「ピアノの森」コミックス19巻の内容ネタバレです。
18巻ではパン・ウェイが2次予選の演奏を終え、そして雨宮が今までの自分の殻を脱ぎ捨て自分の音を聴衆に届けました。
しかし父洋一郎はコンクールでのミスは致命的だと考えており、雨宮の2次予選突破に懐疑的な様子。
シマノフスキは審査員の望むショパンを演奏して盤石な様子。というわけで続きの気になるピアノの森19巻のネタバレ内容を紹介します。
※この記事には「ピアノの森」19巻のネタバレ内容がガッツリ記載されています。マンガやアニメを見るよ!という方は閲覧にご注意ください。
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アニメでは原作の内容を元に描かれてはいますが、もっと続きを知りたい方や詳しい内容を知りたい方は原作を読んでみると良いですね。
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「ピアノの森」コミックス19巻の内容ネタバレ!
シマノフスキは本場ポーランドの”ショパン”を見事に再現し、ポーランド人でしか弾けないと思わせるような演奏を聴衆に聴かせた。
自然で美しく、これ以上のものはないと審査員に思わせた。そんな中でもシマノフスキはエミリアのことを考えている。観客はスタンディングオベーションだ。
洋一郎はシマノフスキのピアノを聴き、このピアノには息子どころかパン・ウェイだって際どいと評価していた。
あまりに見事な演奏をしたシマノフスキの後はカイの出番。カイにも少しだけプレッシャーがかかってしまった。
その頃梨本は世界有数の手の外科医である仲尾と合流し、会場に到着していた。医者たちもカイの演奏を間近で聴くことになる。
優勝者は決まった、と言わんばかりのシマノフスキの余韻残る空気の中、次にカイが控える。
カイが現れた瞬間会場は凄い騒ぎになる。それだけ1次のピアノが支持されていたということ。この歓声はそのまま期待値を表す。
ということは、ここでシマノフスキに匹敵するようなピアノを弾かなければ聴衆は納得しないだろう、そう洋一郎は考えている。
カイはピアノを弾き始めた。導入の音だけで佐賀は何を案じていたのだろうか、とカイのピアノに心奪われた。
颯爽とした阿字野のマズルカはカイにも受け継がれている。シマノフスキ一色に染まった会場の色をカイは一瞬にして変えた。
ポーランドの花畑をイメージさせるような美しく優しいピアノ。なぜ日本人がポーランド以上にマズルカを弾けるのか?審査員は疑問に思っていた。
ポーランド人絶対主義のピオトロも「絶対に甘い点はつけない、」と心に決めながらも、自然と自身の目に涙がこぼれたのを何かの間違いだと思ってしまった。
森で育ったカイは自然と一緒に生きてきた。カイは他の演奏者など意識せず自分のピアノを奏でていく。
ピオトロはもうしょうがなくカイのマズルカが素晴らしいのを認めた。それだけに、次のポロネーゼが少しでも下手だった厳しく評価することも決めた。
そして次の曲へ。森を感じさせる音楽の流れ。凄いパワーと燃焼、まだプログラムの途中だと言うのに観客が立ち上がって叫ぶ。
ポーランド人は相手が日本人でも拍手を送る。ポーランド人は音楽に正直だからだ。そしてカイのピアノには圧倒的なメッセージ性があった。
ここまでくると指導によるものなのか、持って生まれた天性なのか洋一郎には判断が難しかった。
間髪入れずに第3楽章に入るカイ。聴こえない、弾いてない、と思わせる程のカイのピアノ。まるで外から聴こえるような超超超ピアニッシモ。
これはカイだけの表現だが、かつての阿字野のモノでもあった。会場客はこれは奇跡なのか、と感じている。
カイは阿字野と少年時代に話した「世界中にカイにしけ弾けない音を響かせよう」という約束を思い出していた。
実際は阿字野は優勝なんて全然狙っていなかった。優勝など狙って獲れるものでないことは阿字野も重々承知しているからだ。
カイにそれくらいの意気込みがあるのは大いに結構、でもカイが会場で、世界中にカイにしか出せない音を響かせるのが本当の目的だった。
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世界がカイに注目したら、おそらく裏の世界に生息する森の端の連中はきっと自らカイを切り離すしかなくなるはず、それが阿字野の考えだった。
カイの足かせを外せるならコンクールの点数や順位などその後のことなのだ。もう洋一郎の心は折れてしまっていた。
阿字野は何という弟子を自分の息子にぶつけてきたのだ、そう思ってもはや負けを感じている。
カイの最終音は雨宮を貫き、黄金の輝きを放ち、演奏が終わった後観客はスタンディングオベーション。歓声は地鳴りのようだった。
パン・ウェイは「このピアノに勝たなければ阿字野の前に立つことはできない」そう思って焦った表情を浮かべていた。
二度目のカーテンコールにこたえるカイを見て雨宮は、どうして自分はこんな大きなライバルと出会ってしまったのだろうか、そう思った。
パン・ウェイの横を通り過ぎていく阿字野は、カイの演奏に満足したのか少しだけ微笑みながら歩いていた。
そんな阿字野を見たパン・ウェイは、腹の底から湧き上がる今にも爆発しそうな怒りにも似た熱い思いを感じた。
徹底的にカイを叩き潰したいという強い衝動が湧き上がったことを不思議に思っていた。一方ピオトロもカイのことを脅威に感じていた。
もしカイをファイナルに残したら、ポーランドの王者シマノフスキが誕生しようとしているのに、邪魔になってしまうと焦っていた。
そしてピオトロは「次のステージに進めるか?」のカイの項目欄に、あろうことか「NO」と書き込んでしまったのだ。
2次のラストに登場したのは、カイと同じく日本人コンテスタント、ムカイだった。
彼の弾くピアノはソフィに続く出来栄えで、カイの後だと言うのに緊張もなく、ノーミスで演奏を終えた。
これにて2次審査の演奏が全て終了、審査員はこれより審議に入り、結果発表は2時間後の17時より行われるという。
洋一郎は結果発表をかなり不安に感じていた。洋一郎があまりに暗い顔をしているので、妻は完全に息子びいきな発言をし始めた。
カイのピアノは早熟なだけで今がピーク、その点息子のピアノは伸び代のある未来の明るいピアノ、だから一々比べて落ち込まないで、と。
審査員達が2次進出の30名からファイナル進出の12名を絞り込んでいく。
ピオトロは下位などどうでもいいので、とにかくシマノフスキの為に危険なカイを排除したいと考えていた。
一方その頃記者のフランクは、ヴィクトリアに頼まれて上海にある工場に取材で訪れていた。
だがその工場は爆発火災事故にあっており、インタビューするはずの工場のオーナーパンハオも無事でいるとは思えなかった。
パンハオが病院に運ばれたと聞いたフランクは念の為に病院に足を運ぶと、ベッドには火傷で包帯を巻きながら何とか生きていたパンハオがいた。
フランクはとりあえず仕事を全うする為にパンハオからパン・ウェイの生い立ちを聞き出した。
パンハオは、パン・ウェイが悲劇、不屈のヒーローになれば人気も上々なものになると思っており、記事になるのを望んでいるのだ。
スターの座を得る為には優勝するだけではダメだとパンハオは言うが、パン・ウェイはそのような同情など望んではいない。
だがフランクは、しょうがなくそのスクープを嫌々ながらビクトリアに伝えるのだった。
遂に結果発表の為に審査員達がロビーにやってきた。アルファベット順なら雨宮が一番最初に呼ばれるだろう。
雨宮は選ばれる自信があった。洋一郎は心配している。結局一番最初に名前を呼ばれたのはチャンス・アンだった。雨宮の名前はなく、カイは通った。
これにはさすがのセローや阿字野も表情を変えて喜んだ。2人にとってもここまで行けるかは不安だったからだ。
落ちた雨宮は父が正しかったことを知った。ファイナルに進出し父の不満顔をギャフンと言わせたかったが、やはり一流のピアニスト洋一郎は正しかったのだ。
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雨宮親子の元へ師のアンジェイがやってくる。洋一郎はなぜ息子を落とした?何のためにお前に息子を預けたと思っているんだ?と心で思っていた。
だが雨宮はアンジェイと悲しみあい抱き合った。アンジェイも今回のコンクールでピアニストとしてのスタートを切った雨宮を励ましている。
雨宮に今後の事も含めまたゆっくり話そう、と声をかけるアンジェイ。嬉しそうな雨宮。
これからも息子のピアノに関わるつもりでいるのか?と心の中でアンジェイを憎む洋一郎。
この後の雨宮親子とアンジェイの会話はお互い気持ちよくないものだった。この結果がアンジェイの評判を落とすことになったら申し訳ないと言う洋一郎。
最終には進めなかったが、あれだけの演奏をしてくれたら自分の評判はむしろ上げてもらったはずだとこたえるアンジェイ。
落ちた理由を説明せず、自分の力不足を詫びもせずに去っていくアンジェイを見て洋一郎は嫌った。
シマノフスキも当選し、カイと2人でお互いに喜びあったが、シマノフスキはここでカイを罠にはめようとする。カイは雨宮が落ちたことを知らない。
シマノフスキは雨宮の落選を知りながら「彼にもおめでとうを言ってあげないとね」とカイに告げたのだ。
カイは雨宮も合格していると思っているので笑顔で近づいていく。雨宮は「僕におめでとうとでも言わせたいのか?」と攻撃的な口調。
勿論雨宮自身そんなこと言いたくもなかった。カイはこの反応で雨宮が落ちたことに気づき、そして雨宮は去っていった。
その晩カイのファイナル進出祝いをセロー達が盛大に行った。凄く嬉しいはずなのにカイは雨宮のことを考えてしまっていた。
そして、その頃、雨宮はベッドに顔を埋め絶望の中にいた。というわけでここまでがピアノの森19巻の内容ネタバレでした。
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