劇場版映画「傷物語 冷血篇」4週目の来場特典「混物語」、第12弾となる今回の話(第大話)は「みここコミュニティ」です。

一応劇場版傷物語は鉄血篇、熱血篇、冷血篇と各4週に渡り特典として配布されてきました。これで混物語は終了のはずですが、目次には後三話分の混物語が記載されています。どうなるのか。

とりあえず混物語は劇場版を見に行った方が貰える限定特典なので、内容を知りたい方のためにここでは少しネタバレとしてまとめてみました。

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みここコミュニティ(混物語)の内容ネタバレ!

001

 

阿良々木は3年生の途中から奮起して勉強し、”国立曲直瀬(まなせ)大学理学部数学科”に補欠合格、晴れて大学生になっていた。同じ大学に戦場ヶ原も合格。戦場ヶ原は推薦合格。また老倉育も同じ大学の同じ科に合格していた。

3人で仲良くつるんではいたが、これから大学生活を経て社会人になるというのに、阿良々木は新しい知り合いが全くできずに悩んでいた。それを打開しようと羽川に相談してみる。

羽川はそんな阿良々木に交流の場(合コン)をセッティングしてあげた。そこで阿良々木は・・・、

葵井巫女子(あおいいみここ)・・・おきゃんな女子大生

江本智恵(えもとともえ)・・・儚げな女子大生

貴宮(あてみや)むいみ・・・元ヤンの女子大生

という3人の女子高生と出会うのだった。

 

002

 

参加したのはその女子大生3人と阿良々木たち3人(戦場ヶ原と老倉)、他男子学生二人。少し盛り上がり二組に別れカラオケの流れに。阿良々木は女子大生3人と一緒。戦場ヶ原と老倉は男子学生二人と一緒に入室した。

この女子大生3人は羽川に阿良々木を社交的に更生するように頼まれているらしく、色々哲学的な話を振ってくる(普通ってなに?みたいな)。少し居心地の悪い阿良々木だったが、途中から気のいい連中かもしれないと思い始めた。

4人は「変化とは何か?」という話題で盛り上がっていたが、葵井は他二人に「あの話をして」と話を振られ、「彫刻の話、ただし変化する彫刻」の話を意味深・ミステリアスに語り始めた。

 

003

 

とはいえこの話は戦場ヶ原たちと一緒の部屋に入った男子学生「いっくん」から聞いた話だそうだ。その話とは・・・。

昔とある高名な僧侶が、今にも動き出しそうな国宝級の鼠の像を作った。像とはいえ怪談チックに考えた人が逃げ出しそうに思ったらしく、像を檻に閉じ込めたのだとか。

しかし僧は、閉じ込めたところで自分が込めた魂までは囚われないし、既にこの像は自分の手からも離れている、と語ったのだという。

そして一年が経ち干支が変わると、檻の中の鼠の彫像が牛の彫像に変化していたのだという。

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004

 

それから彫像は毎年次の干支へと変化し11回目、猪から鼠へは変化せずにどこかへいなくなったという。そもそもこれは葵井が自分探しをしている時に、いっくんが「変わることとは何か?」というテーマで話してくれた昔話だったらしい。

なぜ次々に像は変化していったのかを考える阿良々木。自分から逃げることで動物の怪異と接点を持った自分たち(阿良々木は鬼、羽川は猫、戦場ヶ原は蟹、八九寺は蝸牛などなど。)のことも思い出していた。

友達を作ると人間強度が下がる、しかし友達を作ると人生の強度が上がる。一人でいることは楽しくないが楽であり、サボっているから楽なのである。変わっちまったな、と言われるとネガティブだが、変わってないな、が褒め言葉になる時もある。

そんなことを思いながら、変わること自体は悪くないけど、誰かの都合よく変えられてしまうのは危険だと思い始める阿良々木。

 

005

 

いつもならここで「後日談と言うか、今回のオチ」があるのだが、今回は本当に何の事件も起きずその後女子大生たちと交流もない。絶対にこちらの閉鎖的なコミュニティに原因があったと阿良々木は振り返る。

その像の変化について阿良々木は、鼠から牛、牛から虎、というように、檻の中に入れたまま僧が彫っていき、再度猪から鼠を彫るにはサイズが足りなくなったのではないかと予想した。

しかし予想は予想で確信ではない。結局いっくんは何を伝えたくて女子大生たちにこの話を伝えたかったのかは見えてこなかった。

  • 誰かの意図によって変えられているだけ
  • 変わることは身を削ること

変われば変わる程サイズダウンし、自分が小さくなっていくことを言いたかったのか。けれど阿良々木は、彼いっくんは何かを伝えたかったわけではない、そう思った。

結局いっくんと阿良々木は殆ど会話をしていないが、いっくんは一言だけ印象的な発言をしていたことを阿良々木は思い出す。

それは「変わりたいだなんて、変わってるね」だった。

みここコミュニティ(混物語)の感想とまとめ

今回の”みここコミュニティ”は、今までで配布された混物語の中で個人的には一番面白かったですね。阿良々木も大学生になり、少し大人になった感じがありました。

彫像の話は自分を変えたいと思っている女子大生に向けていっくんが話した昔話ですが、いっくんがどういった意図でこの話をしたのかは分かっていません。いやもしかしたら鋭い人は分かったのかもしれないですが、僕は分かっていないです。笑

戦場ヶ原や老倉は頑張って自分を変えようと、新しいコミュニティでしっかりコミュケーションをとっていました。しかし阿良々木は途中で二人を連れて帰ろうとしていました。

新しいコミュニティで今の3人の関係を誰かに変えられることを恐れたのでしょうか。また最後にいっくんが放った言葉も印象だけ捉えると「変わらなくていいのにね」みたいな感じもしました。

今回は全く怪異絡みの話はなく、今までの只者ではない異世界キャラでもなく、少し哲学的な話でしたが、こういった小説も西尾維新先生にもっと執筆してもらいたいな、と思いましたね。

というわけで以上「みここコミュニティ(混物語)ネタバレ!変化といっくんの昔話」でした。