいたが、ルミアが魔術実験室で苦手な法陣の練習をしている姿を見かけてしまう。
グレンは思わずルミアの元へ行き助言してあげると、ルミアはサクッと美しい法陣作ることができた。
その日グレンとルミアは一緒に帰ったが、ルミアは魔術を本当の意味で人の役に立つものにしていきたい、それが目標なのだとグレンに語った。
ルミアは家の都合で追放されているらしく、以前悪い魔術師達に命を狙われたことがあり、その時に自分を助けてくれた魔術師がいたらしい。
家に追放されて不幸のどん底にいた自分を救ってくれた、その魔術師の恩人にいつか恩返しがしたいのだという。
ルミアと別れた後、「魔術が人に外を与えないようにできるか考えないといけない」というルミアの言葉をふと思い出し、辞表をどうしようか考え始めた。
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第三章 ほんの少しのやる気
システィーナの祖父はフェジテの空に浮かぶ「メルガリウスの天空城」にいつか足を踏み入れてみたい、そう生涯思っていた。
その天空城は実体もなく空を浮かび、ただ見えているだけで、近づいても消えてしまう蜃気楼の城だった。
システィーナはそんな祖父の夢を自分が実現してあげたいと思っていた。
次の日グレンはシスティーナに昨日の魔術の口論の件について、人の大事なものをとやかく言って悪かったと謝った。
しかもいつも遅刻してくるグレンが今日は授業前から出勤している。
グレンはついにまともな授業を行うようになり、基礎魔術など究めたとおごっている生徒達に、魔術式の本当の基礎を侮辱しながらも教えることにした。
教科書に書いてあるから当然のように魔術を使用している生徒たちだが、その魔法がどのような理屈で発生しているかは全く知らないでいた。
ここにきて生徒たちのグレンを見る目が変わっていく。グレンの授業は生徒たちに好評となり、わざわざ他のクラスの生徒や講師たちも見学するようになった。
ハーレイは自分の講義に来る生徒が減ったことも手伝って、ますますグレンのことは気に入らない様子。
ルミアはどんどんグレンに懐いていき、それが何となく面白くないシスティーナもグレンに悪態をつきながらも会話をするようになった。
グレンも自分よりも若い生徒達の成長の手助けをしたいという気持ちはあった。こんな生活も悪くないと思っていたグレンの元へセリカがやってくる。
セリカは外見は20代なのだが、実は3桁は確実な年齢だった。セリカはグレンのことを息子のように思っていた。
非常勤講師になってから少しずつ生き生きとした目をし始めたグレンに声をかけにきたのだ。
セリカ曰く、グレンは他人と深く関わる資格がないと思っているらしく、なるべく自分に悪印象を抱かせて他人を遠ざける癖があると指摘する。
セリカは話題を変え、後日行われる学会の話をした。学院の学会出席者は転送法陣で帝都まで移動する予定。
だがグレンの担当クラスは前任講師のヒューイがなんの前触れもなく失踪し、授業の進行が遅れている。
なのでグレンのクラスだけは学院に残って授業を進めないといけないらしい。
学会出席中は学院にいるのはグレンとその生徒たちだけになるので、セリカは自分の留守中は何かと気をつけてくれと意味深なことを言ってくる。
前任のヒューイが失踪したという話を聞いたばかりだったので、グレンは少し不安に感じた。
第四章 日常の崩落、過去の残滓
セリカ含む学院の関係者は全て学会へ向かった。この日はグレンとクラスの生徒達だけが学院に登校する予定。
あろうことかグレンはこの日に寝坊してしまい、急いで外に出るが、学院へ行く途中の道に人が誰もいないことに気づいた。
グレンは周辺に「人払いの結界」があることに気づき、何か危機感を感じた。誰かが周辺に隠れていると気づいたグレンは「出てこい」と声をかけた。
空間が蜃気楼のように歪み、その中から年齢不詳の小男キャレルが現れ、グレンの命を奪うべくいきなり高等魔法を唱えてくる。
その頃紳士風の男レイクとチンピラ風の男ジンが、何の目的か結界を破って学園に侵入してくる。
魔術要塞とまで言われている学園のセキュリティを簡単に突破する二人。
その頃システィーナ達は既に教室にスタンバイしており、授業に遅れているグレンの文句を言っていた。
だが突然レイクとジンが教室に入ってきて生徒達は困惑する。なぜ超一流と言われている学院の警備をすり抜けて二人はここまでこれたのか。
そう不思議に思ったシスティーナだが、ジンがアルザーノ帝国魔術学院を馬鹿にした発言をしたので怒り、魔法で制裁を与えることにした。
しかし「ズドン」、ジンはこんなふざけた呪文を唱えたにもかかわらず「ライトニング・ピアス」という高等魔法を使ってくる。
システィーナの背後には小さな穴が空き、かなり壁の奥まで貫通している。これだけでジンが超絶技巧の持ち主であることを生徒たちは理解できた。
ジンは生徒たちを恫喝し、絶対的な力の差と命の危機を感じた生徒達は恐怖した。そしてジンはなぜかルミアを探していた。
他の生徒達が脅されているので、ルミアは自分から名乗った。レイクはルミアをどこかへ連れていき、ジンにはこの教室の生徒の後処理を任せた。
レイクは生徒たちに講師グレンの助けも期待するなと言った。今頃は自分の仲間キャレルに命を奪われているだろうとレイクは言った。
しかしその頃グレンは逆にキャレルをボコボコにし素っ裸にし、気絶させていた。
それよりもグレンは正門前で倒れている守衛を見て、学院内で何が起こっているのかが気になった。
天の智慧研究会というアルザーノ帝国にはびこる最古の魔術結社がある。世界を導くのは自分たち優れた人間であり、魔術を究るためなら何をやってもよい。
そのような思想をかかげ活動している外道魔術師達の組織である。
その天の智慧研究会が、講師格以上の魔術師が不在である今日を狙って魔術学院に襲撃をかけてきたのだ。
相手の目的は分からないが、空にライトニング・ピアスの光が横切った。壁を貫通して放たれたものだとしたら、どれ程の被害者が出たのか。
思い入れはないはずなのに、生徒たちが無事なのか心配になるエレン。特にシスティーナとルミアの顔がちらつく。
その頃ルミアは、なぜ自分に用があるのかレイクに訊いてみた。「それはあなた自身がよくご存知だろう?エルミアナ王女」とレイクは答えた。
ルミアは本来生きていてはならない筈の存在だが、現女王アリシア七世の温情によって生きているのだという。
そしてルミアにはある特性があり、天の智慧研究会の幹部たちもその特性に興味を持っているという。
その頃ジンはシスティーナはじめクラスの生徒たちを縛り、魔術を無効化していた。
その中でも特にルックスの良いシスティーナだけ別の部屋に連れ去り、ジンは慰みものにしようとした。
最初は気丈に抵抗していたシスティーナも、だんだんと追い詰められてやめてほしいと泣き始める。その時丁度グレンが部屋に入ってくる。
ジンは突然グレンがやってきたことに驚き、即ライトニング・ピアスを唱えるが、グレン特製の魔道具により周辺の魔術起動は完全に封印されていた。
しかもそんなことを紙切れ一枚で可能にしているグレンを見てジンは驚愕する。だがオチがあり、周辺の封印でグレン自身も魔術が使えないのだ。
だがグレンは魔術が使えなくても平気だった。妙なアレンジは入っていたが、帝国式軍隊格闘術の使い手であり、ジンを肉弾戦でボコボコにして気絶させた。
結果、システィーナはグレンによって助け出されたのだ。
第五章 愚者と黒い死神
グレンはルミアがさらわれたことを知り、すぐに学会にいるセリカに通信魔術で連絡し、現状を細かに伝えた。二人は学院内に裏切り者がいると予想した。
意識を失っていたジンが目を覚まし、グレンのことを自分と同じ側の人間であり、何人もの命を葬ってきた目をしていると指摘。
グレンそう言われても何も答えず、それがかえって肯定じみている。その時突然空間のゆらぎが現れ無数のボーン・ゴーレムという骸骨剣士が現れる。
ジン曰くレイクの仕業らしい。こんなのは人間業ではないとグレンは驚愕する。グレンはすぐにシスティーナを連れて教室から逃げた。
ゴーレムは敵と味方の区別がつかないらしく、ジンの命まで奪ってしまう。二人は廊下を走って逃げるが、その先は行き止まり。
グレンはゴーレムを肉弾戦で食い止め、その間にシスティーナが魔術「ゲイル・ブロウ」を放ち廊下全体に爆風を発生させる。
ゴーレム達の進行速度を劇的に落とし、その間にグレンがゆっくりと呪文を唱える。
グレンが七節にも渡って詠唱したこの魔術は、ゴーレム達を一瞬にして粉微塵にした。
システィーナはグレンの唱えた魔術が黒魔改「イクスティンクション・レイ」だと気づき驚愕した。
グレンの放った魔術は対象を根源素まで分解消滅させる術で、個人で詠唱する術の中では最高峰の威力を誇る呪文だった。
これは二百年前の「魔導対戦」でセリカが編み出した術だが、この魔術は「マナ」という莫大なエネルギーを消費するため、一気にグレンは満身創痍に陥ってしまう。
そんな状況にもかかわらずレイクが姿を現し、さすがにヤバいと思ったグレンはシスティーナだけこの場から逃がした。
レイクは5本の剣を魔術で自在に操り、グレン目がけて飛ばし攻撃してくる。グレンには呪文を唱える時間も与えなかった。
そしてレイクはグレンが三節でしか魔術を起動できないことを見抜いていたので、一節詠唱を開始し仕留めようとする。
ここでグレンはレイクに向かって突然突進し、なぜか三節詠唱を開始する。
後手をとったのに相手の詠唱節以上の呪文を使うのは、魔術戦での定石ではアウトな行為だった。
だがグレンの狙いは、相手が先に呪文を唱えてしまったら先ほどの魔術無効化の術で対抗し一瞬だけ動きをとめ、肉弾戦に持ち込み格闘術で仕留める。
それかもし相手が封印魔術を警戒しやはり剣の魔導具で迎え撃とうとすれば、ライトニング・ピアスを撃とうとしていた。
このような機転の利いたグレンの立ち回りはまるで歴戦の魔導士。レイクはグレンは何者だと思い始め、強敵と認識し直した。
一方グレンの方も今まで数多くの化け物じみた敵と戦った経験はあったが、レイクに勝てるのはセリカくらいではないかと思うくらいの強敵だった。
レイクの魔術により5本の剣がグレンの体に刺さる。グレンは急所は外したがピンチには変わりない。そこにシスティーナが再度やってきてグレンの戦いに加勢する。
グレンとシスティーナ二人の魔術で、一時的にレイクの剣にかかっている魔術の効果は消え、ただの剣に成り下がった。
すぐにグレンは魔術無効果を施し、肉弾戦に持ち込むことが可能になる。グレンは自身の肩に刺さっている剣を引き抜きレイクの左胸部に刺した。
レイクは息を引き取る前にグレンの正体に気付く。グレンは3年間ほど帝国宮廷魔導士団の一員だった。
反社会的だが達人級の外道魔術師の命を次々に奪ったことで有名、グレンは裏ではコードネーム「愚者」と呼ばれているらしい。
レイクを仕留めたもののグレンの体力も限界だった。自分もここまでかと言ってグレンは意識を失った。