「不機嫌なモノノケ庵」10巻のコミックス内容ネタバレです。この巻では芦屋の父「榮」の名前が度々出てきますね。
9巻ではケシ、オイスケといった妖怪をいつものように隠世へ払った安倍達。大きな物語の進展はありませんでしたが、二人の夏休みが終わりました。
これから夏休みが明け、新たな新展開が待っているのですが、それでは「不機嫌なモノノケ庵」10巻の内容ネタバレです。
※この記事には「不機嫌なモノノケ庵」10巻のネタバレ内容がガッツリ記載されているので、閲覧にご注意ください。
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「不機嫌なモノノケ庵」の試し読みは?
「不機嫌なモノノケ庵」は現在12巻まで続いている「ワザワキリ」先生の人気漫画作品です。
アニメでは原作を忠実に描かれていますが、もっと続きを知りたい方は原作を読んでみると良いですね。
以下、当記事ではネタバレを含むので、原作で内容を知りたいという方は無料の試し読みもオススメです。
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「不機嫌なモノノケ庵」コミックス10巻の内容ネタバレ!
安倍、芦屋、共に二学期の高校生活が始まった。今回の物怪庵の客は酒造店を経営している”カタハク”という妖怪。
カタハクの父・モロハクは現世の中で妖怪の秘境として守られ続けている「モロハクの森」という場所に住んでいる。
カタハクは幼い頃に隠世へ払われた為、モロハクと過ごした記憶はないが、いつか自分の作ったお酒を飲んでもらいたいと思っていた。
お互い隠世、現世の生活があるので頻繁には会えないが、薄い縁だとしても、父と子の関係を繋ぎ飲み仲間にでもなれればとカタハクは思っていた。
安倍は依頼を受け、カタハクから届ける品物を預かり、芦屋と一緒にモロハクへ会いに行くことにした。
モロハクの森には無数の妖怪の気配が存在する。途中、安倍達は四足歩行の妖怪に襲われるなどやはり安全な森ではなかった。
モロハク程の強大な妖怪なら気配を弱く出来るはず、そのように安倍が思っていると、安倍と芦屋の頭の中に直接話しかけてくる謎の声が。
自分はここにいるから二人で来い、という内容だった。今の声の主がモロハクだと気づいた二人は、隠世ばりに妖怪がいる森を急ぎで移動した。
二人が声の聞こえた場所まで移動すると、そこには少し大きな湖があり、そこからモロハクが姿を現した。
カタハクを2mばかり大きくしたような姿のモロハク。安倍や芦屋は底知れない威圧感を感じた。
安倍はカタハクから届け物を頼まれたことをモロハクに伝える。カタハクという名前を聞いたモロハクは何の感慨もない声で「ふーん」と答えた。
芦屋はカタハクから預かった「錦鱗酒」という銘酒をモロハクに渡し、受け取ったモロハクは早速それをグビグビと飲み干した。
舌が少しピリつくが、甘く、隠世にはこんなに美味いものがあるのか、とモロハクは思った。
そしてこんな立派なものを、あんなに小さかったカタハクが作れるようになっていたことにモロハクは少し驚いている。
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モロハクは酔いつぶれて寝た。そして幼い頃のカタハクと過ごした夢を見る。幼いカタハクに魚をとって食わせる夢だ。
モロハクが起きた後、安倍はカタハクに何か事付けはないか?と尋ねた。モロハクは「もっと甘い方が美味かった」と答える。
だがどうせなら「カタハクの事を覚えている」というようなメッセージの方が喜ばれるのでは?と芦屋はモロハクに提案する。
カタハクも父・モロハクのことを殆ど覚えていないという。なのでモロハクは自分もカタハクに贈り物をすることにした。
森にはカタハクが大好物だった「森の菓子」と呼ばれる妖怪の魚が生息しているという。
森の菓子の体を叩くと鱗がポロポロと取れるのだが、その鱗がお菓子のように甘くて美味しいのだとか。
思えばモロハクもカタハクと別れて以来、その魚を食べていないという。カタハクと別れてしまったのはある日の突然のことだった。
それはカタハクに魚を与えたままモロハクが少し離れた時のこと。戻ってきた時にはカタハクの姿はなかった。
妖怪にでも攫われたのだろう、とその時モロハクは思ったという。
正直この森では弱肉強食などよくあること。カタハクが何者かに食われたとしてもモロハクには悲観も憎しみもなかった。
だがこうして時が経ち、成長したカタハクが立派に生きているのを知ると、流石のモロハクもどこか心地が良かった。
安倍と芦屋はモロハクから森の菓子の鱗を受け取り、後日カタハクにそれを届けた。
カタハクは久しぶりに鱗を舐め、その瞬間に薄れていた父との思い出が少し蘇った。そして次はもう少し甘口の酒を作ってみようと思ったのだった。
そろそろ安倍と芦屋の学校で文化祭が始まる。そんな中、母親が店で倒れて病院へ搬送されたという連絡が芦屋に。
芦屋は安倍に事情を話し、物怪庵で母のいる病院まで向かうことに。芦屋が大急ぎで病室へ向かうと母親が大事なさそうにベッドで寝ていた。
急な貧血だったらしいが、若い頃はよく貧血で倒れていたのだと芦屋の母は言う。そんな母の異変をすぐさま察知したのはモジャだった。
芦屋はモジャの誘導どおり母の背中を見てみると、そこにはモジャよりも少し小さなネズミ、またはコアラのような妖怪が取り憑いていた。
すぐに芦屋はその妖怪を掴んで離したが、そのおかげで芦屋の母の体は急に軽くなった。
実は昔から度々起こっていた貧血は、今の芦屋と同じように、父である「榮」が何かコソコソやると、その後にあっという間に治っていたのだという。
その後、芦屋は廊下にいる安倍に母の貧血は妖怪のせいだったことを報告した。その妖怪の名は「アラナキ」。
人間に悪さする為ではなく、心地よかったので取り憑いてしまったのだと白状している。
安倍は物怪庵で隠世へと払えることをアラナキに説明し、アラナキももう少ししたら隠世へ行くことを決心した。
芦屋の母が病室から廊下へ出てくる。芦屋の母は安倍の姿を見てからしばし沈黙する。
その後安倍は芦屋の母に挨拶をし病院を去った。金髪、金の瞳、そんな安倍の姿を見ながら、芦屋の母は「榮」と同じようだと思った。
そして安倍も廊下にいた時に芦屋親子の病室での会話を聞いていた。安倍も「芦屋榮」という名を聞いたことがあるらしい。
芦屋は帰った後、母の代わりに店の仕事をこなしていたが、そこに芦屋の姉が帰省してくる。母が入院したので心配になったらしい。
その後食事をしたが、芦屋の肩には今アラナキが乗っかっているので、どうやら姉には妖怪の姿は見えていないようだと芦屋は思った。
芦屋が父・榮と会ったのは本当に幼い頃。「は妖怪が見えるとか言ってた?」と芦屋は姉に尋ねてみた。
しかし「家族を捨てて出ていった奴の話などしたくない」と言って姉は何も語ってはくれなかった。
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少し時間が経ち、姉は父が「妖怪が見える」などと言っていた記憶はないと答えてくれた。
しかし、母が体調を崩しても父が近づくと大概治ってしまったのは不思議だった、と姉は言う。辺りをキョロキョロ見回したり、隠れてしゃべったり。
その話を聞いた芦屋はすぐに安倍の元へ向かった。安倍はとりあえずアラナキを隠世へと払い芦屋の話を聞くことに。
何年も前から行方不明の父だが、姉から挙動を聞いた限り、恐らく父親も妖怪が見えていたのではないか?と芦屋は安倍に相談した。
そして芦屋が「芦屋榮」という名前に心当たりはないか?と安倍に尋ねると、安倍は「ある」と答えた。
物怪庵の先代主「アオイ」が「アシヤサカエ」の名を口にしたことがあったのだと安倍は言う。
アオイの話によると「アシヤサカエ」は大分前に他界しており、それはおおよそ100年前なのだという。
時間軸的にそのような人間が芦屋の父であるはずはないのだが、そもそも妖怪が見える人間が稀、その男が芦屋の父で間違いないと安倍は予想している。
もし物怪庵の依頼人として関わりがあったら報告書に記録が残っているはずなので、よければ調べておくと安倍は言う。
芦屋も幼い頃に黙って去っていった父の理由を知りたく思い、「アシヤサカエ」の最期を調べて欲しいと安倍に頼んだ。
その後安倍と芦屋の通う高校「戻橋高校」の文化祭が始まる。文化祭に行きたいと駄々をこねたヤヒコも学校にいるのだと禅子は言う。
確信犯的に禅子から離れ学校内で悪戯を繰り返すヤヒコを見つけ、安倍達は屋上へと連れていった。
ヤヒコを叱る安倍の姿は黒装束を来ていることも手伝い、幼い頃に離れていった父の姿と似ている、と芦屋は思った。
後で遊んでやるからと言ってヤヒコを追い払う安倍。これから安倍は文化祭をすっぽかしてヤヒコと合流しに行くことに。
一方芦屋は先程の安倍の姿を見てから父を思い出し、そういえば父の出で立ちは「死神」のようだったことを思い出す。
安倍が翁の住まいで待っていると後からヤヒコがやってくる。安倍はヤヒコに「芦屋榮」って人間知らないか?と尋ねてみた。
この「芦屋榮」は妖怪が見え、物怪庵の仕事を非公認で隠れて手伝い、ここ30年以内でアオイの側にいた金髪金眼の男だと安倍は言う。
今から16年前に「榮」は他界しているらしく、そしてそれは芦屋が生まれる以前のこと。とすると、芦屋が会った父親は一体誰なのだろうか。
安倍がそんなことを疑問に思っているとヤヒコが「あいつのことかな?」と呟きはじめた。
そして自分と満足するまで遊んでくれたら「アイツ」の姿に化けてあげる、とヤヒコは言った。
というわけでここまでが「不機嫌なモノノケ庵10巻ネタバレ!芦屋の父榮の正体は死神風?」でした。
「不機嫌なモノノケ庵」他のコミックスネタバレ
7巻:不機嫌なモノノケ庵7巻ネタバレ!ヤヒコには隠世に帰れない理由が?
8巻:不機嫌なモノノケ庵8巻ネタバレ!安倍と同じ威光の力で芦屋覚醒
9巻:不機嫌なモノノケ庵9巻ネタバレ!行政と立法の賭けと芦屋の隠世出禁
10巻:この記事
11巻:不機嫌なモノノケ庵11巻ネタバレ!猫の絵と落書きとササを封印した榮
12巻:不機嫌なモノノケ庵12巻ネタバレ!最上位の姫君と樹海の蝶と祟り
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