「ピアノの森」コミックス2巻の内容ネタバレです。
1巻では転校生の雨宮がカイという天才少年と出会いました。森に捨てられているピアノはカイだけが奏でることのできる秘密めいたピアノです。
そしてしがない音楽教師だと思っていた阿字野が、実は伝説のピアニストだったという展開に。雨宮母は阿字野に息子の指導を頼みに行ったがどうなるのか。
今回はその「ピアノの森」のネタバレ内容をアニメを先取りして紹介したいと思います。
※この記事には「ピアノの森」2巻のネタバレ内容がガッツリ記載されています。マンガやアニメを見るよ!という方は閲覧にご注意ください。
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「ピアノの森」の試し読みは?
「ピアノの森」は全26巻で完結している人気作品です。
アニメでは原作の内容を元に描かれてはいますが、もっと続きを知りたい方や詳しい内容を知りたい方は原作を読んでみると良いですね。
この記事は以下ネタバレを含むので、原作で内容を知りたい方は無料の試し読みもオススメです。
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「ピアノの森」コミックス2巻の内容ネタバレ!
雨宮の母親からカイの話を聞いた阿字野だが、自分はカイを個人的に指導などしていないと正直に答えた。
だが事実カイが阿字野の編曲をそっくり真似し、雨宮宅のピアノの調律の狂いも指摘した。しかしそんなことは訓練や指導でどうにかなるレベルの話ではない。
とにかく自分はカイを指導したことはないし、これからも教えようとは思っていないことを雨宮母に告げた。
だが帰り道、納得していない雨宮母は、どうしても息子の先生をしてもらいと思いすぎて諦められなかった。
その後阿字野はますますカイという少年が気になってしまった。以前カイが阿字野のピアノのミスを指摘したのは偶然ではなかったことになる。
もしかしたら自分と同じ種類の人間なのか?そう思った阿字野はどうしてもカイを確かめたくなった。
阿字野はまず雨宮のところへ行き、雨宮母が自分の元を訪ねてきたが個人指導を断ったことを告げた。次にカイについて質問した。
自分の編曲した曲をそっくり弾いたのは本当なのかと。雨宮は森のピアノでカイが聴かせてくれたことを阿字野に告げた。
壊れて音の出ないピアノを弾けるわけがない、そう阿字野は言うが雨宮はそれでも音が出るんです、と正直に言った。阿字野はまだ疑っている。
阿字野も森のピアノを弾き、音が出ないのを確かめたことがあるらしい。でもカイのは事実で、自分も音を出そうとしたが出せなかったと雨宮は言った。
音が出たことよりも、カイの弾くピアノの音色があんなに人をドキドキさせる、カッコイイ響きだったことの方が雨宮にとっては驚きだったらしい。
子供の戯言、そう阿字野は思った。しかしカイはいつも夜に森でピアノを弾いている。実際に聴きにいけばいい、そう雨宮は言った。
小さい時からカイが森のピアノを弾いているという話を阿字野に告げた。阿字野は信じられない気持ちでいっぱいになった。
阿字野は3年前に森のピアノを見つけた。弾いても音は出なかった。なんと森のピアノは、阿字野がタダ同然で手放した阿字野のピアノだったのだ。
自分にしか出せない栄光の音、それを本当にカイが聴かせてくれるのだろうか。阿字野はその晩森のピアノへ向かって走った。
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森のピアノは世界に一つしかない阿字野壮介の特注ピアノ。鍵盤が重く普通に弾いてもちゃんと音が出てくれない。
阿字野にしか弾くことのできない、阿字野の為のピアノだった。阿字野が交通事故で腕を負傷するまでは・・・。
当時の医療技術では阿字野の左腕を元に戻すことは出来なかった。ピアニスト生命を絶たれたのは阿字野にとって人生を狂わせる事故だった。
一緒に車に乗っていた婚約者も他界した。その後阿字野はピアノを諦め、特注ピアノを業者にタダ同然で引き取らせた。
それからというもの何を聴いても何の感想も関心も持たなくなった。大学で名誉教授をしていたが、事故から10年後に解任された。
ピアノの世界から離れることはどうでも良かったが、何故かふと阿字野は、最後に自分の手放したピアノに一目だけでも逢いたいと思った。
それから阿字野は自分のピアノがどこにあるのか調べ、最終的に森に捨てられてあることを知った。10年振りに触れたピアノはもう音が出なかった。
自分のピアノを見た阿字野に事故の後悔が一気に押し寄せてきた。なぜ自分はあの事故の時にそのまま永眠しなかったのだろうと。
それから3年。阿字野は森の側にある森脇小学校の音楽教師を始めた。阿字野はこの森のある土地から離れられないでいた。
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どうしても自分のピアノの「あの音」が聴きたい、そう思った阿字野はひたすら森を走った。
しばらしくしてから阿字野は我に返り、そんなことがあるわけがないと木にもたれかかって座った。が、その時森中響き渡るピアノの音が。
カイはいつも心が病んだ時に一心不乱にピアノを弾く。森のピアノはカイの心を治してくれる。情熱的にピアノを奏でるカイ。
そしてついにカイは本腰を入れ、森の動物に聴かせるように阿字野の編曲した曲「茶色の小瓶」を弾いた。
阿字野は遂にカイの弾いている姿を目撃してしまった。カイは本当に一度聴いただけで覚えてしまったというのか、阿字野は今も信じられない。
カイの奏でるその音は、完全に阿字野が失った「阿字野の音」だった。阿字野は感極まって泣いてしまった。
阿字野は姿を現したと同時にカイに声をかけ、一緒にピアノをやらないかと誘った。この手はピアノが選んだ手だと言って。
だがカイは、一緒にピアノなんて弾くわけない、ピアノは一人やるもんだ、そう言って逃げ帰ってしまった。
残された阿字野はどうしてカイだけにこのピアノが弾けるのか考えてみた。カイはこのピアノを幼少の頃から弾いている。
ピアノは徐々に壊れていったが、カイは成長しながら指の力をつけてきたので、同じ音が出るようにずっと音を保ってきたのだろうと。
森のピアノは一ノ瀬海という奇跡を育てている、そう阿字野は思った。
その頃阿字野に指導を断られた雨宮母はとても落ち込んでいた。雨宮は諦めていたが、母は諦められなかった。
雨宮はもう阿字野とカイは師弟関係ではないのかもしれない、そう思い始めていた。
だが、一ヶ月後のピアノコンクールで雨宮が優勝すれば、きっと阿字野の気持ちも変わるはず、そう雨宮母は考えた。
雨宮の父も今の雨宮と同じ年齢の時に優勝しているらしい。だがなんとなく雨宮は気が乗らなかった。
一方カイの方は阿字野に突然一緒にピアノをやろう、ピアノが選んだ手、などと言われたことを思い出し、照れながら自分の手を眺めていた。
しかし阿字野は一体何を考えているのだろう、そういった気持ちの方が強かった。
カイは翌日学校をサボった。サボったのに雨宮が自宅に戻るとカイが雨宮のピアノを弾いていた。カイは単純に学校をサボったらしい。
カイは雨宮のピアノにあったモーツァルトの楽譜を見て難しそうだと思った。一ヶ月後の”全日本学生ピアノコンクール”の予選の課題曲らしい。
一年に一度のコンクールで、ピアノコンクールの中で一番レベルが高く、ピアニストになるための登竜門とも言われているコンクールだという。
試しに雨宮はその譜面の曲を弾いてみせてくれた。カイは譜面が読めないので、雨宮が譜面に忠実に音を再現していることに関心があった。
だが雨宮の演奏を聴いているカイの頭の中で音と楽譜がひとつになっていき、モーツァルトの”ピアノソナタヘ長調K280”という曲をカイは聴くだけで理解した。
その後カイは昨日阿字野に言われたことを雨宮に話した。どういう意味なのだろうかと。雨宮はそれを聞いた瞬間固まった。
その後雨宮から出てきた言葉は「凄いじゃないか。僕はそうお願いしたのに断られたんだ」だった。
そう言われてもカイはまだピンと来なかった。阿字野に教わらなくてももう雨宮はピアノを弾けるじゃないかとカイは思った。
だがカイにはまだピアノを人に教わるのがどういうことなのか、そういった概念がない。雨宮はピアノエリートなので今のカイの状況をよく理解していた。
自分のことは気にしないでいいから、阿字野先生にピアノを教えてもらうといいよ、と雨宮はカイに言った。チャンスだよと。
誰にも教わらずにここまでピアノが弾ける、カイにはピアノの才能がある、そう雨宮は言った。
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だがカイはいきなり森に押しかけてきて「一緒にピアノをやろう」などと言う阿字野のことを不審人物だと思っている。
少年のカイがそう思うのは無理もない。阿字野なんて今じゃ大したことないケチな音楽教師だぜ、そうカイは言った。
そしてさっきのモーツァルトの演奏は覚えた、そう言ってカイは帰っていった。もう覚えたなんてそんなわけない、雨宮はこの時そう思った。
カイはその後音楽室に忍び込み、モーツァルトの写真の前に行き、心の中で先程の”ピアノソナタヘ長調K280”を奏でた。
一方雨宮は、やはりと言うべきか、阿字野が選んだのが自分ではなくカイであることにショックを受けていた。
その頃阿字野は阿字野で、なぜ自分は咄嗟にカイにあんなことを言ってしまったのだろうと考え込んでいた。ピアノの世界とはとっくに縁を切ったはずなのに。
そう思っていた阿字野が音楽室を通りかかると、教室にはモーツァルトの鼻歌を歌っているカイがいた。カイは阿字野が来たことに気づいていない。
阿字野はその流れでモーツァルトを弾いた。阿字野がいる、そのことに驚くカイ。しかし阿字野はその後もカイに、数々の作曲家の名曲を聴かせてあげた。
そして阿字野がショパンの「小犬のワルツ」を弾いた時、カイの動きが止まった。自分は今小犬のワルツと出逢った、そうカイは思ったのである。
というわけでここまでが「ピアノの森」コミックス2巻の内容ネタバレでした。
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