「ピアノの森」コミックス20巻の内容ネタバレです。
19巻では、2次予選でのシマノフスキの名演を上回る演奏を聴衆に聴かせたカイ。その結果、カイは何とファイナルに進出することになりました。
一方カイを一方的にライバル視していた雨宮は落選。父洋一郎の不安は的中し、カイとも不仲になり落ち込むことに。
それでもカイはファイナルに向けて頑張らないとならないのですが、というわけで続きの気になるピアノの森20巻のネタバレ内容を紹介します。
※この記事には「ピアノの森」20巻のネタバレ内容がガッツリ記載されています。マンガやアニメを見るよ!という方は閲覧にご注意ください。
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アニメでは原作の内容を元に描かれてはいますが、もっと続きを知りたい方や詳しい内容を知りたい方は原作を読んでみると良いですね。
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「ピアノの森」コミックス20巻の内容ネタバレ!
2次審査に落ち、自室のベッドで激しく落ち込む雨宮。翌日にはインタビューがあり、記者からファイナル進出できなかったことについて尋ねられた。
ショックではあるが、結果を受け入れ、今は先に進むことを考えていると答える雨宮。だがまだ雨宮はそれを受け入れてはいなかった。
自分のピアノを掴んだらそれが仇となり、コンクールではノーミスが望ましいという父の考えは正しかった。
記者は雨宮の取材後、同じく森の公園にいたカイを見つけ取材を試みようとするが、カイは逃げてしまった。
公園にカイがいたのか、と思った雨宮は自分が落選した後、それを知らずに笑顔で近寄ってきたカイのことを思い出した。
あの時の自分の表情を見てカイは落選を察し、そして何とも言えない困ったような表情を浮かべたのだろうと気づいた。
それが雨宮の悲しみを怒りに変えるという。まだ笑われて罵られた方がマシだからだ。同情されることが一番の怒りの元だからだ。
そんな風に木陰で思っているところにカイが現れる。カイは落ちた雨宮の前にニヤニヤと出てきたことを謝った。
同情だけはやめてくれ、という雨宮に対しカイは、そんなことは思っておらず、雨宮のピアノが好きなことを伝えた。
敗退したピアノを慰めるのか?と問う雨宮。慰めではなく本当のことだと言うカイ。ここで雨宮は自分の本心をカイに語った。
キミは本当にいいヤツなんだろうけど、自分はずっと前からカイのいない世界に生きたかったということを。
雨宮は小学校の頃からカイが嫌いで、カイに出会わなければ良かったのだと後悔し、カイの才能に嫉妬する自分も嫌だったのだ。
カイは自分の底にある嫌な部分を認識させ、自分がグズで哀れな人間であることを気づかせてくるので更に嫌になってしまうのだという。
だがカイは雨宮の言っていることを理解した。雨宮もカイに責任は一つもないことは知っている。これは雨宮自身の問題であることも。
雨宮は他人の才能に気づけるのに、なんで自分の才能には気づかないのかな?とカイは不思議に思っているという。
そう言われた雨宮は話を続けることが出来ず「ファイナル頑張って」と声をかけて去って行こうといた。「分かった」と答えるカイは涙を流していた。
カイの泣いている姿を見た雨宮は泣くなんて卑怯だと思いながら、カイが嫌いだと思いながら、それ以上に自分自身が嫌いであることを認識した。
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その夜も雨宮は取材のスケジュールが入っていたがそれをすっぽかした。洋一郎は関係者からそれを聞き、今息子は何しているのか心配になった。
洋一郎は落選後の息子の心のケアをしていなかったことを後悔した。そして今息子はどこにいるのか、もしかしたら不幸なことが?と思って焦っていた。
ここで洋一郎は、自分は息子に自分の代理戦争をさせていたのかもしれない、という本心に気づいてしまった。
自分が阿字野に負け、今回のコンクールで阿字野の弟子であるカイに息子が負けた。それを受け入れることが出来なかったのは自分なんだと。
長年の阿字野の呪縛から解放させる、という自分では出来なかったことを息子に解消させようとしていた洋一郎。
だが長年の友人で審査員のクリスティナは、2次で覚醒した雨宮が今弱気になって自分を追い込んでいるわけがない、と言って洋一郎を慰めた。
その日の夜は教会で追悼ミサが行われた。ショパンの命日に「モーツァルトのレクイエム」が流れる。雨宮は後ろの方でそれを聴いていた。
そしてカイは阿字野やセローと合流し前の方の席で聴いている。雨宮は会場にいる洋一郎を見かけすぐに逃げ出してしまった。
一方の洋一郎は、息子が失踪したことで自分の過ちを更に深く後悔していた。
自分たちは自分の音楽を一生かけて追求できる幸せがある。誰かに憧れ勝ちたいと思うことが悪いことだとは思わない。
しかしそれとは別に、音楽をする喜びというのは本質的なところにちゃんとあることを洋一郎は忘れていたらしい。
演奏の後洋一郎は、阿字野、カイとすれ違い、後悔の中しっかりとお辞儀をした。カイ達も会釈を返す。
カイは息子にとって同じ方向を向くべき同志だったことに洋一郎は気づき、あろうことか対決させた自分を悔いた。
翌日の朝、洋一郎は雨宮の住んでいるアパートの階段に座っていた。たまたま同じ建物に住んでいたパン・ウェイが通りかかる。
昨日の午後から息子と連絡がとれないので、見かけたらここに連絡をくれないか?と言ってパン・ウェイにメモ書きを渡す洋一郎。
見かけたら連絡します、と言うパン・ウェイに洋一郎は、キミのピアノは素晴らしかった、今日も最高のピアノを、と声をかける。
雨宮が嫌いなパン・ウェイは一応建前上は「ありがとうございます」と言ったが、心の中では朝の散歩にケチがついたと嫌な気分でいた。
だがその後、パン・ウェイの散歩コースの階段で雨宮が寝ていたので、パン・ウェイは洋一郎から貰ったメモ書きを雨宮に渡した。
そして結果を受け入れろ、行方不明になって親に心配してもらいたいか?と皮肉も言った。
だが自分の甘さはもう雨宮自身がよく知っている。どうしてパン・ウェイはそんなに自身満々なのか、それを雨宮は尋ねてみた。
パン・ウェイは「俺はいつも崖っぷちに立っているだけだ」とだけ言い残し去って行った。
パン・ウェイにとって断崖絶壁に立っている感覚から解放してくれるのがピアノで、そのために弾いているという事実があった。
雨宮は思った。カイとの出会いを恨んだが、だけどもしカイと出会わなければ、ピアノレッスンは嫌いだったのでピアノを手放していただろう、とも思った。
カイが表舞台に出てこなかったら自分はここまで追ってこられなかったし、ここまで引っ張り上げてはもらえなかったことにも気づいた。
自分は今回のコンクールで自分の音を見つけた。カイは最初からそれを手に入れていたが、それは出発点が違うだけのこと。
これが一晩中苦悩していた雨宮が導き出した答えだった。そして自分の間違った考えで父を巻き込んでしまったことを悔いた。
父に悪いと思った雨宮はすぐに洋一郎の元へ向かった。二人はもっと話したいことがあると言ってお互いの心を通わせた。
その頃パン・ウェイが部屋に戻ると、室内には「キミには今から中国に戻ってもらいたい」と言う男たちが何人もいた。パン・ウェイは酷く困惑した。
その後リハーサルにもパン・ウェイは姿を現さず、ファイナルの初日の出番にもパン・ウェイは現れなかった。
パン・ウェイは父が危篤状態で急遽帰国した、という噂が会場内に飛び交っていた。もし最終日に間に合えば戻ってきた時点で出場できる。
駄目なら棄権になるらしい。パン・ウェイ目当てに来た客たちは皆ショックを受けている様子だった。
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最終日まであと3日。記者のヴィクトリアはパン・ウェイの取材記事を会場にある速報に混ぜてきたという。
試しに少しだけ、と言うヴィクトリアだが、相方のデイビッドはバレたら問題になると言ってかなり焦っていた。
とりあえずパン・ウェイ不在の中、コンクールのファイナルが始まる。カイとセローの持っていた速報は表紙が少し違く、セローは2種類あることに気づく。
トップバッターはソフィ・オルメッソン。それを監禁されて部屋のモニターで見ているパン・ウェイ。
キミに他の選択肢はないので、ここでファイナルに向けて存分に練習したまえ、とパン・ウェイに言ってくるパンハオの部下。
パン・ウェイはファイナル初日の朝に知らない男たちに連れ去られ、その集団のリーダーらしき男に養父パンハオの危篤状態を知らされた。
パンハオが最後にパン・ウェイに会いたいと言っている、とその男は言うが、たとえ危篤状態でも自分を呼び戻すなどありえない、そうパン・ウェイは思った。
その通りで、これはパンハオの考えた作戦だった。出番を初日から最終日にずらせば審査員の印象が良くなるという話を聞いたことがあるという。
パン・ウェイは部屋で速報に混じっていた記事を男達から渡された。そこにはパン・ウェイについての記事が書いてあったのだが・・・。
トップバッターのソフィは緊張することもなく素晴らしい演奏でトップを終えた。
ファイナルに残る人間はただうまいだけの人間ではない、その事実を雨宮はしっかりと再確認する。
そんな猛者がひしめく中カイはファイナルに挑まないとならない。なのに自分はカイに嫌いと告げて傷つけてしまった。
それを後悔した雨宮は、雨宮に嫌いと言われて落ち込んでいるカイを探す為に、きっとどこかにいるカイを探し始める。
というわけでここまでがピアノの森20巻のネタバレ内容でした。
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