画像出典:魔法少女育成計画 ライトノベル1巻より
遠藤浅蜊先生のライトノベル作品「魔法少女育成計画」1巻の内容ネタバレです。
可愛らしく夢のある存在であるはずの魔法少女たちが、人数減らしのためになぜか争っていかないとならなくなってしまった、なかなか残酷な物語です。
今回はその魔法少女育成計画1巻の内容を、結末までネタバレという形でまとめていきたいと思います。
※この記事には魔法少女育成計画の小説1巻の内容ネタバレが含まれています。アニメや原作を見るよ!という方は閲覧にご注意ください。
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目次
魔法少女育成計画の試し読みは?
魔法少女育成計画は9巻まで続いている人気作品です。活字が苦手!という方は漫画も出版されています。アニメでは描ききれなかった部分を知りたい方は原作を読んでみると良いですね。
以下ネタバレを含むので、原作で内容を知りたい方は無料の試し読みもオススメです。
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魔法少女育成計画1巻の内容ネタバレ
今から3ヶ月前。鳩田亜子の父が母の命を奪った。それ以来母の妹の家に亜子は引き取られた何不自由ない生活を送れている。ただ自分の存在が他人に大きな迷惑をかけていると思っている亜子は、いずれ自ら命を絶とうと考えていた。
ある日亜子は玄関の鍵をなくしてしまい困り果てていた。そこに困っていることはないか?と美しい魔法少女が声をかけてきた。亜子が事情を話すと、その魔法少女はなくした鍵を見つけ出してくれた。
本当に魔法少女がいた。亜子は気分が高揚し、鍵が見つかり不安も晴れ、自分も魔法少女になれば誰かに必要とされるのだろうか?そう考えているうちに、自ら命を絶とうとする気持ちはなくなっていた。
第一章ネタバレ「ブラック&ホワイト」
近辺最大規模の港湾都市・N市内で、都市伝説だと思われていたが、数々の魔法少女の目撃情報が報告されている。ファンサイトやまとめサイトにアップされ、マフィアのアジトに乗り込んだ魔法少女もいるとかで、話題は尽きない。
人気ソーシャルゲーム「魔法少女育成計画」のプレイヤーは、何万分の一かの確率でプレイヤー自身が魔法少女になる。目撃された魔法少女のコスチュームがゲーム内アイテムに似ているとネットで話題になるなど、一般人の中にも気づいている人はいそうだった。
試験には、球体で右半身が黒、左半身が白、一枚だけ片羽が生えていて、魔法少女育成計画のマスコットキャラクターであり、情報を伝言する役割もあるファブという案内役がいた。
細波華乃(さざなみかの)はゲームプレイ中に魔法少女「リップル」に突然変身した。他の魔法少女も同じ経緯で選ばれていたが、ある日リップルの元に魔法少女トップスピードがやってくる。
魔法少女になると人助けの仕事をしていくが、具体的な内容をレクチャーしてくれた先輩魔法少女がトップスピードだった。ちなみにリップルのトップスピードへの評価は低い。
魔法少女は人助けで善行を積むとマジカルキャンディーがもらえ、週に一度強制的ではないが魔法少女が集うチャットがある。ここでは重要な報告があったりするのでなるべくなら出席した方が良い。
魔法少女のルールは一般人に正体を知られてはならない。ルールや力を一般人に話してはならない。破ると資格剥奪。こうした説明をトップスピードから受けたリップル。
トップスピードを『先輩ぶった馬鹿』とかなりの低評価を下しているリップルだが、何だかんだ二人コンビでいることが多い。
<キャラ紹介>
魔法少女トップスピード:猛スピードで空を飛ぶ魔法の箒(ほうき)を使うよ 魔法少女リップル:手裏剣を投げれば百発百中だよ |
魔法少女スノーホワイトの姫河小雪とラ・ピュセルの岸辺颯太は幼馴染だった。スノーホワイトは困っている人の声が聞こえる能力を持っていることもあり、魔法少女としての義務『人助け』を一番こなしている魔法少女だ。
そしてラ・ピュセルはスノーホワイトのボディーガードでありコンビを組んでいる仲間だ。
ファヴが重大発表があると事前に念を押していたこともあり、当日はN市の魔法少女15名全てが入室していた。
来週には一名増えて16名になるというが、魔力はそのエリアの土地から得ているので、その人数になるとその土地の魔力が枯渇してしまうという。そこでファヴは魔法少女を半分の8人にするという。
週に一度のチャットで、毎週一番マジカルキャンディーの少ないものが一人ずつ魔法少女を引退してもらうという発表だった。当然そのメンバーの中に魔法少女を辞めたい者などいない。今日から魔法少女たちの必死のマジカルキャンディー集めが始まった。
<キャラ紹介> 魔法少女スノーホワイト:困っている人の心の声が聞こえるよ魔法少女ラ・ピュセル:剣の大きさを自由に変えられるよ |
キャンディ集めはスノーホワイトが一番活躍した。トップスピードはスノーホワイトを気にしているリップルに向かって、ライバルはカラミティ・メアリだと思っていたことを伝える。
以前生意気な新人だと思われて攻撃されたことがあったからだ。そうこうしているうちに一週間が経ちマジカルキャンディの一番少ない者が発表された。一番多いのはスノーホワイト、そして最下位はパジャマ姿のアバターの魔法少女・ねむりんだった。
最下位の彼女は消えた。最後皆がチャットを去ったあと、魔法少女・クラムベリーがファヴに魔法少女の資格を失ったら具体的にどのようなことが起こるのかを問う。
それに対しファヴの答えは『生物としての息の根がとまるってことぽん』と答え、このゲームのルールが血生臭いものだと知る。
<キャラ紹介>
魔法少女カラミティ・メアリ:持ってる武器をパワーアップできるよ 魔法少女ねむりん:他人の夢の中に入ることができるよ 魔法少女クラムベリー:音を自由自在に操ることができるよ |
第二章ネタバレ お姫様と四人のおとも
ある日修道女のような服装のシスターナナと、身長が高く男っぽい顔立ちのウィンタープリズンがトップスピードたちの元に現れ、皆で協力しこんな争いはやめて運営に立ち向かおうと提案してくる。
しかしリップルはシスター・ナナの手を振り払う。それを見たウィンタープリズンはリップルと 険悪なムードになるが、トップスピードが中に入り、とりあえず考慮してみると言いその場を収めた
リップルの考えは、とにかくトップスピードと一緒にキャンディ集めを続けていかなければ・・・というものだったので、シスター・ナナの考えはお花畑だと心の中で一蹴している。
<キャラ紹介>
魔法少女シスターナナ:好きな人の力をめいっぱい引き出せるよ 魔法少女ヴェス・ウィンタープリズン:何もないところに壁を作り出せるよ |
木王早苗ことルーラは、N市にある王結寺という寺を隠れ家にし
- 犬耳の魔法少女『たま』
- 双子の天使『ピーキーエンジェルズ』のミナエルとユナエル
- 水着の魔法少女『スイムスイム』
を従えて、マジカルキャンディを強奪する作戦を決行しようとしている。魔法の端末間でマジカルキャンディを移動させることが可能だからだ。
過去に自分を攻撃し恐怖させたルーラのレクチャー役カラミティ・メアリへの復讐の実験のために、キャンディを一番持っているスノーホワイトを最初に狙うことを決めた。
そして上空から下界を見張っていたピーキーエンジェルズから、スノーホワイトの相方ラ・ピュセルの走っている姿を見つけたという報告が入る。
<キャラ紹介>
魔法少女ルーラ:目の前の相手になんでも命令できるよ 魔法少女たま:いろんなものに素早く穴を開けられるよ 魔法少女ミナエル:生き物以外の好きなものに変身できるよ 魔法少女ユナエル:好きな生き物に変身できるよ 魔法少女スイムスイム:どんなものにも水みたいに潜れるよ |
ピーキーエンジェルズとタマは、戦闘では三人を上回るラ・ピュセルに攻撃を仕掛け時間稼ぎをした。すぐにラ・ピュセルの前から三人は姿を消し近くの鉄塔に移動する。これは一人になったスノーホワイトを襲うための作戦だった。
ルーラとスイムスイムが鉄塔でスノーホワイトを追い詰め、ルーラの魔法『相手に命令することができる』でスノーホワイトの動きを封じ、その間にスイムスイムがキャンティの転送を端末間で始める。
ラ・ピュセルはそれを阻止するべく全力で鉄塔にショルダーアタックを決める。鉄塔は派手に揺れルーラの魔法は解けスノーホワイトは動けるようになった。その結果ルーラは、ラ・ピュセルの強さを知り勝てないと認識し戦略的撤退、王結寺に戻った。
だがスイムスイムはキャンディの転送自体は成功させていた。ルーラは取り分の50%を自分に、25%をスイムスイムに。そして作戦に失敗したピーキーエンジェルズとタマには残り25%を三等分した。不服でもピーキーエンジェルズたちはルーラに逆らえない。
ファヴからのキャンディ所持者順位発表。
一位 スノーホワイト
最下位 ルーラ
スノーホワイトからキャンディを奪ったはずなのになぜ・・・とルーラは最後まで慌てた。犯人はスイムスイムだった。スイムスイムはルーラに憧れていた。ルーラのようなリーダーになるにはルーラが邪魔だという歪んだ結論に至る。
スノーホワイトは50000ものキャンディを所持していた。そこから35000だけ奪い、スノーホワイト、ラ・ピュセル、ルーラ以外の全魔法少女にキャンディを均等に配った。
その結果ルーラは最下位になった。こうしてスイムスイムはルーラにとって代わりリーダーになった。タマやピーキーエンジェルズたちはルーラが嫌いだったので喜びあった。
第三章ネタバレ 魔法騎士
亜柊雫(あしゅうしずく)ことウィンタープリズンと、羽二重奈々(はぶたえなな)ことシスターナナは同居している。女性同士だが交際関係だった。二人は魔法少女・森の音楽家クラムベリーに呼ばれ、ある採石場で落ち合った。
クラムベリーは物腰は大人っぽいが、一旦シスターナナの提案を聞いた後、『ゲームに水を差すようなことはやめませんか?』と言ってきた。困惑するシスターナナ。
ウィンタープリズンの肉弾戦の実力は噂に聞いていたので、戦ってみたいと言いはじめ、攻撃を仕掛けてくるクラムベリー。ウィンタープリズンは石壁を作り出しクラムベリーの重い攻撃をガード。
シスターナナの援護もあり、反対にクラムベリーをボコボコにするがその時、『ウィンタープリズン!後ろ!』というシスターナナの声が聞こえたので後ろを振り返るが何もなく、その直後ウィンタープリズンは得体のしれない攻撃により吹き飛ばされた。
クラムベリーの魔法かもしれない、そう思ったウィンタープリズンはシスターナナを連れて一時退却。自分と殴り合いが成立した相手は久しぶりだった、とクラムベリーは歓喜し沸き上がる戦闘欲を抑えた。
ウィンタープリズンの元に新人魔法少女『ハードゴア・アリス』がやってくる。彼女は不健康そうで話にも無反応。レクチャー役のウィンタープリズンも苛立ちを隠せない。しかしスノーホワイトの話をしたときだけ口を開いたハードゴア・アリス。
スノーホワイトがどのエリアにいるかを確認し、すぐにハードゴア・アリスはスノーホワイトの元にむかった。
ラ・ピュセルは以前ルーラたちにキャンディを奪われたことを後悔していた。スノーホワイトを守りきれなかったし、また同じようなことがあるかもしれないと身を一層引き締めた。
そんなラ・ピュセルの前に、ルーラたちを一人で退けたという噂を聞き、ただ強敵を求めてクラムベリーが戦いを挑んできた。ラ・ピュセルも同じように強敵を求めていたため、二人の戦いは始まった。
ファヴからの報告。
新しいアイテムがいくつかダウンロードできるようになったことと、ラ・ピュセルが他界したという報告。
ラ・ピュセルがいなくなったことで今週の脱落者はなし。
スノーホワイトは岸辺颯太のことを思い出し暫く泣き続けた。ラ・ピュセルは事故で脱落したという説明がファブからなされたが、原因はクラムベリーとの戦闘だった。
<キャラ紹介>
魔法少女ハードゴア・アリス:どんなケガをしてもすぐに治るよ |
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第四章ネタバレ 月夜の魔法少女
前回リップルが去ったことにより、キャンディ集めで最下位にさせるよりも、直接消し去りに行けば良いと考える魔法少女が増え、それぞれチームを組む者が有利になった。
- リップルとトップスピード
- シスターナナとウィンタープリズン
- スイムスイムとタマ、ピーキーエンジェルズ
そしてカラミティ・メアリの元に魔法少女マジカロイド44が現れ、自分と手を組んでほしいと言われる。そこでカラミティ・メアリは条件を出した。それは誰か一人魔法少女の息の根を止めてこい、という物騒なものだった。
ラ・ピュセルがいなくなり、スノーホワイトは日々誰かに狙われるのではないかと怯えた。その日も同じように一人怯えていると、目の前にハードゴア・アリスが現れる。
攻撃されると怯えたスノーホワイトだが、マジカロイド44がハードゴア・アリスを攻撃し首が転がる。カラミティ・メアリの条件のためにスノーホワイトを消しにきたマジカロイド44。だが先にハードゴア・アリスがいたので攻撃したのだ。
しかし次の瞬間マジカロイド44の方が胸を貫かれていた。ハードゴア・アリスの胴体だけが動き攻撃していたのだ。その後小雪は目を覚ました。さっきのは現実か夢か。しかし小雪はハードゴア・アリスの持っていた兎の足を握りしめていた。
<キャラ紹介> 魔法少女マジカロイド44:未来の便利な道具をひとつ使えるよ |
第五章ネタバレ 邪魔物にさようなら
シスターナナ達から会いたいと連絡が入り、スノーホワイトは二人のもとへ向かう。運営に立ち向かうために手を組もうという内容だったが、仲間のいないスノーホワイトにとっては心強いものだった。そして後からハードゴア・アリスが現れ彼女もシスターナナの仲間になった。
昨日の件があったためスノーホワイトは恐怖したが、シスターナナが四人は仲間だと強調するので反対だとは言い出せなかった。結局スノーホワイトはハードゴア・アリスと二人きりのシチュエーションになってしまう。
ハードゴア・アリスに兎の足を返そうとしたが、それはスノーホワイトにあげたものだと言われ、意味不明なまま恐怖し続けるスノーホワイト。
シスターナナとウィンタープリズンはスイムスイムたちの元へ向かう。目的はやはり仲間集めだった。しかしそこでシスターナナに化けたピーキーエンジェルズとスイムスイムの突然の攻撃があり、ウィンタープリズンは致命傷を負う。
その間にシスターナナは逃げる。最後の力を振り絞りウィンタープリズンが攻撃を繰り出しユナエルにヒット、ユナエルは命を落としウィンタープリズンは一矢報いることができた。
他の魔法少女も同じように戦いを始めようとしている。
カラミティ・メアリはファヴを通じてリップルを呼び出した。事前に町を無差別に破壊し、それを止めるためにリップルが自分を攻撃してくるだろうと予想し待っていた。
第六章ネタバレ マジカルキャノンガール
カラミティ・メアリの元に到着したリップルは、煮えたぎる怒りにより以前抱いた恐怖ななく、カラミティ・メアリの放つ弾丸をはね返しながら斬撃を繰り出していく。だがカラミティ・メアリの地雷と手榴弾でピンチに陥るリップル。
そこにトップスピードが現れ助けてくれる。二人でカラミティ・メアリに立ち向かっていくが、真正面から攻めていっても太刀打ちできない程の力の差があった。
二人ははるか上空から防火扉を2方向から投げつけ油断させた瞬間に、そこらじゅうにあるガラスへんを投げつけ、次に手裏剣で体を狙い、最後にカラミティ・メアリの眉間に直撃。
カラミティ・メアリはそこで脱落した。
カラミティ・メアリに作戦勝ちした二人だが、背後からスイムスイムが現れトップスピードを攻撃。慌てたリップルはスイムスイムに攻撃するが、なぜか当たらずすり抜けてしまう。
何かの魔法かと思い、一旦撤退しようとトップスピードの元へ駆け寄ったリップルだが、そこにトップスピードの姿はなく、お腹の大きい10代後半くらいの女性の姿があった。
前々からあと半年は生き延びなければならない、そう口癖のように言っていたトップスピード。なぜかはいつも教えてくれなかったが、リップルはその意味を今知った。
カラミティ・メアリが町を破壊したせいで、困っている人々の声がスノーホワイトには聞こえる。すぐに助けに行きたいが、あろうことかその瞬間を狙って攻撃してくる魔法少女たちがいた。それはスイムスイム率いるミナエルやたまだった。
すぐにハードゴア・アリスがスノーホワイトを守るためミナエルと先頭に入るが、町の人たちが困っているのにその隙に自分達を攻撃してくる相手の行いが信じられなかった。
スノーホワイトが相手の作戦を見抜くと、失敗したとミナエルたちは去っていった。そしてスノーホワイトはハードゴア・アリスとすぐに町の人の救出へ向かう。
その頃シスター・ナナこと羽二重奈々は、ウィンタープリズンを失ったショックと、自分だけ逃げてきた罪悪感、思いやりや覚悟の差で苦しみ、自分からマフラーで作ったワッカに首を通し、乗っていた台を蹴飛ばした。
今週ファヴから発表された脱落者の数はは5人。
- ヴェス・ウィンタープリズン
- カラミティ・メアリ
- シスター・ナナ
- トップスピード
- ユナエル
これにより残った魔法少女は7名。当初のルールでは8名まで絞り混むというものだっが、先週使用可能になった魔法アイテムのせいで魔力の供給が足りなくなったので残り四枠まで狭めるというものだった。
第七章 クラムベリーの秘密
クラムベリーはファヴにマスターと呼ばれている。そもそも魔法の国は才能を求めてはいるが、その過程で亡き者が出ることは良しとしない。
クラムベリーが『魔法の国』の住人に選ばれた選抜試験では、候補の一人が召喚した悪魔が暴走し、鎮圧されたときにはクラムベリーを残した召喚者、他の候補者、試験官、全てが肉塊となり犠牲になっていた。
しかしその悪魔を倒したのはクラムベリーで、気が触れるほどのショックよりも強敵を打ち倒すことへの喜びを強く感じてしまった。その後、その一件はあくまで事故だったと魔法の国は片付けてしまった。
本来脱落者が照れながら勝者に拍手するような試験なのだが、クラムベリーはもっと生々しいものである必要があるとファヴに訴えた。そしてファヴの助言により、試験を管理できる資格のある『マスター』になった。
そして今回のような試験にし、参加者としてバトルを楽しんでいるクラムベリー。この試験はマスターの管理のもと、魔法の国には露見していない。
スノーホワイトは事故を起こした魔法少女に絶望し、その隙に攻撃した者には失望した。仲間を失い、もはやこの街に魔法少女などいなく、自分も何もしたくないという心境まで陥った。
ハードゴア・アリスこと鳩田亜子は通学路を歩いていた。そこにコートを羽織ったスイムスイムが現れ、鳩田亜子の背中を刺した。だがこれくらいの傷ならハードゴア・アリスに変身すれば回復する。
しかし回りには人が沢山いて、変身すれば魔法少女の権利を剥奪される。鳩田亜子の意識が薄れてゆく。小雪が目を覚ますと、スノーホワイトの状態じゃないのに誰かの声が聞こえた。すぐにそこへ駆けつけてみると鳩田亜子が倒れていた。
元気づけてあげたかったと鳩田亜子は言いながら息をひきとった。その姿を見てスノーホワイトは、ハードゴア・アリスは以前鍵をなくして困っていた中学生だったのだと思い出した。
第八章ネタバレ 魔王の娘
スイムスイムたちは次にクラムベリーを狙うことに決め、山小屋へ誘い出した。だがクラムベリーは透明マントを着て姿を消しているたまを察知し、致命傷になるよう石を投げたが逃げられる。
その後クラムベリーはミナエルが化けた岩を抉り、ミナエルは散った。スイムスイムはたまと一緒にクラムベリーを挟み撃ちする。スイムスイムの能力は『物質透過』だが音と光は通せない。
クラムベリーの破壊音波によりスイムスイムは吹き飛ばされ、全身地面に叩きつけられ小学生の姿に変わった。まさかスイムスイムが小学生だった、というクラムベリーの一瞬の驚きを隙にタマが攻撃する。
たまの攻撃は少しだけ背中を傷つけただけだが、少しでも穴を掘れば直径1mの穴を開けることの出来るたまの魔法の前に、不覚をとったクラムベリーの上半身は弾けた。たまはクラムベリーを撃破するとすぐにスイムスイムの元へ向かった。
たまもスイムスイムの正体がまさかこんなに幼いことにビックリするが、まだ生きていたので抱き起こした。しかしスイムスイムは自分の正体がバレては魔法少女の資格を剥奪されてしまうので、助けてくれたたまの命をすぐに奪った。
先週の脱落者の発表。
・たま
・ハードゴア・アリス
・ミナエル
・クラムベリー
遂に目標の四人以下になった魔法少女たち。その後の諸連絡を生き残った魔法少女は待つことになる。
第九章ネタバレ コスモスは戦場に似合う
ファヴは魔法の国の使い魔だが、職務に対する情熱は皆無。不良品だった。クラムベリーが試験に参加した時は、ファヴの管理不足故に悪魔が召喚される事故が起きた。
ファヴはその時に出会ったクラムベリーという戦闘狂をマスターとして配置し、今回のような試験ルールにねじ曲げ見世物として楽しんできた。しかしクラムベリーは今回離脱した。新しいマスターにスイムスイムを据えようとしたが、スイムスイムは断った。
スノーホワイトが生き残ったリップルに声をかける。ゲームは終わったのにスイムスイムがトップスピードを手にかけたことを恨んでいるリップルは、このままスイムスイムを仕留めることに決めていた。
スノーホワイトはリップルのその決意を止められず、ファヴもやる気ならゲーム続行だと軽々しく言った。
リップルはスイムスイムと待ち合わせし、リップルの作戦によりスイムスイムは命を奪われた。しかしリップルも傷つき倒れた。
その後ファヴは、唯一生き残ったスノーホワイトをマスターにしようと話しかけてくるが、スノーホワイトは断った。『管理者用端末が壊されると困る』、そうファヴの心の声が聞こえたスノーホワイトは、そのことを生きてるリップルに伝えた。
管理者用端末は魔法の国のもので酷く頑丈である。しかしリップルはスイムスイムの持っていた鉈と薙刀を足して2で割ったような武器を持ってきた。同じく魔法の国の武器だ。それはまずいというファヴの声をリップルに伝えた。リップルは躊躇なく壊した。
管理者用端末が破壊されたことで選抜試験でのファヴとクラムベリーの暴走はバレた。魔法の国はスノーホワイトとリップルに平謝りし『魔法の国』の名誉住民としての資格を授けた。その後二人は魔法少女として自由に振る舞った。
ある日管理者用端末に連絡が入る。それはある2つの試験場で事故による被害が出ているのに、改竄されている、というものだった。
試験の二つともが同じ試験官であり、その試験官が近日他の試験を執り行う予定があるという知らせだった。スノーホワイトへのその知らせは、リップルが情報提供したもので、その後も二人は連絡を取り合っている。
姫河小雪ことスノーホワイト
細波華乃ことリップル