「ピアノの森」コミックス16巻の内容ネタバレです。
15巻ではショパンコンクールもついに9日目を迎え、カイの出番が回ってきました。
カイの前にはポーランドの新星シマノフスキが見事な演奏をしたはずなのに、その後のカイは更に見事な演奏で審査員を唸らせています。
その後カイの演奏はどのようなラストを迎えるのでしょうか。そんなピアノの森16巻のネタバレ内容を紹介します。
※この記事には「ピアノの森」16巻のネタバレ内容がガッツリ記載されています。マンガやアニメを見るよ!という方は閲覧にご注意ください。
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「ピアノの森」コミックス16巻の内容ネタバレ!
連作として作られた「24のプレリュード(前奏曲)作品28」は、芸術家ショパンのエッセンスが凝縮された今でもひときわ輝き続ける作品だという。
阿字野がショパン作品の色々なカラーを教えようと、小さい頃からカイの成長に合わせて少しずつ課題を与え特訓してきた曲だった。
カイは夢中になってしまうと靴を脱いでしまう癖があり、それを克服したのもここ2年間くらいのことだ。
カイはとにかく朝から晩までピアノのことを考えて生きてきた。森の端で仕事を手伝わないと木に縛られたりしたこともあった。
カイがピアノに熱中してからは、レイもカイを守るために必死で体を張ってかばってくれたという。
今弾いているのはレイも好きな「雨だれのプレリュード」である。カイは母に届くように心を込めながら奏でた。
カイの腕さばきは今コンクールで1、2を争う。そう評価する審査員も現れ始めた。
だが揺るぎない審査のポイントはあくまでポーランドのショパンであるか否かだけ、そういった姿勢を崩さない審査員もいた。
審査員には雨宮の先生であるアンジェイもおり、彼は自分の生徒に関しては審査をする権利がない。
それならば尚更、同じ日本コンテスタントで雨宮のライバルとなりえる危険分子のカイには点も辛くなるはずだ、と審査員のピオトロは思っていた。
アンジェイ曰く、雨宮の正確さは息苦しさと表裏一体。だがカイにはそれがないぶん聴きやすい、そう評価している。
ある程度予想していたが、まさかこれ程とは・・・、洋一郎もそのように思った。
これほどまでの技術は十分に長く深く勉強し、相当弾き込んでいるとしか思えない、そうアンジェイは思った。
阿字野はとにかくカイを森の端という環境から引き離したかった。いっそ母の玲子を養女にして森の端連中から守るということも考えていた。
だが現代の日本において森の端という特殊性は以上で、きっとレイやカイがどこに逃げても森の端の連中は自由にはしてこないことが想像できた。
阿字野は労働基準法など、強面の相手にも通用する理屈を引き下げて森の端連中の元へ向かい、直談判しに行ったりもした。
こうしてカイはレッスンする時間を手に入れ現在に至るという。森の端出身のカイは音楽科のある中学、地域の音楽教室からも受け入れを拒否された。
とにかくカイには森の端出身という呪いがついて回ったのだ。
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カイの次の演奏はプレリュードラスト24番。それは雨宮がアンジェイから一度もOKをもらえなかった曲だ。
技術的には見事だが、雨宮はそれを弾くのに必要な音の質が出せていないのだという。
正しいけれど面白くない、という演奏は本質的な点でどこか間違っているのだとアンジェイは言う。
解決方法は強いて言えば自分の音をよく聴くことだとアンジェイは言い、雨宮は自分はそれが出来ている、と言い切った。
だが自分の音を客観的に聴くことができるなんて、正直ほとんどのピアニストが出来ないこと、とアンジェイは思っているという。
そして本当にそれが雨宮に出来ているなら、すでに雨宮は達人の域に達しているだろう、そうアンジェイは続けて言った。
だがその曲を、審査員が手ぐすね引いてるその曲を、今カイはコンクールでこれから弾き始めようとしている。
その曲にあった質の音を出すことは難しく、それをどう表現していくのかカイに注目が集まった。
逆境はカイの後押しをしてくれる。怒りや悲しみのエネルギーはそのままカイのパワーになる、そう阿字野は信じていた。
カイは力強い左手、右手で強烈な旋律を奏でた。最後は鍵盤を抑えている右手を左手の拳で三回叩いた。
演奏が終わった瞬間観客は総立ち、審査員達も満足そうな顔。唯一これをポーランドのショパンとは認めない、と思って評価しないのはピオトロだけだった。
佐賀も光生も、そして雨宮も立ち上がってカイに拍手した。パン・ウェイも阿字野の唯一の弟子であるカイを脅威に感じている。
ここで阿字野はパン・ウェイの横を通り過ぎ会場から出ていった。パン・ウェイは近くに阿字野がいたことを知らなかった。
すぐにパン・ウェイは阿字野の後を追いかけ始めた。シマノフスキもカイのピアノに脅威を感じ、友達ではなくライバルだったことを認識した。
佐賀はマリアのピアノを聴くことができなくなってから、今弾いたカイのようなピアノを求めていたのだという。
しかしここで佐賀は気づいた。マリアとカイのピアノが一緒の種類の音を出しているということを。
演奏後マスコミに囲まれているカイ。審査員たちは日本人でマークすべきなのは雨宮一人だと思っていたが、どうやらそれは違ったようだ。
パン・ウェイは本当に阿字野本人なのだろうか、と確かめたい衝動で後を追いかけた。
結局女性ファンに囲まれてしまうパン・ウェイだが、それに気づいた阿字野はパン・ウェイへ振り返った。二人は確実に目が合った。
パン・ウェイは間違いなく今目の前にいたのは阿字野であることを確認、やっと会えたと心の中で思っていた。
阿字野も自分と同じ音を出すというパン・ウェイの噂は聞いていたが、特に知り合いでもないのですぐにカイの元へ向かった。
カイは阿字野やセローと合流し食事へ向かい、それを追いかけている佐賀の姿もあった。
カイとマリアのピアノは確かに同じDNAを持っている。それをカイに尋ねてみたいが、頭が混乱して訊きに行けないでいた。
とにかくこれで、9日間に渡る1次審査の演奏は全て終了した。これより審査員は審議に入るという。
厳正なる審査結果の発表は1階ロビーにて行われるらしく、人で溢れかえっているが、雨宮はカイの噂だけがキレイに耳に飛び込んでいた。
カイの演奏に度肝を抜かれた者が多かった証拠である。通りすがる子供も1番はカイ・イチノセだ、と言い切っている。
そして23時。人々が発表を期待する中、1度目の通過者リストは破棄され、只今二度目の通過者リストを作成中、という報告が。
ショパンコンクールにおいてこのようなことはよくあることで、夜中は覚悟した方がよいらしい。
しばし時が過ぎ、審査員達が第1次審査通過者の発表をしに階段を降りてくる。カイは一時間も居眠りしてしまい、今急いで会場に向かっていた。
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これからアルファベット順に通過者が発表される。アルファベット順ならアダムスキが一番、二番目は雨宮だ。
2次に進むのは30名。ロビーに集まった人々を固唾を呑んで発表に注目する。まず一発目に名前が呼ばれたのは雨宮だった。アダムスキは落ちたということ。
チャンス・アン、チャンウ・アン、カイ、ソフィ・オルメッソン、パン・ウェイ、実力者達は当然のように名前を呼ばれた。
自分の名前が呼ばれずに放心状態になるアダムスキ。そしてあのアダムスキを平気で落選させるショパンコンクールに雨宮は戦慄を覚えた。
おそらく同じくポーランド人で、新星とも言えるシマノフスキの存在も大きく影響しているのではないか?そう予想することもできた。
ショパンの生地ポーランドとしては、シマノフスキがいれば面目が保たれるからだ。だが真相は闇の中。
アダムスキはパフォーマンスも技術も突出していた。だが楽譜の読み込みが甘く、基礎練習を怠っている部分があったと審査員は言っている。
普段のアダムスキ自身のコンサートならそれもありだが、ここはショパンコンクール。点数順となるとどうしても落選させなければならなかったという。
1次を通過したにも関わらず雨宮は更なる不安に押しつぶされそうになっていた。どこか一人になれる場所へとトイレに駆け込んだ。
だがそこには「やあアマミヤ、1次通過おめでとう」と声をかけてくるアダムスキがいた。
というわけでここまでがピアノの森16巻の内容ネタバレでした。
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