「ピアノの森」コミックス18巻の内容ネタバレです。
17巻ではアダムスキの助言によって殻を破ることが出来た雨宮の変化や、パン・ウェイの過酷な生い立ちなどが描かれていました。
阿字野そっくりなピアノの音を出すパン・ウェイの謎が解けた巻でもありました。同時にカイにとって強すぎるライバルが登場したわけです。
パン・ウェイの演奏は聴衆を沸かせましたが、続きの気になるピアノの森18巻のネタバレ内容を紹介します。
※この記事には「ピアノの森」18巻のネタバレ内容がガッツリ記載されています。マンガやアニメを見るよ!という方は閲覧にご注意ください。
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「ピアノの森」は全26巻で完結している人気作品です。
アニメでは原作の内容を元に描かれてはいますが、もっと続きを知りたい方や詳しい内容を知りたい方は原作を読んでみると良いですね。
この記事は以下ネタバレを含むので、原作で内容を知りたい方は無料の試し読みもオススメです。
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「ピアノの森」コミックス18巻の内容ネタバレ!
カイはパン・ウェイの演奏が終わった後思わず拍手をし、ふと阿字野を見てみると阿字野も笑顔で拍手をしていた。
パン・ウェイは阿字野のことを見ながら、自分は認めてもらえたのだろうか、と少し不安そうな表情も見せた。
佐賀はパン・ウェイの演奏を聴き、カイ以外にも生涯見守りたい演奏家に出会ってしまったことに感激している。
阿字野はパン・ウェイの演奏を聴いて驚いていた。似てることは認めるし、技術だけで言ったら当時の自分よりもパン・ウェイのほうが上であることも認めた。
セローは現時点でカイはパン・ウェイに勝てるかどうか尋ねた。阿字野曰く技術的にはパン・ウェイが上だが、もし勝てるとしたら「運」だと阿字野はいう。
第2次審査2日目。2次に勝ち残った30名中12名が3次(ファイナル)に進むことができる。
ファイナルにさえ進めれば、その先結果がどうであろうと息子の面目はなんとでも保たれる、と洋一郎は思っている。
雨宮も同じようにプレッシャーを感じていたが、アダムスキに勇気付けられた時のことを思い出し、少しずつ冷静さを取り戻していった。
そしてこの日午後の部2人目の演奏者は雨宮だ。雨宮は聴衆ではなく、カイに聴かせるためにピアノに魂を入れることを誓った。
カイの記憶の中に深く刻めるようなピアノを弾きたいのだ。そうして奏でられた雨宮のピアノは、明らかに今までと質が変わった。
洋一郎は息子の変化を感じていた。17年間生きていた証、自分だけの音、滑らかな導入、滑らかに弾く雨宮の演奏をクリスティナは評価している。
旋律、響き、一体感。今雨宮はピアノと繋がっている。もしかしたらこの感覚をカイは森でピアノを弾いていた時からずっと感じていたのだろうか?
そのように雨宮は思った。そしてカイもこれは雨宮の初めてのピアノだと思い、聴きながら嬉しそうにしている。
息子のこのようなピアノは初めてで、今までこんなに曲に入り込むこともなかった。
それは息子の長年の課題でもあったが、なぜかこの時洋一郎は得体の知れない胸騒ぎがした。
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今雨宮はピアニストとしての自分に目覚めようとしている。それは素晴らしいことだが、変化はコンクールである今でなくとも良い、そう洋一郎は心配になる。
大きく飛躍してもそれにはリスクが伴い、最後までバランスを崩さずに弾ける保証はない。
それ以上入り込むと危険だと洋一郎は思うが、当の雨宮はピアノの変化を楽しんでしまっている。しかしその後洋一郎の不安は的中する。
快感にのまれ、テンポが速くなった。出だしから音も強すぎる。音色はいいがコンクールなのでミスは困る。
その後雨宮はなんとかテンポを取り戻し、洋一郎以外は皆雨宮が聴衆に見事な演奏を届けていることを評価していた。
アンジェイも雨宮がショパンコンクールという大舞台で、今まで掴めなかった音の感覚を掴み始めたことを嬉しく思っている。
アンジェイは人付きあいの関係で雨宮を預からざるを得なかったが、最初は嫌いだったらしい。
技術だけが先行した、イマジネーションのないつまらないピアノだと思っていたからだ。
だが雨宮はどんなに嫌味を言って適当にあしらっても、アンジェイのこれまでの教え子の中で誰よりも勤勉で誰よりも自分の教えを欲していたのだという。
それからというものアンジェイは一年間ずっとピアノに心を入れよ、と雨宮に言ってきたのだ。それが手に入ったら君のスタートなのだと。
そう言い続けたアンジェイは、この日初めて雨宮を本気で指導したいと思ったし、雨宮の熱のこもったピアノはカイの心にも届いた。
少しミスもしたが、演奏後観客は総立ちで拍手、自分だけの音をつかんだ雨宮は出来に満足もしていた。
一方洋一郎は息子の変化を嬉しく思いながらも、審査員がどのような評価を下したかが気になっていた。
ミスタッチ、テンポと強さにもミスが目立った。採点にどれくらい響いたのだろうかと。
演奏後雨宮は初めて師アンジェイに褒められた。洋一郎はアンジェイに挨拶をし、点数が気になっているという風な話をした。
雨宮は父が自分の音楽的成長よりも、ミスをしたことの方がずっと大きく心配していることが気になっていた。
洋一郎は息子の出番が終わった後も会場に残り他の演奏者の演奏を聴いた。30名12名に息子が選ばれるのかどうか、他の演奏者と比べたかったのだ。
パン・ウェイやソフィ、ドイツのオーブリー・タイス、ウクライナのオレーシャ・ユシェンコあたりはファイナルに残るだろうと洋一郎は予想する。
韓国のアン・チャンウの演奏を聴き、洋一郎は5人目を確定した。
アルゼンチンのアレグラ・グラナドスの演奏も素晴らしく、洋一郎は6人目を見つけてしまう。
今回のコンクールにはどれほどの逸材が潜んでいるんだ?と疑ってしまうほどだった。
今のところ洋一郎が予想する進出者は6人。仮に明日出場の5人が全員ファイナルに残るレベルだとしたら合計11人。
自分が聴いていない、予想していない10人のうち1人でも進出するものがいたら、息子は合否ギリギリのところにいる、そう洋一郎は予想し焦っていた。
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帰ってきて考え込んでいる洋一郎を見た雨宮は、もしかして自分が2次で落ちると思っているの?と問いかけた。
そんなこと思うわけないだろ、と取り繕う洋一郎だが本心は不安で、そんな洋一郎を見ていると雨宮も不安になるのだ。
自分は今までで一番いい演奏をした。だから落ちる気がしないでいたが洋一郎はそのことに触れてはこない。
ほめることも言及することも避けているのはなぜなのだろうかと。明日の出場者の中で、想定外のことを起こすのはカイだけだと雨宮は思っていた。
その夜カイの元に手の医者梨本から連絡が入り、その頃梨本は手のスーパードクターである仲尾とワルシャワで合流していた。
第2次審査最終日。トップバッターのダニエルは聴衆を沸かせ、二番手アン・チャンスも人々を魅了し、次はポーランドの新星シマノフスキの出番だ。
シマノフスキはまた本番前に姉エミリアのことを考えていた。本当ならこの歓声はエミリアのもので、この舞台にもエミリアが立っていたはずだと。
だから自分はエミリアの分も弾く、そう決めて本番に望んだ。シマノフスキの音は、これが本場ポーランドのショパンなんだと確信させられるようなピアノだ。
それは美しく、審査員たちがもっとも望んでいたピアノだった。シマノフスキのピアノは1次よりも遥かに出来はよかった。名演。
まさにこれがポーランドのショパン、といった演奏だった。というわけでここまでがピアノの森18巻のネタバレ内容でした。
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