imag0392-1画像出典:オカルティック・ナイン(Occultic;Nine)ライトノベル2巻より

志倉千代丸先生のライトノベル作品、オカルティック・ナイン(Occultic;Nine)ラノベ2巻のネタバレです。

1巻では、伏線ばかりで内容は分からないんだけど、それでも面白いから続きが気になるといった感じのオカルティック・ナイン(Occultic;Nine)でしたが、2巻は少しずつ今何が起きているのかが分かってきて面白くなっていきます。

siteごとにそれぞれのキャラの主観でストーリーが進んで行くのですが、それらキャラ同士が合流する時の話の進展具合はとても面白いですね。

というわけでオカルティック・ナイン(Occultic;Nine)ラノベ2巻のネタバレへと参ります。

※この記事にはオカルティック・ナイン(Occultic;Nine)ラノベ2巻のネタバレ内容がガッツリと記載されています。アニメやラノベを見るよ!という方は閲覧には十分ご注意ください。

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オカルティック・ナイン(Occultic;Nine)の無料試し読みは?

シュタインズゲートなどで有名な志倉千代丸先生が初めてラノベに挑戦し話題となっているオカルティック・ナイン(Occultic;Nine)。現在小説は2巻まで発売されています。

更に活字の苦手な人でも漫画化もされていますし、アニメでカットされている部分の内容も知りたいなら原作をチェックすることをオススメします。

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オカルティック・ナイン(Occultic;Nine)ラノベ2巻の内容ネタバレ!

site25 我聞悠太 2月24日(水)

「違う、僕じゃない」

教授が最後に見ていたのは自分ではない、見つけた時にはすでに息絶えていた、そう言う我聞。だが耳元で、言い訳しても無駄だとハスキーな女の声が囁き、これから大きな痛みを味わいながら生きていかなくてはいけない、それが罪なのだと言った。

そして目の前に小さな体をフワフワたゆわせたゾン子が現れる。

ゾン子
※ラジオにつけている”マママ”のゾン子ストラップが喋ったと我聞は最初に思ったのでゾン子と呼んでいる。

 

自分はやっちゃいないと訴える我聞。けれどゾン子は我聞に猟奇的に橋上を手にかけてしまったんだと囁き、そこで我聞は自分の部屋のベッドで夢から覚めた。しかし金歯は持っていた。それ自体は夢でも幻でもない。

site26 森塚駿 2月24日(水)

森塚は通報を受け、息をしていない橋上教授の歯が抜き取られているのを発見した。森塚は同人マンガ家の西園梨々花の作品の中に同じような描写がある、と先輩刑事に報告するが相手にしてもらえなかった。

森塚はその後誰かに電話し、その電話の相手はリストを手に入れたかと尋ねてくるが、「奴らは何より抹消したいリストがCODE化されてることに気づいていない」と森塚は答えた。

わざわざCODE化してカモフラージュするくらいだから、教授は書類のようなものとして残してはいないのではないかと森塚が言うと、電話の相手は時間がないからリストを探せと言ってくる。

森塚は「時間ね、命のタイムリミットのことか。実験用のモルモットにしては多すぎでしょう。256人なんてね」と言い、通話が途切れた後「未来は変えられないんだろうね」と独り言を呟いた。

site27 MMG

的場や羽斗山は、なぜ警察に通報されたのか、リストはまだ見つかっていないのかと鷹栖に尋ねるが、鷹栖は教授に聞いても決して喋ろうとはしなかったと言った。だが橋上の机の引き出しに「霊界化する世界と時間」という原稿があったことを伝えた。

周囲の反応は戸惑いっていたが、カーテンの奥にいる人物が話に介入し、「時間の牢獄から脱するための手掛かりになるのだな」とその人物は言った。

鷹栖は橋上がすでに理研の主要メンバーを集め、臨床実験を行う段取りを進めていただろうと報告した。鷹栖が「パヴァリア啓明会に永遠の命のあらんことを!」と二度繰り返すと全員が復唱し頭を下げた。

site28 紅ノ亞里亞 2月25日(木)

朝からメディアは橋上教授他界のニュースで持ちきりだった。亞里亞は自分の呪いのせいなのかと考えたが、今まで呪いの対象が他界するようなことは一切なかった。

悪魔は自分は今回橋上に何もしてないし、他の誰かが手を下したのだろう、自分をはめるつもりならこっちもやり方を変えないとな、と言った。

悪魔は亞里亞に協力を求め、亞里亞もこのパートナーを失いたくないので協力することに決める。

site29 澄風桐子 2月25日 (木)

桐子も突然の橋上の件に困惑していたが、とりあえず橋上の件は置いといて他の記事ネタを探そうとしていたら、無くしたと思っていた手帳を見つけた。

先月の連載の打ち合わせ中に、最近見た夢の中で覚えていることはあるかな?と橋上に聞かれ「水の底」「月明かり」「たくさんの人」と答えたことを手帳を見て思い出した。橋上はなぜそんなことを聞いてきたんだろう。

考えた後に桐子は、橋上は誰かに手をかけられたのだとふと思った。

site30 相川実優羽 2月26日(金)

以前実優羽に占ってもらい鳥の姿が見えたと言われた友人のちいちゃんは、それ以降インコが飼いたくなりペットショップに通っていた。

その日ちいちゃんと別れてから「小鳥ば」という本文と一枚の写真が添付されたメールが届く。どこかの道で路上に落ちているトレーディングカード、夕焼空、人影、一番気になったのは画像の右上に白い光線のようなものがあったこと。

実優羽は心霊写真?かと思い、慌てて「これなに?」とメール、電話もしたが返事がない。土日を挟んだ次の月曜日、ちいちゃんは学校を休んだ。

site31 MMG

羽斗山が第一世代のバグについてのその後を尋ねると、鷹栖はバグに対する微調整は難しいと答えた。かといってこのままバグを放置するのも問題だし、続けてればある程度コントロール下にあったモルモットたちの野生化に拍車がかかるという結論になった。

羽斗山は、あらゆるメディアを使い20年ぶりのオカルトブームを引き起こした。多少強引なことをしても問題にはならないだろう、第一世代256人のバグは鷹栖の責任で対策をとれと羽斗山は言い、鷹栖はそれを承知した。

site32 西園梨々花 2月29日(月)

西園が井の頭公園を散歩中、たまに公園に出現するという老人、巷では神様と呼ばれている人物が演説をしていた。

内容は武蔵野の大地はウォーデンクリフの電磁波によって汚染され、ニコラ・テスラの実験は続いていて、東京電磁波塔による世界システムだとか、皆洗脳されているとか、世界システムが完成する前に生け贄を捧げろとか、そんな内容だ。

演説を聞いている内に可愛らしく思った西園は神様をスケッチし始めた。しかしそこに森塚駿が現れ西園の漫画の内容や、「昏い水の底」という作品最後に書いてある「CODE」というメッセージについてわざとらしく尋ねてくる。

それがなんだと西園は質問すると、森塚は橋上の事件で残してあったダイイングメッセージがCODEだったことを告げる。びっくりして西園は森塚にあなたは誰?と、問いかける。

森塚は「あなたのマンガに出てくる刑事ですから」と西園の耳元で囁いた。

site33 我聞悠太 2月29日(月)

我聞は暫く学校を休んでいた。通報もせずその場から橋上の金歯を持ち逃げした自分が、世間では犯人と疑われているのではないかと不安で、唯一金歯鍵だけがこの窮地を救ってくれるものだと信じ鍵穴を探していた。

ふと気づくと空からギラギラした目の悪魔が目の前に現れ我聞は恐怖で固まる。しかし我聞は目を覚ます。夢だった。さらには恐怖でおねしょまでした。その時ラジオから「おねしょしちゃったんだ?」とゾン子が話しかけてくる。

ゾン子はすぐにテレビをつけてと我聞を急かす。テレビで井の頭公園内の池から50体以上の人間が見つかったというニュースが流れていて、我聞は一体何なのか驚愕した。

site34 日下部吉柳

日下部は本当の霊界を知っている。何故なら幽体離脱を何度も繰り返しているから。ある日離脱状態で徘徊している時に線路に飛び込もうとしていた亞里亞を見つける。

流石にそんな光景を見たくないので呼びかけてみると亞里亞は反応し、自分のことを悪魔だと思ってくる。悪魔という呼名が気になった日下部は、黒魔術代行屋をやりたいと亞里亞が言い出したのでいい金になると思い、二年近く相棒にしている。

しかし橋上の髪が紅ノ館のポストに入れられた時辺りから状況は変わり始めた。亞里亞が動揺しているので関係に綻びができたらせっかくの金づるを逃してしまう。まずは亞里亞の周辺を嗅ぎ回っている連中の正体を日下部は探ってみることにした。

site35 澄風桐子

編集部の皆は井の頭公園の件でテレビに釘付けなので、桐子はネットでまとめを覗いてみる。オカルト的な憶測だけで想像の域を出ないものばかりだったが、その時テレビに昨日の深夜に池に入っていく人たちの姿を見たというおばさんが映る。

夜の一時くらいから明け方まで一人ずつ順番に騒ぎもせず、男も女も子供もいて、五分おきくらいに一人、二人現れ池に入っていったとおばさんは証言していた。

編集長はこの件をムムーで取り上げることにし、桐子は先程中継に現れた女性の元へ向かった。

site36 MMG

羽斗山は第一世代のモルモットを一斉に破棄した鷹栖に怒り、流石にこれは自分でも庇いきれない、事後処理にどれだけの人が関わっているのだと言った。

しかし多少強引にでも…と言ったのは羽斗山だと鷹栖は言い切り、予定を繰り上げ第二フェイズへ移行することを告げた。

site 37 我聞悠太

結局256人もの人間が池から見つかったのに、新聞には事件性はなく捜査本部は設置しない方針だと書かれた。ネットでは嘘だというコメントが溢れかえり、我聞はそのネタをカフェでアップしていた。

りょーたすとみゅうも到着し、一週間ぶりに現れた我聞を見て驚いている。少しの心配もあったのだろう。話は井の頭公園の話になる。みゅうはさすがに今回はネタにしないほうが良いのではないかと言うが、我聞はこんなチャンスはないと言った。

その後我聞は橋上の研究室で入れ違いになった、教授を手にかけた真犯人のことを思い出した。もしかしたら自分たちの正体隠蔽のために、歯を抜いて逃げた自分を狙っているかもしれないと我聞は思った。

我聞は話を変え、ラジオから話しかけてくる声主のゾン子を皆に紹介した。しかしゾン子は何故か話さず、周囲は我聞を可哀想な目で見る。とりあえず我聞は井の頭公園に行ってみようと思ったけど、警察がいるかもしれないなら行くのを辞めた。

site38 我聞悠太

我聞は久々に皆と会い、りょーたすには橋上教授の件で何か疑われているのではないかと思っていたので、帰ってきてからクタクタになっていた。皆の前で声を出さないゾン子とも言い合いになる。

その後、以前キリキリバサラで扱った橋上教授の記事を見てみると、それほどコメントは増えていなかった。しかし”どーも銭形です”という者が、西園梨々花の「昏い水の底」という作品に同じようなシチュエーションがあったと書き込みしていた。

我聞はその作品を買いに行った。本の三話目に男が相手の歯をえぐって持ち帰るという話がある。自分の状況と酷似し、何より驚いたのはその漫画にCODEというダイイングメッセージが書いてあったこと。

我聞が橋上の研究所で見たのと同じだった。これにより西園梨々花が真犯人である可能性がすごく高いと我聞は考え始めた。

site39 相川実優羽

実優羽はちいちゃん失踪の件を桐子に相談していた。いなくなってから一週間がたち、もしかしたら井の頭公園の池の中にちいちゃんがいるかもしれないと想像していた。

不安な実優羽は桐子にちいちゃんの画像を見せた。霊感の強い桐子は波動のようなものを感じ、まだちいちゃんは生きてると言った。その後桐子はキリキリバサラの管理人を紹介してくれと実優羽に頼み、実優羽もOKした。

桐子と別れた帰り道に実優羽に着信が入る。ちいちゃんかと思ったら、それはサライだった。サライは父の件で話したいことがあるという。以前実優羽が出演した番組のディレクターから実優羽の番号を教えてもらったのだとか。

これから会えないか?と言われた実優羽。サライとちゃんと話をしないといけない気がして「分かりました」と返事をした。

site40 我聞悠太

一週間引きこもり、記事をアップしていないので我聞は久しぶりに記事をアップした。井の頭公園の事件をニゴロ事件と名付け、今もまだ話題は尽きない。ニゴロ事件が盛り上がっているので、橋上教授の事件捜査は手薄になっている。

それだと真犯人が捕まるのが遅れ、我聞の無実の証明も先延ばしになるので安心できない。西園梨々花に連絡をとり、警察に伝えたりしたいが、それでは自分の身元がバレる。

我聞がカフェに行くと、土曜なのに珍しくみゅうがカフェに来た。我聞に何か言いたそうだが結局何も言わずりょーたすのところへ行ってしまった。

我聞は以前書き込みのあった「どーも銭形です」のことを思い出す。あれも随分昔の記事に新しく書き込まれていたし、他の記事にも何かコメントが来ているかもしれないと調べてみた。

確認すると「ひとりかくれんぼ実況男が帰ってこない」「コックリさんの呪いマジ怖え」にここ数日で新しくかなりのコメントがついていた。

コックリさんの呪いマジ怖え、の内容

吉祥寺女子高校二年の宮前悠奈さんは、友人らとこっくりさんの儀式をしていた時に倒れて入院していた。そして精神科で入院中だった宮前さんは突然いなくなり、井の頭公園に沈んでいた。

ニゴロ事件の犠牲者は身元確認取れた人から公表されているが、その中にこの記事のJKと同じ名前があるらしい。

ひとりかくれんぼ実況男が帰ってこない

ひとりかくれんぼ男の姉が29日に変なことを呟いていると話題になる。それはツイッターのリンクなのだが、その姉のつぶやきを見てみると、携帯電話で弟の位置情報を調べてみたのだが、その場所が変なのだと言う。

姉は位置情報のスクショを公開していたので貼られているリンクをクリックすると、何と井の頭公園の池のど真ん中。この情報が確かならひとりかくれんぼ男は2月29日に井の頭池に沈んでいたことになる。

コックリさんの女子高生も井の頭池に沈んでいた。吉祥寺で起きたオカルト絡みの事件の関係者二人が256人の中に含まれていた。もしかしたらキリキリバサラで取り上げた他の事件の関係者もいそうだと我聞は思った。

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site41 我聞悠太

我聞はカフェから帰宅しながらも鍵穴を探していた。警察に見つかったのですぐに逃げハモニカ横丁の大きな看板の前に出る。次にサンロードから脇道に入ると人通りは少なくなる。同じ方向に歩いているのは若い眼鏡のオトコだけ。

五分ほど歩いたところでさっき見た若い男が後をつけているのに気づく。偶然か、真犯人か、我聞は混乱しとにかくどこかへ逃げようとして五日市街道に出る。後ろを振り返ると男はいないのでチャンスだと思い我聞は半泣きで走り武蔵野八幡宮に入った。

鳥居をくぐり真っ暗な境内に駆け込み我聞はじっと潜む。追うな、悪夢よ去れと祈る。しかしメガネ男は来た。男は理知的な声で「ここから先が神域だなんて馬鹿げていると思わないか」「なぜキリキリバサラなんだ?ぐんだりみょうおうの「オンキリキリバサラウンハッタ」とかけているのか」などと聞いてくる。

男は我聞のことは相川実優羽から聞き、父が他界した日に成明大学十号館を訪れたことも知っていると言った。実優羽の知り合い?父とは橋上教授のこと?我聞はそのメガネ男は以前テレビで見た橋上教授の息子だと思いだした。

我聞は思わず自分は橋上教授をやってないと叫んだ。サライは疑っていないと言った。そして我聞もキリキリバサラにコメントしてくるあのサライかと驚く。サライは研究所の現場について聞いてくる。何か気になることはないかと。

我聞はさすがに歯をペンチで引っこ抜いて持って帰ったなんて言えないので、「CODE」というダイイングメッセージのことを話した。サライはダイイングメッセージの存在を知らなかったが、CODEという文字には見覚えがあった。

確か家の書斎でずっと前にそんな書類を見たような…と言った。我聞はもし金歯鍵を差し込める場所があるなら橋上教授の家だと考え、サライに手がかりを探してみようと言った。しかしサライは躊躇した。

父が他界した日、家の書斎が何者かにあらされていたという。犯人が家に忍び込み書斎にいた時間と父の他界した推定時刻はほぼ一致し、計画的犯行であり、当然証拠も全部持ち去られたに決まっているとサライは言う。

我聞はそれを聞き、底知れない陰謀の淵に足を踏み入れていて、得体の知れない巨大で見えない敵の存在を感じた。けれどこのまま怯えながら生きていくのは嫌だと思い、証拠が残っていないとは限らない。とにかく調べよう、連れて行ってくれ、とサライに強く頼んだ。

サライは気圧されたのか「どうなっても知らないからな」「これはゲームでもアニメでもないんだ」と言った。

site42 我聞悠太

我聞は橋上宅で白い着物を着た老婆の幽霊のようなものを見たが、サライは気づいていないようだった。橋上教授の書斎に案内され、サライはまだ自分の父親への気持ちが整理できないと言って部屋には入らない。

とりあえず我聞は一人で書斎に入り色々と探ってみるが、金歯鍵に合う鍵穴のものはなく、更には一段目の引き出しの底の部分が破壊されており、中身を全部持ち去られている。我聞は遅かったと思いガッカリした。

自分程度の人間が証拠を押さえられるはずがない。虚無感を感じた我聞は、家にこもり真犯人が捕まるのを待ち、警察に怯えながら学校もサボり気長に待とう、そんな風に諦めて床に大の字になった。全てがどうでもいい…。

そう思いながら天井を見てみると、学校の音楽室なんかで見かけるタイプの天井で、ポツポツと穴が空いており、幾つかの穴がパテで塞がれていた。この天井は何だ?と考えている時に突然ゾン子が話しかけてきた。

現実のそっちの世界じゃ何も見つかりはしないとゾン子は言った。我聞はこの部屋に何が隠されていたか知っているんだな?と尋ねた。ゾン子は答えは我聞が見てる天井だと言った。

我聞は机の上のペン立てにパテのチューブがささっていることに気付く。もしかしてこの天井は橋上教授が意図的にやったのではないかと思った。さらにゾン子はその天井の穴がCODEだと言った。

つまりCODEというのはドットへと暗号化されたものだと我聞は気づき、「これって文字なの?」と尋ねるとゾン子は「やるじゃん」と言った。

site43 MMG

私達にとって霊界はもはや幻想の話ではなくなり、霊界と現実界に区別などなく、それは百年も前にニコラ・テスラによって解明されていると鷹栖は言った。

霊界と現実界の違いは時間が流れているかいなかで、霊界に行けば「時間の牢獄」にとらわれてしまうが、その解決が自分たちにとっての最大の課題だという。

橋上諫征の自宅書斎で見つけた「霊界化する世界と時間」が見つかり、これが公表されていれば人類の常識が覆るほどの騒ぎになっていたという。

これがあれば霊界の時間を今この現実とシンクロさせることが可能になり、霊界の獲得ができるかもしれないと鷹栖は言った。

site44 森塚駿

森塚は我聞を尾行している。森塚には確信があった。我聞の指紋を採取して現場に残された沢山の指紋と照合すれば一致すると。しかし森塚が求めているのはルパン、銭形のようなちょっとした信頼関係が芽生えてしまうような関係性を望んでいた。

我聞がブルゥムーンに入ったので自分も階段を登ったときに着信が入る。電話の相手は「なぜ256人の方を追わない?」と言ってくる。

森塚は、256人という数には意味があり、橋上諫征は間違いなくそのことについて知っていた、だから調査をしている、と報告しながらブルゥムーンの階段に足をかけた。

site45 我聞悠太

我聞はブルゥムーンでサライを待っていたが、現れたのは見覚えのないトレンチコートを着た背の低い中学生のような男。もしかして警察か?とも思いながら、「CODEの謎が解けた」というサライを待っていた。

森塚はマスターイズミンに酷く不味いスペシャルドリンクを出され「ゲロマズ」と言い放った。笑う我聞に対しそんなに笑うなら飲んでみてよと森塚は話しかけたが、マズイのは分かってるから飲まないと我聞は言い切った。

しかし森塚の「ゲロマズ」という単語がツボにハマった我聞は爆笑してしまい、しばらく森塚と談笑する。我聞は森塚の服装を銭形のようでコスプレみたいだと言った。しかし森塚は普通に仕事着だよと言って我聞に警察手帳を見せた。

そして「奥歯抜いたことある?」と質問してきた。我聞は完全に油断していた。冤罪で逮捕されるとビビる我聞。森塚は奥歯を抜いたことがあるかと再度聞いてくる。

全身から汗が吹き出しもう駄目なのかと思ったその時、マスターイズミンと出かけていたりょーたすが戻ってくる。それと同時に森塚は千円札を置いて「そろそろ行かなくちゃ」と言って店を去った。その後10分くらいしても森塚は戻ってこなかった。

あの刑事はどういうつもりなのか、そう思った我聞は、あの人を惑わせるような独特な駆け引きと、人を小馬鹿にするような独特の口調に聞き覚えがあると気づき、みゅうのニっコニコ生占いを思い出した。

site46 紅ノ亞里亞

亞里亞は悪魔から尻尾を掴んだという報告を受ける。この前店を張っていたトレンチコートの男が、以前呪いの依頼に来たりょーたすと実優羽のいるカフェに入っていくのを見たらしい。

そして二人が呪ってほしいといった対象者・我聞悠太までそこにいたと。悪魔は奴らグルになって俺達のことを嗅ぎ回っているに違いないと言った。

亞里亞も悪魔と契約していることを誰かにバレたくはなかったので、対処しなければならないと考えた。悪魔も向こうがやる気なら逆にこっちから仕掛けてやろうと言った。

site47 橋上サライ

夕方サライがブルゥムーンに行くと、我聞は膝を抱えうずくまっており、目を向けると唇を尖らせてそっぽを向いた。それを見てサライは警察に職質でもされたかと見抜いた。我聞はそんなことよりも早くCODEの謎について教えてくれと尋ねる。

サライは一枚のプリント画像を皆に見せた。天井に穴が四万個あり、それはボー・コードと言われる50年以上前にパソコンの記録媒体として使われていた文字コードだと言った。

サライの持ってきた文字コード変換表を参照すればアルファベットを導き出せるという。そして導き出された文字の内容は人の名前だと言う。

まだ全員分の解読はしていないが、256人分の名前のあとに10ケタの意味不明な文字列がくっついており、そっちの解読に手間を割いているがまだわからないらしい。

末尾は「EEQTUWI」で統一されているが、その前は「QEQ」「QQQ」、他にもそのようなアルファベットがあり、まだその解読はできていない。

全員井の頭公園事件の256人であることは想像がついた、とりあえずリスト解読は後回しに先を急ぐことにした。

site48 我聞悠太

さっきリストの話をした時に我聞は、西園梨々花という名前があるかを咄嗟に聞いた。それをサライは覚えていたので我聞に聞き返すと、我聞は西園の「昏い水の底」を見せた。

基本的な内容はBLなのでサライは呆れて去ろうとしたが、我聞は橋上教授の事件と関係性があるかもしれないと言って引き止めた。その漫画の内容と橋上教授の事件の共通点はCODEという文字が書いてあることだった。

それだけでは必然にならないというサライ。ポケットにある金歯鍵を晒せばもっと納得させられるのだが、それはなかなか切り出すことができなかった。けれどサライに本を読んでもらうことはできた。パラパラとページをめくるサライ。

最後のページに描かれている車の絵で手が止まる。サライは「この…数字…」と言って驚く。車のナンバープレートが”3315728”。ボー・コードはアルファベットだけでなく数字にも置き換えることができる。

”EEQTUWI”は数字で置き換えると”3315728”と一緒だった。サライは西園梨々花とは何者で、連絡は取ったのかと我聞に聞いてくるが、まだ連絡は取っていないと我聞は答え、疑って悪かったとサライは頭を下げた。

西園梨々花について、EEQTUWIについて調べてみると言うサライ。サライは他に何か気になる記述はあったか、と我聞に聞いてくる。

さっきから我聞は目も合わせないし、分かっていながら「え?」と聞き返してきたり、やたらとズボンのポケットを気にしていることをサライは見抜いた。隠し事はせず全て晒せと詰め寄るサライの観察眼にビビり、我聞は動けなくなってしまう。

site49 MMG

霊界に落ちた人間たちの信号はどうなっているんだと的場は鷹栖に尋ね、鷹栖は数値は良くなっていると答えた。鷹栖は時間の牢獄の問題を解決できれば新・世界システムは完成し霊界を獲得出来、すなわち世界の恒久的な支配を意味すると言った。

site50 我聞悠太

問い詰めても我聞は何も言わないのでサライはそれ以上追求はしなかった。実優羽もパラパラと本をめくってみた。すると同人誌の二本目の短編に、コトリバコの鍵穴が開かれているページで手が止まる。

そのコトリバコについては我聞も気になっていた。実際に金歯鍵の先端を絵の部分にあてがってみたら殆ど一致したからだ。ネットの怪談に出てくるヤバイ箱というぐらいしか皆もコトリバコについて知らないので、実優羽は桐子に電話で尋ねてみた。

桐子曰く、コトリバコは「子供を取る箱」という意味で、寄せ木細工で複雑なパーツで組み上げられ、正方形で特定の手順を踏まないと開けることができないという。二十センチ四方ぐらいで人を呪う道具だと言う。

そして桐子はさる情報筋から仕入れた話で、そのコトリバコのうちの一つが吉祥寺にあるのだという。実優羽は友達が一週間不在で「小鳥ば」というメールを最後に消えたことを皆に伝えた。

西園梨々花のコトリバコの出てくる作品を調べると、二人の福の神が登場する。吉祥寺にコトリバコがあるなら、吉祥寺の神社・寺で二人の神様を祀っているところは延命寺だった。

確かめに行く価値はあるとか、あぶないんじゃね、なんて話をしていると突然「それはそれは。勇敢なことですこと」と静かな声の超美人女子が話しかけてくる。誰もがポカーンとしたが紅ノ亞里亞だった。

かつてりょーたすたちは面白半分で呪いの依頼をしたことがあるし、西園梨々花の同人誌に隠されている真実に気付いた我聞を、その共犯者である亞里亞が呪いに来たんだ、と我聞は自分が呪われると思い恐怖した。

しかしサライは呪いなんてあるわけないと否定する。亞里亞も西園梨々花なんて名前は聞いたことがないという。続けて亞里亞は今来たばかりなのに話は聞いていたと言った。正確には伝聞であり話を聞いていたのは使役している悪魔だという。

サライは、黒魔術、悪魔、呆れを通り越し軽蔑にも値する、悪魔と会話ができるならここに呼んでみろと挑発する。すると店内の電球がいきなり破裂した。サライはマジックにしては良くできている、仕込みもなくよく・・・

と言ったところで亞里亞はサライに「しー」と黙るよう命じる。そして微笑みながらブツブツと独り言を言い始める。我聞を見ながら「これは黒魔術を、いいえ、私を試そうとした報いなのかもしれません」と言った。

そんなことより急いだほうがいいと言う亞里亞。「痛みを知らぬ純白な存在、大きな箱を抱く、かの者は」と言われ実優羽はピンときてすぐに延命寺へ向かった。我聞はそれが橋上教授事件の真犯人だと思い実優羽についていった。

site51 相川実優羽

実優羽たちが延命寺につくと変な音が聞こえるが人の姿はなかった。本堂の方へ進んでいくと毘沙門天様の像の目の前に人影がうずくまっていて、かすかな笑い声が聞こえる。その人物の手元には正方形の箱っぽいものがある。カタリカタリと動いている。

実優羽が誰?と尋ねライトで照らすと髪は白く顔も体も土かおしろいのようなもので真っ白にそめられた少年がいた。生臭い匂いがする。少年は実優羽に箱の作り方を間違えちゃったみたいと言う。箱の大きさは四十センチ四方くらい。鍵穴はない。

手で抑えていないと何かが自立できずに飛び出してしまうのでそれを手で抑える音がする。実優羽は川畑千津という女の子を知らない?と少年に尋ねた。しかし少年は答えず、生贄が必要なんだ、でも僕は未成年だから罪にはならないと言った。

生贄にピッタリだと思い、以前森塚が話してた大注目女子高生だと思っていたのだけど、そう少年は言った。生け贄を間違えた、けれど未成年だから罪にはならないと何度も言う少年。実優羽はその箱の中に何があるのか自分の質問に答えてくれと言う。

そしたら少年はそんなに知りたいなら失敗作だけど途中まではできてるからあげるよといい、みゅうちゃんはあんたの方だったんだね、と言い残し少年は今にも壊れそうな箱を置き去りにして去っていった。

我聞は追いかけようとしたが少年の異様な雰囲気に動けなかった。見たら後悔する、箱の中身は分かってるのに、そう思いながらも実優羽は箱に歩み寄り、なぜ少年は自分を知っていたのか、そんなことを考えながらそっと指先で触れてみた。

それはすごい冷たくて、生臭い匂いはますます強くなっている。我聞はそんなの開けちゃだめだと忠告するが実優羽は無視した。どんどんつみきを崩していく。人毛みたいなものがあるけどただの繊維だと思い込む。

箱を半分くらい壊した所で可愛らしい犬のマスコットの髪留めが出てきた。そはれちいちゃんの誕生日に自分があげたおそろのプレゼントだった。その時赤いヨーグルトのようなものを触ってしまう。
それが脳みそだと分かったときに実優羽の意識はプツリと途切れた。

site52 我聞悠太

延命寺での衝撃的な出来事から数日が経ち、実優羽はショックで倒れて入院した。コトリバコの中にはかつて人だったものが詰められていたのは間違いない。我聞はあれからずっと引きこもり、橋上教授の書斎の天井穴のリストの解読をすすめていた。

やはり今現時点で発表されている犠牲者と我聞が解読した人物は一致している。作業をしているとゾン子が話しかけてくる。そんなリストより鍵穴を探せと。

けれど我聞は一度やり始めた以上やり遂げないといけないと思ったし、このリストが少なくとも一年も前に橋上教授によってまとめられていたなら、とんでもない共通点があるに違いない。

それを隠したいがために真犯人は橋上教授を狙ったかもしれない、自分が容疑者じゃなくなる、我聞はそう思った。

そして我聞がリスト解読し70人目。なぜか「GAMON」「YUTA」と出た。そしてテレビからも新たな犠牲者リストが公表され、その中に「我聞悠太」がいた。

我聞は僕が犠牲者だって、笑えるよなぁ、天井の文字コードからもテレビのニュースからも同時に僕の名前がコールされるなんてなぁ、と笑いながらゾン子に話しかけた。

「一体コレって・・・」

ゾン子は我聞の言葉を遮り、ガッカリしたように投げやりな声で「見つかっちゃったか」と言った。