「ピアノの森」コミックス26巻の内容ネタバレです。遂に最終巻、最終回です。
25巻では音楽に嘘をつけなかった審査員達が迷いに迷った結果、最後は公平な審査となり、カイは日本人なのに3つも賞を獲得しました。
しかもそれだけでなく、最年少17歳という若さでカイはパン・ウェイにまで勝ち、そして優勝まで果たしました。
これからカイの環境の変化や阿字野の今後など、どんな展開が待っているのでしょうか。そんな続きの気になるピアノの森26巻のネタバレ内容を紹介します。
※この記事には「ピアノの森」26巻(最終回)のネタバレ内容がガッツリ記載されています。マンガやアニメを見るよ!という方は閲覧にご注意ください。
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「ピアノの森」の試し読みは?
「ピアノの森」は26巻が最終巻・最終回の完結している人気作品です。
アニメでは原作の内容を元に描かれてはいますが、もっと続きを知りたい方や詳しい内容を知りたい方は原作を読んでみると良いですね。
この記事は以下ネタバレを含むので、原作で内容を知りたい方は無料の試し読みもオススメです。
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「ピアノの森」コミックス26巻の内容ネタバレ!(最終巻・最終回)
ショパンコンクールでカイは最年少で優勝した。優勝だけはありえないと予想していた洋一郎もこの結果に驚愕している。
色んなモノをすっ飛ばして純粋にピアノだけで評価されたのか?と驚く洋一郎だが、息子が子供のように泣いて喜んでいるのを見て洋一郎も笑ってしまった。
涙を流して止まらないカイの元にパン・ウェイがやってきて握手を求めてくる。「おめでとう、脱帽するよ」と。
パン・ウェイにとってもカイのピアノは奇跡的で大事件だったらしい。それはカイにとっても大事件だったのだ。
一方ピオトロにはブゼク会長からのクレームの電話が。ピオトロはしょうがなく電話をとった。
審査員達は採決の結果、最初1位と2位がカイとパン・ウェイでほとんど僅差だった。二人に絞って決選投票するか。または二人を一位とするか。
1位なしで2位を二人とするのか。だが今回程のレベルの高さで1位を出さないなんてありえないし、やはり1位は一人に絞るべきだという結論になった。
阿字野は玲子に電話をした。これほどまでの成功は想像もしていなかったので怖いと言う玲子。そして玲子は阿字野に会いたい、と告げた。
カイはその後インタビュアーに囲まれ、カイだけでなく指導者の阿字野もマスコミに囲まれまくっていた。
ブゼク会長はなぜシマノフスキが優勝でなく最年少の日本人が優勝なのだ、とピオトロに電話越しで怒鳴っている。
日本は今回スポンサーからも外れているのだ。ポーランドの心マズルカ賞もカイの手に渡った。お前なら上手くコントールできるだろ!とピオトロに怒鳴る。
だがピオトロは、もうポーランド人がどうとかではなく、カイのピアノは泣かせるほど素晴らしかった、自分の一存では決められないと言い切った。
カイの受賞も優勝も自分が阻止することなど出来なかった、とピオトロはブゼクに楯突いた。そして直接カイの演奏を聴きに来いとも言った。
次の審査員長はピオトロだと見込んでいただけにブゼクは怒った。だがピオトロは自分は二度と音楽を裏切らない、と言って清々しい顔をしている。
だが優勝者は今後の為にスターにならなければならない宿命がある。その重責をカイが担えるのだろうか?そこもブゼクは心配していた。
最後にピオトロは、カイはこの大会にふさわしい優勝者であると言い切って電話を切った。
結局授賞式でブゼクは最年少優勝者のカイを褒め称える挨拶をした。そしてファイナリスト12名以外に特別賞の”聴衆賞”がアダムスキに与えられた。
聴衆賞はファイナルまで進めなかったコンテスタントの中から、聴衆一人一人が一押しのピアニストをネット投票し決定する賞だ。
そしてカイにトロフィーが渡され、雨宮は自分のことのように誇らしく思っていたが、しかし、なんと、雨宮の後ろの席にハンド・ドクター仲尾がいた。
ドクター仲尾が手術の約束を果たしに来た!雨宮はそう思った。ドクター仲尾は音楽家の手を治す第一人者である。
カイが優勝すれば手術をしてくれるらしい。そして見事にカイは優勝した。これで望みは叶えられる。雨宮はそう思うと安心で涙を流した。
この日入賞者たちはピアノを披露することになっている。シマノフスキやパン・ウェイが弾いた後はカイの出番だ。
ブゼクは厳しい目つきをし、王者のピアノを聴かせてみろと心の中で思っていた。そしてカイはマズルカを弾き始めた。
カイのマズルカはブゼクの涙腺を簡単にゆるませた。演奏が終わりドクター仲尾と梨本はカイを探し始める。
たまたま阿字野を見つけたので仲尾はそっちの方が話が早いと思い、梨本が止めるのを無視して阿字野に挨拶しに行った。
仲尾はミュージシャン・ハンド・ドクターと書いてある自分の名刺を阿字野に渡した。セローはカイがコンタクトをとっていた医師だと気づく。
カイは手の手術の件を阿字野に話してないので、これはマズイことになったとセローは焦っている。
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「ショパンコンクール初の日本人チャンピオンの将来にかかわるお話がしたい」と仲尾は言い、阿字野はそう言われてもピンとこなかった。
セローは大急ぎでカイの元へ。カイは仲尾や梨本が来ていることを知らされ焦りの表情に。
その頃仲尾は、自分が考案した内視鏡機器の実用化により、手の治療は大きな進化をみせたことを阿字野に説明していた。
話の流れから、カイは手に深刻な問題を抱えており、手術が必要なのか?と阿字野はくみ取っていた。だがカイはショパンコンクールで優勝した。
それ程の者が手を怪我していたなど阿字野には信じられなかった。もしかしたらこれから未来に起こりうる病気なのだろうか?とも予想した。
仲尾は「ショパンコンクールで優勝したら手の手術をする」と言ってカイと約束していたことを打ち明けた。そして優勝賞金で支払いなさいとも言ったと。
だが優勝を条件にするなんて人の心を弄んでいる、と阿字野は心の中で怒りを覚えた。だが阿字野は冷静に仲尾の話を聞くことにした。
仲尾曰く手の手術は一刻を争うものではなく、また、仮に手術するとして成功するかは分からないものだと説明した。
ここで仲尾は25年前には不可能だった手術が今なら可能なのだ、と阿字野に説明した。25年前は阿字野が事故を起こした年だ。
そう。カイは自分ではなく阿字野の手術を仲尾に頼んでいたのだ。カイは阿字野をピアニストに戻すことが絶対不可欠だと思っているらしい。
阿字野は自分の手の話だと知り驚愕した。とりあえず気持ちの整理がつけられない阿字野はこの話を保留にした。
翌日再度カイは聴衆の前で王者のピアノを披露する。カイが阿字野を治したい理由は、自分の生涯のライバルになってもらいたいからだった。
手が復活したら阿字野は更に先の音を見つけるかもしれない。それがどうしても聴きたい、そのようにカイは強く思っている。
カイはアンコールに思い出の曲「茶色の小瓶」のアレンジバージョンを披露した。これは阿字野が教師になり初めてアレンジした曲だ。
阿字野はカイとの出会いを振り返り、感極まって座り込んで泣いてしまった。
こうしてカイはまる二ヶ月もいたワルシャワを離れ日本に戻ってきた。日本に帰るとマスコミに囲まれてカイはスターになっていた。
阿字野は一人で森の端の様子を見に行ったが、立ち入り禁止のロープが張られており、3、4日前に警察が入ったという情報を教えてくれた。
以前外国人記者がカイの生い立ち調査で森の端に侵入し、その後森の端連中に捕まらずに逃げた通訳がyoutubeに暴行の動画を流していた。
その時の動画に警察がずっと追ってた凶悪犯が映っていたのだとか。そのおかげで警察が来て一斉検挙。
これで森の端がなくなるかもしれない、それは良いニュースだが阿字野はそれより玲子がどうなったのか心配になった。
一方カイは自分の家に帰ったが、そこには森の端から逃げてきたカイの知人達が大勢集まっていた。
彼らが説明するには、youtube映像に映っていた凶悪犯を見た外国のおっかない連中が、客のフリして入り込んできて片っ端からさらっていったのだという。
阿字野がカイの家の前に到着すると、そこには玲子が立っていた。阿字野と話しているレイを陰から見守っている森の端の仲間達。
その反応から推測するに、どうやら玲子は阿字野に気があるのかもしれなかった。
その後森の端は潰れ解体され、森も自然公園になり、スーパーやエステも入るらしい。つまりクリーンな街に生まれ変わるのだ。
そして3ヶ月の月日が経過した。カイは今ドイツツアーの真っ最中だが、阿字野は遂に手の手術を受けることを決心した。
その頃カイは打ち上げでシマノフスキやパン・ウェイ達大勢で集まっていた。パン・ウェイはこの後少し歩かないか?とカイに声をかける。
その頃阿字野は仲尾から当時直せなかった手も今なら治すことができる、という説明を受けていた。
しかもその手術は25年経過した今でも阿字野の手には有効なのだという。
更に怪我の後も阿字野は全くピアノを弾いていないわけではないので、術後のリハビリも上手くいくだろうと仲尾は予想しているという。
しかも手術費用もそれ程高くなく、仲尾が話の流れでそんな感じの雰囲気に持っていっただけだったのである。阿字野やセローは少し呆れた。
一方カイを連れ出したパン・ウェイは、これから日本に行って阿字野に師事したいんだ、と相談してきた。
でもおそらく阿字野は当分誰にも教えないと思う、とカイは答えた。カイも卒業したのだが、なら空きができたということ。パン・ウェイは理解できなかった。
その後阿字野は手術をし、なんと左手が普通に動くようになった。リハビリの経過が良ければこれからピアノが弾けるようになる。
カイはアメリカツアーに出かけているが、阿字野のリハビリの調子は逐一報告を貰っている。どうやらあまりリハビリが上手くいってないようだ。
そんな会話をカイがマネージャーの渋谷と話していると、遂にパン・ウェイに盗み聞きされてしまった。
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阿字野先生に何かあったのか?とカイに問いかけるパン・ウェイ。だがカイは話をそらしていた。
そんな中、カイにCAMIというニューヨークにある超有名マネージメント会社が声をかけてくる。カイと契約したいのだそう。
そんな話もありながら、カイは梨本から阿字野の術後の経過について聞くが、梨本曰く本当ならもう問題なく弾けてないとならないらしい。
もしかしたら阿字野は精神的な問題があり、そのせいで上手くリハビリが進まないのかもしれない、というのが医者の考えだった。
阿字野の左手は「弾ける」というイメージを失っている、なので上手く弾いている自分を連想させれば良いのかも、そのような発想をカイは得た。
そしてカイは、阿字野と全くそっくりに弾けるパン・ウェイに事情を説明、阿字野が復活するかもしれないという事実を知ったパン・ウェイは感激した。
パン・ウェイの弾いている手の映像を録画し、それを阿字野が見ながら練習する、という方法を実行した。
それでも阿字野の左手は上手く動かなかった。阿字野は自身自分が何を恐れてて、どういった理由で腹がくくれないのか分からず悩んでいた。
その後カイは大手との契約を取りやめ日本に帰ってきた。阿字野と一緒にリハビリをしたいからだ。この件でカイの将来を心配した阿字野はカイと喧嘩した。
しかしカイは折れずに阿字野のリハビリの為に動くことを決意。阿字野も少年の頃を思い出し、また一から始めて行こう、という意識に切り替える。
その後阿字野はなんとしてでもリハビリを成功させる為、ピアノ室に閉じこもりはじめた。
玲子はカイがローンを払って開いている飲食店の店長になっており、従業員は森の端の仲間達。
その飲食店は一ノ瀬海の聖地として扱われ、お客は沢山、カイは日本に帰って来たときには時折店内でピアノを弾いたりもしていた。
阿字野が手術してから22ヶ月が経過。サントリーホールで阿字野のカムバックリサイタルが行われる。
それは連日メディアで取り上げられ、本人の希望とはかけ離れた一大イベントになっていた。
リサイタル前半のプログラムはかつて阿字野が得意としていたレパートリーがズラリと並んでいる。本当に阿字野は復活できたのだろうか?
阿字野に憧れた洋一郎や佐賀、司馬達は不安に思っていた。ワルシャワでショパンコンクールの審査員をしていた先生たちも席を陣取っていた。
アダムスキ、パン・ウェイ、世界の名だたるピアニストも阿字野のピアノを聴きに来ていた。
阿字野に憧れた者達は皆、緊張感と不安、またある意味怖さも覚えていた。そんな中阿字野が舞台を歩く。
阿字野はこの時を待っていたし、どんな結果も恐れない。このプログラムがどれだけ危険かも承知の上でピアノの世界に戻ったのだ。
そして奏で始めたその音は、パン・ウェイの知る阿字野の音で、それどころかもっと心に染み入る優しさに満ちていた。
洋一郎も阿字野の回復を感じ涙を浮かべ、仲尾と梨本も復帰を喜んでいた。天国にいる亡き母、恋人、そしてカイにピアノを捧げる阿字野。
阿字野の見事なカムバックを受け、パン・ウェイはどうしても阿字野に師事したいと思い、一方の洋一郎は最高のライバルの復活を喜んだ。
そして一通り阿字野の演奏が終わった後、なぜか舞台上にピアノが二台設置された。調律しているのはあのムカイである。
そして聴衆に後半のプログラムが公開された。それはモーツァルト作曲”2台のための協奏曲変ホ長調K.365”。ラヴェル作曲の”ラ・ヴァルス”。
共演はMHK交響楽団、指揮者はセロー、第1ピアノは阿字野、そして第2ピアノはカイだった。
二人は聴衆にお辞儀した後椅子に座りお互いを見合う。カイはこの日をずっと夢見てて、阿字野はこんな日が来るなんて夢にも思っていなかった。
そして二人は演奏を始める。阿字野やカイと関わった者達は皆感動し、涙し、号泣する者までいた。
そして二人は今弾いているこのピアノを全ての人に捧げた。というわけでこれでピアノの森は最終回。ピアノの森26巻、最終巻の内容ネタバレでした。
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