画像引用元:nlab.itmedia.co.jp
傷物語は3部作最後の物語であり、阿良々木暦とキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードの最後の結末が明かされる物語でもあります。
今回はどんな傷物語・冷血篇の内容を原作からネタバレし、内容をまとめてみたいと思います。
それではネタバレに参りましょう。
※この記事には映画傷物語・冷血篇の内容ネタバレがガッツリ記載されています。小説、映画を見るよ!という方はご注意ください。
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劇場版映画「傷物語・冷血篇」の上映公開日
劇場版映画「傷物語・冷血篇」の公開日が2017年1月6日に決定しました。
第2部の熱血篇からおよそ3〜4ヶ月の月日が空いてしまいますが、まあ来年の頭にすぐ上映してくれるのならワリと待てるかなというところです。笑
キービジュアルを見るとキスショットが涙を流しています。なんで最強の吸血鬼が泣いているのか?それを知りに行くだけでも見る価値ありです!
劇場版映画「傷物語・冷血篇」内容ネタバレ!
羽川を人質に取られながらも、ギロチンカッターに勝利できた阿良々木。ギロチンカッターが本当にキスショットの両腕を返してくれるのか疑問だったが、忍野の交渉力で阿良々木たちの元に両腕が届く。
しかし阿良々木は思う。いくらキスショットの眷属になったとはいえ、自分でも倒せた3人にフルパワーのキスショットが負けたのは不思議だと。以前その時体調が悪かったとは言っていたキスショットだが・・・。
その話を忍野にすると、忍野はポケットからキスショットの心臓を取り出し阿良々木に手渡す。忍野は道を歩いているキスショットを見て、強力な怪異殺しである怪異だと即座に分かり、相当苦労はしたが心臓を盗みとっていたのだ。
奪われていたのは四肢だけでなく、一番重要な心臓もだった。それは弱っているはずだと阿良々木は納得する。
その後忍野は羽川のことを「気持ち悪い」とか意味深なことを言いながら、しばらくはこの街にいるから見かけたら声をかけてくれなどと言い去っていった。別れの言葉もなく。
そして阿良々木は忍野から渡された心臓をキスショットに返し、心臓を食すことで完全体に戻った。心臓を盗んだ忍野を凄腕と認めながらも、体は元に戻ったのでそれ以上何も気にしていない様子。
阿良々木は四肢を取り戻し条件を満たしたので、早速キスショットに人間に戻る方法を聞く。キスショットは分かったとは言ったが、少しおしゃべりをしようと阿良々木に持ちかける。
阿良々木の前の1人目の眷属の話や、中身のない話、そしてお互い爆笑するほど語りあう。阿良々木の中でそれは思い出となりそうだったが、「そろそろ人間に戻すか」とキスショットは立ち上がる。
しかし阿良々木はこれで人間に戻り、もう用のないキスショットはどこかに行ってしまうのだろうと考えると名残惜しくなり、腹が減ったからコンビニに行ってくる、と言いゆっくりと歩いていく。
阿良々木とキスショットの共通点は吸血鬼であること。それが失われることに怖気づいたことや、またきっとどこかへ行ってしまうキスショットの送別会として、ゆっくりとケーキなどを買って帰る阿良々木。
だが阿良々木が到着すると、キスショットは人間を食していた。その人間とはギロチンカッターだった。彼は阿良々木に勝負は負けたが、一人の聖職者としてキスショットを滅ぼしにやってきたのだ。しかしそれは叶わずキスショットに捕食された。
そしてキスショットは携帯食の羽川を持ってこなかったのか?と阿良々木に訊ねた。そこで阿良々木は事の事態の大きさを認識する。キスショットにとって人間はただの食物だった。
人間を食べてはいけないと言う阿良々木だが、キスショットにすればそれは理解不能だった。食べなければ生きていけない。吸血鬼側の常識では人間は食べ物、何の疑問も感じないのである。
阿良々木はキスショットと激しい口論になりその場を飛び出した。羽川のことも携帯食だと思っていた。そして気付いた。自分は四肢を取り返しそれをキスショットに渡し、人間を食べる最強の吸血鬼を復活させてしまったのだと。
自分のせいでこうなってしまった、自分が倒した3人は人間側の正義だった、反省・後悔を繰り返し体育館倉庫にこもる。そして行き着く事実として、自分も吸血鬼、吸血衝動から人間を食すようになるという結論。
そして阿良々木はこの責任を取るため自分の命を絶つ結論に行き着く。しかしキスショットの件でここまで巻き込んだ羽川にこのことを伝えないといけないと思った阿良々木は、連絡手段として携帯電話を見てみる。
以前阿良々木は羽川の目の前で羽川の連絡先を消去したのだが、その消去したはずの連絡先が再度登録されていた。羽川が勝手に操作し再登録したのだろう。いつの間にと思いながらも阿良々木は羽川にメールをする。
羽川から1分以内に返信がきた。阿良々木のメールで全てを察した羽川の返事は「すぐに行く」だった。羽川が到着し一緒に何気ない会話をしていると、自分の命を絶つということをおくびにも出していないのに、それは駄目だと羽川は言ってくる。
今あることを全てリセットしようと逃げている、そう言われた阿良々木は自分の責任を取るだけだと言い続けるが、羽川から許しはでない。そして阿良々木が見落としていたことに羽川は気づいていた。
自ら命を絶つよりは、同じ吸血鬼であり眷属である阿良々木がキスショットを止めればもっと良い結果になるのではないかと。それを聞いた阿良々木はキスショット退治に燃える。そして羽川は吸血鬼となった人間が元に戻る方法をリサーチしていた。
その方法は一つだけ。主人を打ちのめし主従関係に害をなした時に吸血鬼の資質を剥奪されるというもの。羽川が来るまでは絶望しかなかったのに、羽川が来てから希望が出てきた。阿良々木は素直に羽川という一人の友人を凄いと思った。
阿良々木が羽川と一緒にキスショットとの最後の戦いに意気込んでいると、体育館倉庫の外で轟音が響く・・・。
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阿良々木が外に出てみると、既にキスショットはグラウンドの中央にいた。冷たい目をしていたが、元人間である阿良々木がどうしてそれほど怒っているのかは理解しているという。そして一度だけ頭を下げ、「儂の下に帰れ」と言うキスショット。
しかし阿良々木は断る。キスショットもその返答は予想していた。そして阿良々木が仮に自分でなくても傷ついた者がいれば誰にでも手を差し伸べる、ということも分かっていた。だからこそそんな阿良々木の命を奪うことを惜しんでいたとも。
しかし最強すぎて一度もフルパワーで戦ったことのないキスショットは、自分の眷属である阿良々木は過去最強の相手だから、初めて全力で戦うことができワクワクしているという。
そしてキスショットは、阿良々木には吸血鬼の能力を使うことを認め、自分はそれら特殊能力は一切使わない、不死力以外は、というハンデを与えてきた。とはいえ今のところ阿良々木が使える能力は特にないので、普通に足を止めての肉弾戦になるのであった。
二人は互いを攻撃する度に致命傷から一気に回復する。自分は人間を食すといえどせいぜい月に一人、それに比べれば毎日牛・豚などを食べている人間の方がずっと貪欲ではないか、自分が食べたところで人間側にそれほどの害はない、そう言い切るキスショット。
それでも人間を食べるから止める、自分は人間だからと言う阿良々木。この勝負本当はキスショットが本気を出せば簡単に勝てるだろうが、自分のフルパワーを楽しむ為に長引かせているようだった。
しばらく戦闘が続いた後、倉庫にいた羽川が「何か見落としている」と阿良々木に声をかけた。キスショットがいるのに姿を現した羽川に対し驚く阿良々木だが、キスショットも「やかましいわ!」とかなり取り乱している様子。
キスショットは眼力だけで羽川の周囲と後方を削除するが、その時阿良々木は思い出した。阿良々木がドラマツルギーと戦う前にキスショットがくれたアドバイス。吸血鬼が吸血鬼に血を吸われると消滅してしまうということを。
そして阿良々木はキスショットが羽川の助言に動揺している隙を見て、阿良々木はキスショットの首元を「ガブリ」、そのまま体内の半分ほどの血液を吸った。もっと吸わないとすぐに自分は復活するぞ、と言うキスショット。
阿良々木は「どうやって僕を人間に戻すつもりだったんだ?」そう聞くと、ここで羽川が近づいていくる。羽川は、阿良々木にわざと負け、元から人間に戻すつもりだったのではないかとキスショットに訊ねた。
キスショットは少し渋ったがとうとう本当のことを話し始めた。自分の退屈な人生をどこで終わらせるか、その場所を探していたのだと。
初めて阿良々木と会った時、キスショットは四肢をもがれ助けてくれと喚いていたが、いざ500年も生きていた自分がいなくなることを知ると怖くなり助けを求めたという。そしてただ回復するために人間を食べる気だったとも。
しかし助けてくれた阿良々木に感謝をし、生きられるように眷属にした。だが一人目の眷属は人間に戻りたがっていたがそれが出来ずに先に他界してしまった。その時の後悔を、同じように人間に戻りたがっている阿良々木に重ねたのだ。
わざと負けるつもりだった。自分を吸血鬼だと認識させ阿良々木に敵意を抱かせたのだ。
それが分かった阿良々木は動揺する。そしてそれでもキスショットの本音は会った時に見せた姿のように、生きていたいということも理解した。そこで阿良々木はきっとどこかで眺めているであろう忍野を怒鳴るように呼んだ。
すると忍野は阿良々木のいう通り上空から本当に現れた。ここまでの流れを全てよんだうえで動いていた忍野。ギロチンカッターにも四肢が揃ったら阿良々木が人間に戻るためにキスショットと戦うことを忍野が伝えていたからこそ、両腕を返してくれたのだ。
結局阿良々木が吸血鬼を倒す、それが忍野側(人間側)の希望なのでことは順調に運んでいた。しかし羽川が現れネタバラシをし、阿良々木のキスショットに対する敵意がなくなってしまった。羽川に余計なことをしてくれたなと思う忍野だった。
阿良々木は忍野に依頼をしたいという。忍野は500万でそれを聞くことにした。阿良々木の望みは皆んなが幸せになる方法が知りたいということだった。しかし忍野はそんな都合の良い方法あるわけないと言う。
そしてそれに対し忍野の提案は、みんながこの不幸を少しずつ分け合って分散させる、というものだった。
忍野は具体的に話し始めた。
阿良々木がギリギリのところまでキスショットを追い詰め吸血鬼としての能力を奪い取る。キスショットはそれにより吸血鬼もどきの人間もどきになり、今後人は食べられないという。しかしそれでは人間に戻れない阿良々木は、人間もどきの吸血鬼のごとき存在になるという。
吸血鬼の能力は少し残るが限りなく人間に近い存在にはなるという。勿論人は食べられない。そして弱体化したキスショットに定期的に血を飲ませてあげないといけない。阿良々木の血でなければダメ。
阿良々木とキスショットは、残りの人生をずっとお互い捧げ続けなければいけないのだ。忍野が出しこの条件、キスショットは受け入れるわけがなかった。ここで阿良々木に始末される方が本望なのだ。
しかし阿良々木は違った。キスショットには生きてほしいと思うのだった。
自分はここで消えたい、けれどそうさせてくれない阿良々木を絶望的な表情で見るキスショット。無様に生き、生きる場所を探してくれと声をかける阿良々木。そうして阿良々木は結局キスショットと生きる道を選んだ。
阿良々木にとってまるで地獄のような春休みだった。バッドエンドだった。阿良々木は羽川と同じクラスになった。そして日の下に出られるのでほぼ人間だが、少しだけ治癒力は上がっているらしい。
放課後阿良々木は忍野のいる学習塾跡に顔を出す。忍野の元には8歳程の金髪少女がいる。吸血鬼の成れの果て。そして阿良々木は名も失ったその女の子に血を吸わせた。
二人はお互い傷物になってしまった。そしてこれから傷物たちの血の物語が始まる。
傷物語終わり。
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感想まとめ
キスショットも実は以前人間だった・・・と語っていました。吸血鬼になってからはそのことや感情も忘れてしまったようですが、助けてくれた阿良々木のことを思いやったり、一人目の眷属への後悔を残しているあたり凄い人間っぽいですね。
血なので鉄血は分かるし、熱血なのかは不明ですが、キスショットに冷血な感じは今作では感じなかったです。バランスを取るのが方針の忍野ですが、こいつならもっと色々楽に解決できたのではないかと思ってしまいました。笑
しかし第3部冷血篇は、一人一人の思惑や感情が思いっきりスクリーンに描き出されるのではないかと思いますし、バトルの方もかなり迫力がありそうです。その辺りも楽しみに冷血篇を待ちたいと思います。
というわけで以上「傷物語映画3部冷血篇の内容ネタバレ!上映公開日と感想まとめ」でした。
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